戦姫絶唱シンフォギアLBX   作:ドットブレイズ

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絡み合う運命

それは海でも交流を終えて俺達が家へと帰ろうとした時だった

俺は出会ってはいないのだがどうやら響達は彼女の父親とあったらしく

聞いた話ではその父親は家族を捨ててしまった人間だそうだ

もちろん響もそれを分かっているのか彼の姿を見た瞬間、逃げてしまい

そして現在、明るく振る舞ってはいるがその様子はどこかぎこちなかった

 

(う〜ん・・・正直、こんな状態の響を戦わせるのは不安だな・・・

 しかしこれは家族の問題・・・俺が口を出していいわけじゃないか・・・)

 

俺はどうしようかと考えながら家を後にすると

何やら交番で道を尋ねる人の姿が見えた

その雰囲気から俺はすぐにその人が何者なのか分かった

 

「あの〜・・・もしかして立花の父親ですか?」

 

「えっ?もしかして君は・・・未来ちゃんの話していたダンさんか!」

 

立花の父・洸と俺は近くの公園に向かいそこで話を聞く事にした

彼の話ではどうやらあのツヴァイウィングのライブ事件以降

会社を退社させられ世間からの誹謗中傷に負けてしまい

家族を捨てて逃げてきてしまったらしい

 

「・・・こんな話を貴方には分からないでしょうね・・・

 でも僕は耐えられなかった・・・!仕方なかったんだ・・・!」

 

「・・・仕方ない・・・ですか・・・随分とズルい言葉ですね?」

 

洸は俺の口からまさかこんな言葉が出るとは思っていなかったのだろう

しかし俺はどうしても彼の言う仕方ないと言う言葉が許せなかったのだ

何故ならば仕方ないという言葉は本当に選択肢を失った人間が出す言葉だからだ

だが・・・彼は違う・・・彼は自ら選択して家族を捨てたのだ

それを仕方ないなんて言葉で済ませていいはずがない

 

「アンタは自分で選択するだけの自由があった・・・

 だが響は違う・・・!あいつはそんな自由なんて一つもなかった・・・!

 それでもあいつは誰かを守る為に・・・人々を笑顔にする為に行動している・・・!

 アンタは・・・そんな彼女を見ても仕方ないと言えるのか!?」

 

「っ!!」

 

「俺から言える言葉はもうありません・・・

 後は自分の耳で響から聞くのが一番でしょう・・・

 ですがこれだけは言っておきます・・・

 アンタはどんなに逃げようとも響の父親だ・・・!」

 

俺はそれだけを告げて公園を離れるとそこには切歌と調の姿があった

 

「・・・あれが・・・響先輩の父親ですか・・・」

 

「ああ・・・どうやら昔の事で相当に消耗しているみたいだな・・・

 だが・・・たとえどんな理由があったにしても彼はそれを選択した・・・

 ならその選択に対して責任を取るのが大人の務めってもんだ・・・」

 

「・・・お兄さんもそうなんデスか?」

 

・・・そう・・・切歌の言う通り俺はこれまで多くの事を選択してきた

おそらく後悔や失敗した事がほとんどでありそれ故に俺は理解している

人生なんてものは思い通りにならない事が当たり前であり

どんなに最善を尽くしたとしても結局は最悪な事に繋がるのだと

だからこそ俺は今度の人生でその最悪な結末を迎えたとしても

そんな中で自分の責任だけは果たす事だけを決めたのだ

たとえそれで自分の命が削れるような結果になったとしても・・・

 

「・・・お兄さん・・・」

 

「・・・大丈夫デスか?なんだか凄い怖い顔をしてます・・・」

 

「悪い・・・少しだけ考え事をしてた・・・

 とりあえず家に・・・帰れそうにないな・・・

 この感じ・・・自動人形か・・・!」

 

自動人形の反応を感じ取った俺達は急いで現場に向かうと

そこでは自動人形の一体であるミカが何かの作業をしていた

 

「チィ!邪魔をするな!いけ!アルカ・ノイズ!」

 

「お兄さん!アイツの相手は私達に任せてください!」

 

「分かった・・・それじゃあ俺は雑魚の相手だな!

 今日はこいつで行かせてもらうぜ?ヴァンパイアキャット!」

 

俺はマスコットのようなLBXであるヴァンパイアキャットを装着

そのまま三人の邪魔をさせないようにアルカ・ノイズを潰していく

一方で向こうの方はミカが何か奥の手を使ったようで

これまで以上に出力が上がり二人の事を圧倒していた

 

(だがあの出力・・・おそらくこの戦闘が終われば彼女は消滅する・・・!)

 

「キャハハハハ!これで終わりだ!奏者ども!!」

 

「負けません・・・!私はまだ切歌ちゃんやお兄さんと一緒に生きるんです!」

 

「デス!だから・・・必ずこの力を使いこなしてみせるデス!」

 

「「イグナイトモジュール!抜剣!!」」

 

二人はイグナイトモジュールを制御すると

そこから更にユニゾンと呼ばれる戦法でミカを圧倒

そして・・・二人の同時攻撃によりミカは撃破された

力を使い果たした二人はシンフォギアを解除すると

そのまま倒れそうになり急いで俺は二人を抱き止めた

 

「お疲れ様・・・見事だったぜ?二人共」

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