今回は、キリトとシリカに会うって所です!
前と比べ今回はかなり長いです…
〜2024年2月22日〜
元旦の日から2ヶ月が経って、手間取る事もあったけど、
最前線で活躍している攻略組と呼ばれてる人達に追いついた。
「あのさぁ、さっきから転移門広場騒がしいけどなんかあんの?」
「貴利矢さんもやっぱり気になりますよね…」
転移門広場に向かってみると、男が泣きすがって仇討ちを頼んでいた。
「声掛けます?」
「ほら永夢行ってこいよ!」
「後ろからでいいので皆もついてきてください!」
僕が男に近ずいて声をかけたその時だった。
『あの!』
僕と同時に声をかけた黒服の人がいた。
「もしかして、助けてくれるのですか?」
と、その人が言った。
「はい、そのつもりで声をかけました」
黒服の人も、
「あぁ、俺もその気だ」
助けようとしてる辺り悪い人じゃ無さそうだ。
「とりあえず話を聞かせて貰えませんか?」
話を聞かないうちは何も始まらない。
そうだ自己紹介してないや、
「僕は宝じょ…」
そうだ、ここはゲーム内だから本名は駄目なんだった…
「僕はエムです、よろしくお願いします!」
とっさに思いついたのが、僕がいつも使うプレイヤーネームだ。
「エムか、よろしくな!俺は、キリトだ」
「キリトくんね、よろしく!」
「あぁ。で、何があったんだ?」
「実は私のギルドが10日前襲われまして、
リーダーの私以外全員殺されたんです。」
「だからそいつらを殺して欲しいと?」
キリトくんは単刀直入に聞いた。
「そこまではしなくていい!ただ…」
殺すのを拒んだ、じゃあ何をすればいいか聞いた。
「ただ、何をすればいいんですか?」
「私が全財産叩いて買ったこれでそいつらを牢獄に送って欲しい…」
「牢獄ですか?」
ボス攻略ばかりしてたせいで、そこら辺はよく分からない。
「エムはもしかして初心者か?そんな訳ないかここまで来てるんだしな」
そこは疑われても仕方がない…
「いえ、ただ勉強不足なだけでして…」
的確に突かれた分曖昧な答えしか出せない…
「とにかく、その頼みお受けしますよ!」
「本当ですか!ありがとうございます!ありがとう…」
泣くのも仕方ないな、仲間もやられて1人だけにされるなんて…
「終わったらすぐに連絡しますね!」
一旦依頼主さんと離れた。
「エム、君はなんでこの依頼を受けたんだ?」
「僕は、困ってる人とか見ると助けたくなるんだよね…」
「それはリアルとかでの影響か?」
割と的確に突いてくるなぁ、貴利矢さんみたい。
あれ?貴利矢さん達はどこに行ったんだろう?
「まぁそんなとこかなで、もう行くの?」
「あぁいる場所も検討つくあたり聞いたしな」
「じゃあ先に行ってて下さい!」
「なんでだ?2人で言った方がいいんじゃないのか?」
3人共置いていく訳にもいかないし…
「仲間を置いていく訳には行かないので…」
「じゃあエムの仲間、俺にも紹介してくれよ、多分人数多い方が良いし」
「ならちょっと来て!」
後々紹介するかもだし、今紹介するのに越したことはない!
キリトくんの手を引いて転移門広場まで行った。
「おい何やってたんだ永夢!」
「すいません貴利矢さん、」
「で、小児科医の後ろにいるのは誰だ?」
「彼は一緒に依頼を受けることになった…」
「キリトだ、よろしく」
「名前似てんな〜自分は貴利矢だよろしく!」
「俺は大我だ」
「俺は飛彩だ」
初対面だと無愛想だなぁ大我さんと飛彩さん。
ほとんど言ってる事一緒だし。
「4人ともこれからよろしくな」
「小児科医も監察医も初対面の相手に対して気を緩めすぎだ」
「飛彩さんも大我さんも無愛想過ぎますよ」
「俺を開業医と一緒にするな」
「さっきからヒイロ小児科医とか言ってるけど…」
さっきから思ってるけどキリトくん勘鋭いな…
「そうだ、俺達は、ドクターだ」
やっぱり飛彩さんは、いつか言うと思ってたんだ…
「飛彩さんゲームでリアルの話はNGですよ…」
「そうだったのか?少々出しゃばり過ぎたな」
「へぇ、エム達って医者なんだ!」
「うん、だからさっきも依頼を受けたんだ」
あぁそうだった!依頼された事早くやらないと!
