戦姫絶唱シンフォギアLBX 作:ドットブレイズ
エルフナインがシンフォギアの修理を始めている頃
俺は彼女の元へと向かおうとしている人物を目の前にしていた
その人物とはエルフナインを作り出した張本人であり
今回の事件の元凶でもある錬金術師・キャロル本人
「・・・まさかご本人がやってくるとは思ってなかったな」
「・・・お前の最後の時だと聞いてな・・・
それなら俺様が直々に引導を渡してやろうと思っただけだ」
「そりゃまた・・・俺一人に随分と過大評価してくれるな」
「過大評価じゃねぇよ・・・純粋に興味があるってだけだ
それよりお前の方こそいいのか?
こっちはそれぞれの施設に自動人形を送り込んだ・・・
いくらお前でも四つの施設を同時に守るなんて出来ねぇだろ?」
確かにエルフナインの前には
エルシオン、ペルセウス、ミネルバの三体がいる
普通に考えたら彼女はここに全戦力が集まっていると言えるだろう
しかし・・・もはや俺は戦えないのを覚悟している人間だ
だからこそ・・・出し惜しみなどない
「残念だけどその施設には他の奏者もいるし・・・
なんだったらここにいるのが最後の戦力だと思うんじゃねぇぞ?」
「何?」
キャロルは他の施設の映像を見ると
そこには彼女すらも知らない三体のLBXが自動人形と戦っていた
「馬鹿な・・・!?こいつらは一体・・・!?」
「だから言っただろ?別に俺が使えるのは三体だけじゃねぇってな・・・!」
その頃、ガリィは目の前にいるLBXとの激闘を繰り広げていた
「なんなのよこいつ!?なんでそんな巨大な武器を持っているのに
動きが私よりも早いのよ!?」
ガリィが戦っているのはかつてゼノンと呼ばれていたLBXの後継機であり
処理速度に関してはそれを凌駕するLBX・トリトーンだった
武器に反して体こそは小さいが反応速度が上なのでガリィの攻撃を躱し
カウンターとして重い一撃を相手に当てる事が出来ている
その巧みな戦い方によってガリィは苦戦を強いられていた
別の場所ではファラが激しい剣戟を繰り広げており
相手は剣と盾を巧みに使いこなすLBX・リュウビだった
「まさかこの私と互角の戦いを繰り広げるとは・・・
まさに剣を極めていると言えますが・・・果たして私に勝てますか?」
ファラの能力は剣と定義されている物を破壊する能力があるのだが
リュウビは片手に盾を持っておりそれで攻撃を受け止めている
つまり完全に対策はされているという事でありファラは忌々しそうな顔をしていた
そして更に別の場所ではレイアと呼ばれる誰も見た事ない自動人形が撃ち合いをしていた
その相手はかつての戦乙女と同じ名前を持つLBX・ジャンヌDだった
(まさかここまで撃ち合いで私が押し込まれるとは・・・
地味は似合わないのですが・・・こればかりは仕方ないですね・・・)
レイアとしてはあまり地味な戦いは好まない性格ではあるのだが
ジャンヌDの射撃能力はとても正確で今のまま攻撃をやめてしまえば
自分の方が押し込まれていると理解しているからこそ敢えてこの地味な戦いを挑んでいる
しかしそれが相手の思い通りに動かされているという事も理解しており
どうすればいいのか考えながら相手の動きを冷静に見極めていた
その様子を見ていたキャロルは今の状況に対して苦虫を潰したような顔をしていた
「テメェ・・・!死ぬ寸前の癖にここまでの事をしてくれるとはな・・・!」
「別に死ぬほどじゃねぇっての・・・それよりも俺達も始めようぜ?
お前の本気・・・俺にも見せてもらおうじゃねぇか・・・!」
「・・・いいだろう・・・そこまで言うのなら見せてやる・・・!
これが俺のファウストローブだ!!」
キャロルは大きな竪琴を召喚しそれを奏ると
彼女の体にそれが装着されていき完全な戦闘形態へと姿を変えた
目の前でそれを見ていた俺は今のままでは勝てないと判断し
限界ギリギリの体に鞭を打って特殊モードを発動する
『ナイトモード!』
『ストライクモード!』
『バーニングモード!』
エルシオン、ペルセウス、ミネルバの三体はそれぞれ光を放ち始め
性能を限界ギリギリまで発動させているが
おそらくこの状態で戦えるのは持って十分が限界だろう
そして錬金術を極めていたキャロルもそれが最後の抵抗だという事を理解していた
「さぁ・・・それじゃあ始めようぜ・・・お前の最後をな・・・!」
「来いよ・・・!これが俺の最後の戦いだ・・・!」
こうして俺とキャロルの激しい戦いが幕を開けた