戦姫絶唱シンフォギアLBX 作:ドットブレイズ
ファウストローブを身に纏ったキャロルは弦を使って俺を攻撃してくる
その弦はダインスレイヴの力が宿っているという事もあり
LBXの武器ですら傷つかないほどの強度を持っていた
「どうした!?そんなんじゃ俺を倒すなんて出来ねぇぞ!?」
(あの弦・・・LBXの武器ですらビクともしないとか卑怯だろ・・・
あれで攻撃されたら流石のLBXの装甲でも無事じゃ済まなそうだな・・・)
一応はナイトモードになっているエルシオンの盾で
キャロルの攻撃を防いではいるが突破されるのは時間の問題
おまけに六体同時操作を行なっている影響もあるので
そこまで時間を掛けているわけにはわけにはいかなかった
(こうなったら・・・一気に必殺ファンクションでケリをつける・・・!)
俺がそう決意すると同時に各戦場にいるLBX達の動きが変わる
ガリィと対決しているトリトーンは強烈な一撃を当てて彼女を空中に吹き飛ばす
『アタックファンクション!オーシャンブラスト!』
「キャァァァアア!??」
そして更にその上へとジャンプして必殺ファンクションを放った
もちろん空中で身動きの取れないガリィはこの攻撃を躱せず
直撃を受けてそのまま地面に激突する事となった
一方その頃、ファラと戦っているリュウビは一気に距離を詰めると
彼女の持っていた剣を弾き飛ばし無防備な状況になった瞬間
一気に後方まで下がって距離を取った
『アタックファンクション!白虎衝波斬!』
「くぅぅぅうう!!??」
白き虎の如き斬撃がリュウビから放たれファラに直撃する
もちろん彼女にこれを受け切るだけの力はなく
防御した両腕は損傷し自身も後方のビルに激突した
そして最後のレイアと戦っているジャンヌDは
先ほどまでの真正面からの撃ち合いから一変し
凄まじい速度で動き始めて四方八方から弾丸を放っていく
『アタックファンクション!サイドワインダー8!』
「ぐっ!?」
最後は空中で八発のミサイルが放たれてレイアに直撃する
しかしダメージは軽微であり戦闘を続行する事は出来るのだが
他の自動人形は違う事を理解したレイアはその場から撤退し
彼女達を回収しに向かいそれを確認した三体のLBXも元の場所に戻って行った
「馬鹿な・・・!オートスコアラーが負けたのか・・・!?」
「よそ見している場合か?こっちも一気に行くぜ!」
『アタックファンクション!炎崩し!』
「ちぃ!!」
ミネルバの一撃をキャロルは弦の盾を作り出して防御するが
その背後からペルセウスが迫っており彼女は反応が遅れてしまう
『アタックファンクション!コスモスラッシュ!』
そしてペルセウスの一撃は見事にキャロルを捉えるが
ファウストローブの耐久力は思った以上でダメージはほとんどなかった
しかし俺もこれくらいで倒せるとは思っておらず最後は空中から一撃を放つ
『アタックファンクション!ホーリィランス!』
「はぁぁぁああ!!」
「負けるかぁぁぁああ!!」
俺の一撃が放たれると同時にキャロルも迎撃の一撃を放ってきた
二つの強力な一撃は周囲のものを吹き飛ばし地面に巨大なクレーターを作り出す
そのぶつかり合いを制したのは・・・キャロルの方だった
「ぐぁぁぁああ!!」
(クッソ・・・!こんな時に限って時間切れかよ・・・!)
そう・・・俺の敗因は制限時間が来てしまったのだ
それにより強制的にパワーダウンしてしまい結果として打ち負けてしまった
ペルセウス、ミネルバはその場から消滅してしまい
残されたのは肩で息をするキャロルとボロボロに破損したエルシオンだけだった
俺はどうにか体を動かして起き上がるがもちろんもう戦う力は残されていない
それでも出来るだけ時間を稼がなくてはならないと考えていた時だった
「お待たせしました!ここからは私達に任せてください!」
「特急で私、立花、雪音、奏の調整だけ済ませてもらった!
ここより先は私達が相手だ・・・!」
「もうお前だけには良い格好はさせねぇよ!」
「そう言う事だ!お前は大人しくそこで待ってな」
「・・・随分と頼もしい限りだな・・・」
どうやらエルフナインが特急で仕事を終えてくれたようで
シンフォギアの改修を終えた四人が俺の前に降りてきた
その様子を見て安心した顔をしているとキャロルは不満そうな顔をしていた
「たとえシンフォギアが復活したとしても俺には勝てねぇ・・・!
その可能性があった騎士はその様だ・・・どうやって戦うって言うんだ!?」
「・・・確かに貴方は強い・・・私たちじゃ勝てないかもしれない・・・
でも・・・!お兄さんが命を掛けてくれたこの希望を・・・
私達は無駄にはしない!」
『抜剣!!』
響達は胸についていたイグナイトモジュールを発動すると
彼女達は暴走状態へと陥りそうになっておりそれを見ていたキャロルは笑っていた
「馬鹿が!ただの人間如きがその力を扱い切れるものか!!」
「・・・人は獣にあらず・・・」
「あ?」
「人は神にあらず・・・俺の知っているとある世界を呪った男の言葉だよ
その男は世界に対して人とは何かを問おうとしていた・・・
そして人として何をするべきなのか・・・それを考えさせようとしていた・・・」
「・・・それがなんだって言うんだ?」
「分からないか?確かに響達は人だ・・・お前みたいな力はない・・・
だけど・・・彼女達が人であり続けようとする限り・・・
希望は必ず生まれる・・・!」
「!?」
俺の声に応えるかのように響達は見事にイグナイトモジュールの制御に成功し
キャロルはその光景を見てあり得ないと言った顔をしていた
そしてその光景を最後に・・・俺の意識はそこで途絶えてしまった・・・