ほとんどアスナの物語なので関わりがほとんどありません。
暖かい目でご覧下さい…
15話 別れのYuki
2026年2月中旬
仕事も一段落か…
「おい永夢〜今ALOで『絶剣』てのが話題らしいぜ」
「へぇ〜ぜひ会ってみたいですね!」
「んじゃ久々にインするか〜なぁ永夢」
「そうですね、飛彩さんと大我さんも行きましょうよ!」
「ノーサンキュー…と言いたいところだが息抜きも必要か」
「ま、暇潰しに行くか」
『リンクスタート!』
「とりまキリトとアスナの家でも行ってみるか〜」
「そうですね!」
前に落ちた所が家の近くだったからすぐに着いた。
「キリト君!」
「お!エムか!久しぶり!」
「絶剣の噂聞いて来たんだけど…」
「その絶剣なら今裏にいるよ」
「お〜バーベキューか〜」
「ごめんな、忙しそうだから誘ってなくて…」
「いや、良いんだよ、実際忙しかったし…」
「まぁ、始まったばっかだし参加してってくれ」
見ればクラインさんやエギルさん、シリカちゃんとかがいた、テーブルには料理がズラっと並んでいる。
「みんな!エム達が来てくれたぞ!」
「君がアスナが言ってたエムって人?」
紫色の服を着た女の子が寄ってきた。
「君は?」
「僕はスリーピングナイツリーダーユウキです!」
「へぇ〜アンタが絶剣のユウキか俺は貴利矢だ」
「この人が?!僕はMです!よろしく!で、こっちが飛彩さん、こっちが大我さん」
「話聞いてるとキリトやアスナより強いらしいけど」
「ならこの後二次会がてらボス攻略でもどうですか?」
「いいんじゃねぇか?」
「あ〜あ〜クラインさん飲みすぎじゃ…」
「良いじゃねぇか〜行こうぜみんなで」
「あぁ、行こうぜエム!」
一次会が終わったのはそれから30分後のことだった。
28階層のボスは過剰戦力じゃないかってぐらいにボッコボコにしてしまった。合唱。
「凄いね〜エムPVPなんてしたら瞬殺されそうだよ」
「ユウキもかなり強いよ、本気で言っても一筋縄じゃ勝てなそうだしさ、自信もって!」
「おい、小児科医そろそろだ」
「ん?小児科医?」
「あ〜ごめん僕リアルで医者なんだ、だから」
「え、じゃあ…なんでもない…」
「じゃあみんなまた!」
それからまた仕事が続き3月26日に連絡が入った
「明日奈さんどうかしましたか?」
「お願いがあるんです、今から皆さんでイン出来ますか?」
「どうかしたんですか?」
衝撃だった、まさかあのユウキさんがHIV感染者だったなんて、
「分かりました…皆さんにも伝えて行きます…」
「ユウキさん…実はHIV患者だったらしくて、メディキュボイドの治療を受けてたらしいです。それも3年位前から家族も亡くなってるそうで」
「HIVの患者に関してはかなり治療も困難だから苦難を強いてるだろうその中で闘っていたユウキは本当に頑張っていたんだろうな…俺も行こう」
「飛彩さん…」
「一医者として言わせてもらえば絶剣は良く戦った俺も最期は会いたい」
「大我さん…」
「俺も監察医なのにユウキからは辛いとかそういう感情が見受けられなかった。だから彼女もそれくらいアスナたちと一緒にいるのが嬉しかったんだろうな…」
『リンクスタート…』
「あそこだ…」
「エムさん来てくれたんですね…」
「話したのは1回だけだったけど、楽しかった、絶対忘れないから」
「お前と俺が話したことは1度もないが闘病生活を頑張っていたんだろうメディキュボイドの技術が追いつかなかったのは俺たち医師にも責任がある、だが、お前に胸打たれたからこそこれからを改善していくきっとお前の名前は後世まで語り継がれるだろう。俺も忘れない…」
「坊ちゃんが言ったことに同じだ、よく頑張ったんな」
「俺にも気づけないほどみんなといて楽しかったんだな、ただ…自分を信じろ」
「凄い…妖精たちがあんなに沢山…なんで…」
「貴方はこの世界に降り立った最強の剣士、あなたほどの人はもう二度と見られない。そんな人を寂しく見送るなんてできない。みんな祈ってる、ユウキ新しいの旅がここと同じくらい素敵なものになりますようにって」
「嬉しいよ…死ぬために生まれてきた僕がこの世界に存在する意味ってなんだろうって、今この瞬間にいなくなった方がいいって何度も思った。なんで僕は生きてるんだろうって、でもようやく答えが見つかった気がする。意味なんてなくても生きてていいんだって。だって最期の瞬間が、こんなにも満たされているんだから…こんなに沢山の人に囲まれて、大好きな人の中で旅を終えられるんだから…」
「絶対また巡り会うから、その時はユウキが見つけたもの教えてね」
そのままユウキさんは息を引き取った…もちろん、同時に現実でも。
その後ログアウトした僕達は、メディキュボイドに関する情報を調べた。
いくつか資料を見たところユウキさんの居た病院に機器を無償提供したのは、
医療機器メーカーではなくある女性らしい。
名前は「神代凛子」更に衛生省に頼み、総務省に調査を要請すると、神代凛子はダイブ中のヒースクリフつまり茅場晶彦の身体の世話をしていた人らしい。
要は、メディキュボイドの基礎設計をしたのは茅場晶彦…
「エムゥ…遅くなったがALO、GGOのガシャットが完成したぞォ!」
「へ?」
まさかまたこの人は…
「君たちが失ったユウキというプレイヤー、ギリギリデータに保存されていた」
「黎斗さん…そのガシャット公表は絶対にしないで下さい」
「何故だ?確かに命の灯火は消えた…だがバグスターになれば、病に侵されることも無ければ自由にゲームもできるもちろん現実も」
確かにバグスターとして復活させて人体に復元することは可能だ。けど、それはきっとアスナさん…何より彼女が望まない…
「黎斗さん…一生来ないと思いますけどその時が来るまでは公表しないで下さい」
「まぁ良いだろうまぁその来るか来ないかの可能性にかけて気長に待つとしよう」
「それより仮面ライダークロニクルの犠牲者の復活を優先して下さい!」
「もちろんそちらにも手をつけているから心配しないでくれ」
To Be Continued.
アニメでこのシーン見た時は感動しました…
ユウキよ永遠に…
次はオーディナル・スケール編です!