みんなにも、依頼の内容を話して35層に行くことになった。
「取り敢えず35層着いたけどもう夕方だね、どうする?」
「そうだな…4人の腕も見たいしデュエルしないか?」
デュエルは、一応内容は把握してたけどまさか誘われるとは、
確か、先に強打を与えるか、HP半減で決着だったな。
「うん、僕はいいよ!」
そしてキリトくんからデュエルの申し込みが来た。
〇を押すとカウントが始まった。
「そういえばエム装備とか剣は?」
そうだ、変身しないと闘えない!
「ごめんちょっと待って!」
ガシャットの起動ボタンを押して、
『MIGHTY ACTION X!』
ベルトに挿入、そしてレバーを引く!
『ガッシャット!ガッチャーン!レベルアップ!』
『マイティアクションX!』
「え、何それ!」
流石のキリトくんでも驚くみたいだな。
「これが俺ら仮面ライダーだ!」
「凄いな、仮面ライダーとやらの実力見せてくれよ!」
「ノーコンティニューでクリアしてやるぜ!」
「ノーコンティニューでクリアしてやるぜ!」
そう言い放った後、デュエルが始まった。
キリトくんは初手からソードスキルを使うみたいだ。
『ガシャコンブレイカー!』
ガシャコンブレイカーソードモードで受け止める!
剣と剣がぶつかった瞬間鈍い音が響いた。
次にキリトくんは横に剣を入れてきた。
足を1歩引いて、かわした後、チョコブロックを壊す。
中からはエナジーアイテム「発光」が出てきた。
もう1つ壊すと「マッスル化」が出てきた。
「よっしゃ!コンボで決めてやる!」
『発光!』、『マッスル化!』
「今の俺は発光状態、目を開いたら眩しいぜ?」
案の定目を抑えるキリトくん、
『ガッシャット!キメワザ!マイティクリティカルフィニッシュ!』
マッスル化のお陰で威力も増してる!
「アクションブレイカー!」
キリトくんのHPが半分になったため試合は終了
「いい勝負だったよエム!」
「キリトくんは強いなぁ…アイテム無かったら僕は負けてたよ」
「永夢すげぇな!どこであんな技…」
そういえばキリトくんってレベルいくつなんだろう?
「キリトくんは今レベルいくつ?」
「あぁ、俺は40位かな…」
あんなに強いのに40だなんて、
「嘘だな、」
貴利矢さんがキッパリ言い放った。
「え、なんでですか?貴利矢さん?」
「今キリトはレベルを言う前に目をうろつかせた」
「後は、言ったあとに『かな』は普通じゃあ絶対使わない」
監察医なだけあって洞察力が凄すぎる。
「じゃあ本当のレベルは?」
「俺のレベルは68だ悪い、嘘ついて」
「ここだけの話、貴利矢さんの前では嘘つかない方がいいよ」
「みたいだな、」
「取り敢えず夜も遅くなるとあれなのでそろそろ宿に行きましょう」
2ヶ月ちょいこのゲームにいるけど、
今でも現実かと思うぐらい、朝日が眩しい。
「やばい!もう8時だ!集合時間に遅れる!」
今日はオレンジギルドの奴らを見つけて、
牢獄に送らなきゃならない。
それで今日は迷いの森に行くことになった。
「遅れてごめんキリトくん…」
飛彩さん達ももう来てた…
「どうして遅れた、小児科医」
「多分信じてもらえないと思うんですけど、しばらく、現実と
違う生活を送っていたせいで、生活リズムが崩れちゃったんだと…」
「医者たるもの、そんなことではやっていけないぞ」
懐かしいなぁ研修医の時はことある度、
こんな感じで怒られてたなぁ、
「じゃあ手分けして探そうぜ!」
「そうだね!」
キリトくんの提案で手分けして探すことになった。
まず、僕と貴利矢さんの班、
そして、両者嫌がったものの飛彩さんと大我さんの班、
キリトくんは1人で探すそうだ。
「もしなんかあったら連絡してくれ!」
「分かった!キリトくんも気を付けて!」
別れてから、取り敢えず周りのプレイヤーを探した。
特に今の所はいないみたいだな、
「永夢?」
もう分かってると思うし説明は省くけど、
僕の中からパラドが出てきた。
「パラド、どうした?」
貴利矢さんが聞く。
「全てのガシャットを対ゲームキャラ等にアップデートしたって」
「等って事はプレイヤーもか?」
「そうなると思いますよ、貴利矢さん」
このことは一応飛彩さんと大我さんにもメールで知らせておいた
「あと、しばらく伝言ないし俺は永夢の中にいるよ」
「よし、永夢!捜索再開と行くか!」
「はい!行きましょう貴利矢さん!」
みんなと別れてから数時間、もう日が沈みかかってる。
「貴利矢さん、そろそろみんなと合流しませんか?」
「そうだな…日も落ちてきたし、帰るか」
マップを見ると近くにプレイヤーがいる。
こんな時間に誰だろう?
