戦姫絶唱シンフォギアLBX 作:ドットブレイズ
なんとか日本に帰ってきた俺だったが
どうやら事態は思った以上に深刻だった
「・・・翼とクリスがやられましたか・・・」
「ああ・・・本人達は無事だが・・・シンフォギアがな・・・」
突如として現れたアルカ・ノイズと呼ばれる新しい敵
それによって翼とクリスのシンフォギアは壊されてしまった
残されている戦力は響と未来の二人だけなのだが
その二人も新しい敵を前にして気持ちを切り替えられないでいた
「なるほど・・・つまりまともに戦える戦力は残ってない・・・か」
「ああ・・・だからこそ君に帰ってきてもらって助かったと思っているよ
と言っても・・・慎重には慎重を重ねたいんだが・・・」
司令官である弦十郎がそう告げた瞬間
基地のアラームが鳴り響きモニターには
とんでもない数のアルカ・ノイズが映し出されていた
「はぁ・・・帰ってきて早々に仕事をしなくちゃいけないとはな」
俺はその光景を見て急いで現場に向かおうとすると
更にアラームが鳴り響き更に二箇所でもアルカ・ノイズが発生していた
「・・・おいおい・・・これは流石に多すぎるだろ・・・」
「なら・・・私達も一緒に行きます・・・!」
「響ちゃん・・・未来ちゃん・・・」
これは俺も厳しいのではないかと思っていると
そこへ響と未来が現れて自分達も戦うと話していた
しかし俺はそれを首を振って遠慮した
「二人はここに居て・・・
そしてモニター越しに俺の戦いを見ていろ・・・!」
「お兄さん・・・」
俺は基地を後にして作り出したばかりのLBXを三体取り出す
「こいつらの力を借りる事になるとはな・・・
いずれにしても俺が見せつける必要がある・・・みんなに・・・!
力を持つって事はどういう事なのか・・・その意味と・・・責任を・・・!」
そして俺はそのLBXを身に纏い
急いでそのアルカ・ノイズ達が現れた場所へと向かう
その頃、アルカ・ノイズを出現させたキャロルはモニター越しにその光景を見ていた
その理由はもちろん・・・そこに映るであろう彼を待っているからだ
そして・・・その待ち人はド派手にアルカ・ノイズを倒しながらその姿を現した
そう・・・完成された次世代型LBXの三体、ペルセウス、エルシオン、ミネルバの三体が
「・・・また新しい姿・・・やはりお前は・・・!」
(思った以上に数が多いな・・・しかしアルカ・ノイズか・・・
シンフォギアに対して絶対的な耐性があるって話だったが・・・
どうやらLBXには当てはまらないみたいだな・・・なら・・・!
なんの憂いもなくぶっ潰させてもらおう!!)
俺は別々の場所で三体のLBXを同時に操作してアルカ・ノイズを倒していく
徐々にその数を減らしていくとそこへ突如として攻撃が飛んできた
それぞれの攻撃を防御すると目の前に現れたのは三体の自動人形
「お久しぶりです・・・英雄殿?改めまして私はファラ・スユーフ」
「ガリィ・トゥーマーンです」
「ミカ・ジャウカーンだぞ!」
ペルセウスの前にはファラ
エルシオンの前にはガリィ
そしてミネルバの前にはミカが立ち塞がった
その光景を見て一番に驚いていたのは
他でもないモニター越しにそれを見ていた響達だった
「あいつら・・・!やっぱり出てきやがったか・・・!」
「奴らの強さは人間のそれを軽く超えている・・・!まさしく怪物だ・・・!」
「ええ・・・ダンには悪いけど・・・勝ち目はかなり薄いわ・・・!」
実際に対峙した彼女らだからこそ自動人形の強さをよく理解していた
たとえ相手が俺であったとしても勝ち目はかなり薄いという事も・・・
そんな中でたった二人・・・響と未来だけはモニターから視線を外していなかった
その理由は彼があそこに行く前、自分達に言っていた言葉の事があったからだ
そしてダンと三体の自動人形との戦いは苛烈を極めていた
(やっぱり強いな・・・!初めて会った時にも感じていた事ではあるが・・・
果たしてどこまで食いついていけるか・・・問題だな・・・)
三体同時LBX操作は俺の頭をかなり酷使するので正直な話、かなりキツイ
それこそ限界も近いがこんなところで倒れるわけにはいかない
だからこそ俺は最後の力を振り絞って必殺技を放つ事にした
『アタックファンクション!コスモスラッシュ!』
『アタックファンクション!ホーリィランス!』
『アタックファンクション!炎崩し!』
三体のLBXから放たれた必殺の一撃は流石の自動人形でも受け止めきれなかった
しかし倒すまではいかず損傷はあるもののまだ戦うのは問題なさそうな感じだった
(マジか・・・これでも倒れないのは流石にチート過ぎるだろ・・・
おまけに俺の方もマジで限界になってきたし・・・どうする・・・?)
『・・・ファラ・ガリィ・ミカ・・・撤収だ』
「「「はっ!」」」
三人はキャロルの声が聞こえたのか命令通りに撤退していき
どうにかアルカ・ノイズも全て倒し終わって戦いは終結を迎えた
そして俺も限界を迎えてその場に大の字で倒れてしまう
「はぁ・・・はぁ・・・マジでキッツイ・・・!
でも・・・これでアイツらに見せてやれたかな・・・力と責任ってやつ・・・」