戦姫絶唱シンフォギアLBX 作:ドットブレイズ
次回は来月からを予定してます
しばらく期間が空いてしまいますが
楽しみに待ってもらえると嬉しいです
自分の全てを力に変えたキャロルと人々の想いを力に変えて戦う響達
まさに相反する二つの力のぶつかり合いは
世界に何かを伝えているようだった
「俺はもう戻れねぇ!世界を呪って世界を殺し壊す!
もうそれ以外に俺が生きている意味なんてねぇんだよ!!」
「本当にそう思ってるのか!?
その割には親父さんの事をずっと考えたじゃねぇか!!
本当はお前だってこの世界を変えたいって思ってるんじゃねぇのか!?」
「たとえそうだったとしても!俺は破壊する!
もうこの衝動を止める事なんて出来やしねぇんだよ!!」
「いいえ!私達が必ず貴方を止めてみせる!」
キャロルの猛攻に対して
エクスドライブへと至った響達は互角の戦いを披露する
このままでは勝てないと判断したキャロルは最後の手段に出る
それは自分の全存在を力に変えて糸を織り込み作り上げた最強の兵器
碧色の獅子機・・・それが今の彼女の出せる最後の技だった
「こいつは言うならば俺自身だ・・・!この世界を壊すまで止まらねぇ・・・!
お前らが本当に俺を止められるって言うのなら・・・こいつを止めてみろ!!」
「止めてみせます・・・!必ず・・・!」
奏者達は全エネルギーをアームドギアに集中させて
渾身の一撃を碧色の獅子機に叩き込む
しかしそんな彼女達の一撃を持ってしても
碧色の獅子機に罅を入れるだけで破壊するまでには至らなかった
「だから言っただろ!?こいつは俺自身だってよ!!
たとえエクスドライブに至ったからって止まるわけねぇだろうが!!」
「確かに一人一人の攻撃じゃお前を止めるなんて出来ないだろうよ・・・
だがな・・・!全員の力を合わせればお前を止める事だって不可能じゃねぇ!!
来い!イカロス・ゼロ!ウェポンフォーム!!」
『アタックファンクション!00ソード!』
俺はイカロス・ゼロを呼び出しウェポンフォームへと変形させ
必殺の一撃を碧色の獅子機に叩き込み破壊寸前まで追い込む
これには流石のキャロルも苦い顔をしていたが
それでも覚悟を決めた彼女が止まる事はない
しかし俺もここで彼女にトドメを刺すつもりはなかった
何故ならばその役目を担うのは俺じゃないと確信していたから
「残念だったな・・・!これでお前らも終わりだ・・・・!」
「・・・やっぱりお前は何も見えていないんだな・・・
絆を断ち切ってしまい・・・家族との繋がりすらも絶ってしまったお前には・・・」
「!?一体何を言って・・・・!!??」
キャロルの視線の先には
シンフォギア全てのエネルギーを拳に集中させている響の姿があった
「いけ・・・!響・・・!」
「うぉぉぉおお!!」
「舐めるなぁぁぁああ!!」
両者の一撃は天候を一変させるほどのエネルギーを放ったが
衝突はほんの一瞬だけであり勝利したのは他でもない響の方だった
そして最後のその拳が当たる直前・・・響はその拳を収めた
「・・・どうして・・・トドメを刺さない・・・」
「・・・私のこの手は誰かと誰かを繋ぐ為にあると思うから・・・
だから・・・私はこの拳を振うんじゃなく・・・伸ばしたいんだ・・・
キャロル・・・私と・・・友達になろう・・・!」
「っ!?・・・本当にお前は甘いな・・・今更・・・そんな手を伸ばされても無駄だ・・・
私にはもう・・・何も残されてなんてないんだからな・・・」
それは全ての繋がりを絶ってしまったキャロルにとって新しい繋がりとなった
しかし今更そんなものを受け入れられるはずもなく彼女はそのまま姿を消してしまった
「・・・分かって・・・くれたかな?」
「さぁな?少なくとも響が手を伸ばした意味は理解してもらえたと思うぜ?
それよりも帰るとしますか!みんなも待ってるだろうしな?」
「はい!」
こうして俺達と錬金術師の戦いは幕を閉じた
しかし代償は大きく特に瀕死の重傷を負ったエルフナインの体は酷かった
もう治る事はないと医者にも判断され誰しもが絶望していたのだが
後日、重症だったエルフナインは新しい体を得て復活していた
彼女の話では瀕死の重症だった自分の元にキャロルが現れて
彼女のデータを自分の体に写したらしい
「彼女は言ってました・・・自分の代わりに世界を見てほしいって・・・
憎しみの心だけしか持てなかった自分じゃなく
ただ単純な好奇心に溢れた目で世界を感じて欲しいって・・・」
「・・・そうか・・・それが彼女が本当にやりたかった事なのかもな・・・
世界を見る・・・か・・・確かに俺達の世界はまだまだ狭いのかもな〜・・・」
「はい・・・でも私は手を伸ばします!
いつかみんなと繋がれるって信じてますから!」
「そっか・・・それじゃあ俺も応援するとしますかね・・・!」
・・・それがいつか誰かを救う事を信じて・・・