近ずいて見ると黒服のプレイヤーがいる。
なんだ、キリトくんか…
「おーい!キリトくん!」
「エム達か!どうだ?見つかったか?」
「収穫なしだよ…」
「だから自分らがキリト達と合流して帰ろうって話をしてた所だ」
「そうだな、ならヒイロ達の所にも行かないとな」
そして歩き出した時のことだ、
「ピナ!」
『パリン!』
女の子の叫び鳴とガラスの砕ける音が聞こえた。
その時、3人で目を合わせて音の方向へ向かった。
「キリトくんは先に行ってて!貴利矢さん!」
細かい事は言わなかったが貴利矢さんは理解してくれた。
ガシャットを取り出しボタンを押す
『MIGHTY ACTION X!』
『爆走BIKE!』
パラドがいるからかな?
チョコブロックもない状態でエナジーアイテムが展開されている。
すぐにガシャットをベルトに装填してレバーを引く、
「大変身!」
「2速変身!」
『ガッチャーン!レベルアップ!』
『マイティアクションX!』
『爆走バイク〜!』
時々思うんだけど爆走バイク2本あるのに紛らわしくないのかなぁ?
まぁ今回は初期の爆走バイクの為、貴利矢さんはバイク姿になった。
「乗れ永夢!」
「わかりました!飛ばしますよ!」
俺は、レーザーバイクゲーマーに乗りバイクを発進させた。
走っていると、誰かを囲んでるドランクエイプの群れがあった。
「一体ずつ倒すのも厄介だなぁ」
「永夢!自転車使えよ!あれなら効率いいだろ!」
「そうですね!」
『シャカリキスポーツ!』
音と同時に派手な色の自転車が出てきた。
ガシャットを2つ目のスロットに装填するして、
レバーを戻してもう一度引く。
『ガッシャット!ガッチャーン!レベルアップ!』
『マイティアクションX!アッガッチャ!シャカリキスポーツ!』
仮面ライダーエグゼイドスポーツアクションゲーマーに変身した。
「一気に倒す!」
時間も無いためソードスキルを繰り出す、
『スピニングスクリューストライク!』
右肩の車輪で三体を仕留めたけど、残り3体…
すると、神速と言っていいほど早くキリトくんが3体とも倒した。
今そこについて関心してる暇はない、それより襲われた人だ。
そこには、13歳ぐらいだろうか、女の子が羽を抱えて呆然と座っていた。
まさか、この子はビーストテイマーなのか?
って事はさっきやられたのは彼女のモンスターか…
「ごめん、君の友達助けられなかった…」
「ごめん…」
キリトくんが優しく声をかけた。
すると彼女は涙混じりに感謝を伝えてくれた。
「いいえ…私が馬鹿だったんです…
ありがとうございます…助けてくれて…」
ここで貴利矢さんが口を開いた。
「あんた、その羽にアイテム名設定されてるか?」
その言葉に彼女は戸惑いながらも、羽をクリックする。
『ピナの心』
それを見てまた彼女は泣きそうになった。そこにキリトくんが口を挟む、
「そうか!キリヤの言いたいことは分かった。
心アイテムが残っていれば蘇生の可能性があるってことだろ?」
「そういうこと」
「え?!」
「え?!」
あまりの事に僕も彼女も驚いた。
何より貴利矢さんがその情報を知ってた事も驚きだけど、
「最近解った事だからあまり知られてないけど
47層の南に《思い出の丘》って言うフィールドダンジョンがある
そこのてっぺんにある花が使い魔蘇生用アイテムらしい」
彼女は一瞬笑みを浮かべたが悲しそうに言った、
「47層…」
確かに、この35層でろくに戦えなくては47層に行けるとはとても…
「実費と報酬だけ貰えれば俺らが行ってきてもいいんだけどなぁ
使い魔を無くしたテイマー本人がいないと肝心の花が咲かないらしいんだよ…」
それは厳しいな…少なくとも今のレベルから10位は底上げしないといけないかも…
「情報だけでもありがたいです。頑張ってレベル上げすれば…いつか…」
そんな嬉しさも束の間、貴利矢さんが切ってしまった。
「残念だけど、蘇生できるのは、使い魔が死んでから3日以内だ
それを過ぎるとアイテム名が《心》から《形見》に変わるそうだ」
「そんな!…」
いつか救いに行こうとしていたのだろう彼女は呆然としている。
そんな中、キリトくんがウインドウを操作している。
そして、貴利矢さんと僕に、聞いてきた。
「エム、キリヤ悪いんだけど、装備余ってるやつあるか?」
