戦姫絶唱シンフォギアLBX 作:ドットブレイズ
巨大アルカ・ノイズの襲撃をどうにか退ける事が出来た俺達
そんな俺達は街中を外れて・・・海へとやってきていた
「・・・いやなんで?」
「司令がこれからの戦いに対しての英気を養う為だと言ってな
それともう一つ・・・彼女との交流も含まれている」
そう言って翼が見ていたのは他でもないエルフナインだった
確かにここまで戦い尽くしであった為
彼女との交流はほとんどしていない
だからこそこの場を設けたのだろうが
「・・・これ・・・俺まで連れて来られる必要あったか?」
「何を言ってるんですか!?
むしろ一番に休息が必要なのはお兄さんじゃないですか!!」
「おぉう!?」
どうして自分まで来る羽目になっているのだと思っていたら
突如として響が目の前に現れてもっとも休息が必要なのは俺だと告げられる
確かにこれまで戦いばかりで体はまだしも心が疲れていると言えるだろう
しかし・・・これはこれで心が休まる暇がないのも事実だった
(本当に・・・自分達が魅力的な女の子だって事をもっと自覚してほしいよ・・・)
「?」
そう・・・今の響達の姿はもちろん海に来ているのだから水着になっており
その姿はとても魅力的で正直、目のやり場に困っているからこそ帰りたかった
しかし彼女達の目を見るからにそれは無理そうなので俺は仕方なく諦めて
浜辺に置かれているビーチチェアで少し仮眠を取る事にした
「全く・・・お兄さんったら少しは水着の感想を言ってくれてもいいのに・・・」
「いや・・・あんなに顔を真っ赤にしてたら感想を言っているようなもんだろ?」
「それよりも彼は本当に大丈夫なのか?あれだけの戦闘をしたのに
体だけじゃなく精神まで無事とは・・・」
「・・・ううん・・・多分ですけど心はあんまり無事じゃないと思う」
未来の言う通り実際にダンの心はかなり疲労していた
もちろんそれは戦闘によるものが大きいのだが
一番の理由は響達の事を裏で手助けしている事が大きい
マリア達が戦えるようにする為の道具作り
それ以外にもナスターシャ博士の治療など
やらなければいけない事は山ほどとしてあった
それをすぐに終わらせたダンの精神はかなり消耗しているだろう
「だからこそ今日はとことんまでお兄さんを休ませないと!」
「そうだね!それじゃあ私達で今日はおもてなしをするよ〜!」
『おぉ〜!!』
((・・・逆にアイツが死ぬんじゃないかって不安になってきた・・・))
こうして響達によるダンへのおもてなし作戦が実行されるのだった
おそらくはそれがある意味でとんでもない地獄だとも知らずに・・・
「・・・何してんの?お前達・・・」
そしてようやく目を覚ました俺を待っていたのは
何故か水着でエプロンをつけている響達の姿だった
「あれ?了子さんの話では男の人はこれで喜ぶって言ってたんですけど・・・」
「アイツかよ!?そんな余計な知識を教えた馬鹿野郎は!!」
まさかの名前が出てきて俺はおそらく天国で笑っているであろう女性の顔を思い浮かべ
なんて余計な事を教えてくれたんだと怒りを募らせていると
響達が調理してくれたであろう物を持って俺の元に持ってきてくれた
(・・・まぁ・・・下心はないしいいか)
俺はせっかく響達が料理を作ってくれたのでそれを味わう事にした
しかしそれを満足に楽しむ事なく俺は謎の存在を感じ取った
(この気配・・・間違いない・・・!自動人形だが・・・
一緒にいるこの気配は・・・マリアか?)
正直、助けに行こうとも思ったのだが彼女の強い覚悟を感じ取り
俺はその覚悟に応える為、敢えて向かわず彼女の無事を祈る事にした
そしてその後、マリアは戦いの覚悟を決める事でイグナイトモジュールを制御し
見事に自動人形の一体であったガリィを倒したのだった
「・・・ありがとうダン・・・貴方のおかげで勝てたわ」
「俺は何もしてないと思うんだけど・・・」
「いいえ・・・貴方は私に戦う為の力をくれた
そして誓うは・・・この力を今度こそ・・・誰かの幸せの為に使うと・・・」
「・・・なら俺が言える事はたった一つだ・・・
誰かの為にじゃなくて自分の為にってのも加えておけ」
そう言って俺は響達の元に戻ろうとすると突如としてマリアに腕を引かれ
一体何事だと思っていると頬に柔らかい感触が伝わってきた
「それなら・・・貴方も覚悟を決めた方がいいわよ?
こう見えても私・・・熱い女だから」
(・・・マジかよ・・・)