「自分も永夢も換金してないやつあるけど、な?永夢?」
「もちろんですよ!」
すると3人でトレードウインドウを開いて彼女に装備を送る。
「今俺らが渡した装備で大体5、6レベルは底上げできるはずだ、
それに俺らが行けば、何とかなるだろう」
と、キリトくんは言うけど、僕ら多分結構警戒されてる気がする。
「なんで…そこまでしてくれるんですか?」
やっぱり、これはすぐにでも警戒を解かないと。
「ここで現実の話はNGだろうけど僕もこの人も現実では医者なんだ
だから、目の前で救える命があるのに救わない道理はないしね、」
「あぁ、永夢の言う通りだ、まぁ自分、動物は専門外だけど…」
「で、キリトくんは?」
キリトくんの事とか、全く聞いて無かったから、
僕も多少興味がある。
「え、俺?エム達とかと違って立派な理由じゃないんだけど…
笑わないって約束するなら言う…」
「笑いません!」
僕も彼女もそう言った。
「君が…妹に似てるから…」
ベタすぎる…と言うか典型的すぎる答えに、
僕も彼女も思わず噴き出してしまった。
でもやっぱこういう話では、貴利矢さんは笑わないなぁ。
「笑わないって言ったのに…エムまで…」
「ごめん、ごめん、と言うかキリトくん妹さんいたんだね」
「あぁ、まあな…」
おっと貴利矢さんが感ずいたみたいだ、てことは何かあったんだな?
「あの、助けて貰った上に、その上ここまでして頂くなんて…」
すると彼女がウインドウを操作し始めた、
きっと装備の対価を支払おうとしてるのだろう。
「お金はいいよ、元々余らせてたものだから、」
と、振り返ると貴利矢さんが残念そうな顔で僕を見つめる。
「貴利矢さん?」
「あ〜わかったわかった礼は要らないよ、」
「すいません、何から何まで…あの、あたしシリカって言います!」
そういえば自己紹介してなかった、
「シリカちゃんか、僕は永夢、よろしくね!」
「自分は貴利矢だ、よろしくな」
「俺はキリト、しばらくの間よろしくな!」
シリカちゃんは僕達と硬い握手をした。
そうだ、一応飛彩さん達も紹介しないと…
「キリトくん、取り敢えず街に向かおう僕は2人を呼び戻すから」
「分かった、じゃあ行こう」
森を出ると、飛彩さんと大我さんがいた。
「小児科医、その子が今回協力すると言った子か?」
「エグゼイド、お前お人好しが過ぎないか?」
「まぁまぁ、こちら飛彩さんと大我さんだよシリカちゃん」
「お忙しい中、ありがとうございます!」
「んじゃ街に戻りますか、」
「そうだなキリヤ、よし!みんな行こうぜ!」
街に戻ると何人かの男性プレイヤーがシリカちゃんに声を掛けてきた。
「あ、あの…お話は有難いんですけど…」
すると彼女は困った顔でこっちを見てきた。
「しばらくこの人達とパーティを組むことになったので…」
断られていくプレイヤー達は口々にそりゃないよ、
などと不満の声を挙げていた。
でもなぁ…そこまで強い装備持っている様子も無いしなぁ、
「おい、あんたら!見ない顔だけど、抜け駆けは辞めてもらいたいな。俺らは、ずっと前からこの子に声を掛けているんだぜ」
相当人気なんだなぁ…ここまで熱心なファンがいるのか。
「おお、そう言われても成り行きで…」
困った感じでキリトくんが答えるが、
「あぁ、成り行きではやっているが、お前らの、その子とパーティを組みたいと言うのは、俺らがパーティを組んでいる理由とは根本的に違うだろ」
と、飛彩さんがキッパリと言った。
だが、それでは収まらないらしく、何人かが僕達に突っかかって来た。
そこでシリカちゃんが助け舟を出してくれた。
「あの、あたしから頼んだんです。すいません!」
すると、シリカちゃんは、僕らを連れて歩き出した。
しばらく歩いて男性プレイヤーが見えなくなると、
シリカちゃんは、ほっと一息ついて僕らに向かって言った。
「すいません迷惑かけちゃって」
「いやいや、」
キリトくんは、気にしてない感じで、微笑を浮かべて言った。
「シリカさん、凄い人気者ですね」
「シリカでいいですよ、私なんて、マスコット代わりに
誘われてるだけですよ、きっと。それなのに、いい気になって
1人で森を歩いて…あんなことに…」
状況を思い出してしまったのか、シリカちゃんが涙目になりかけている。
「大丈夫、絶対に生き返らせるから!」
落ち着かせるためにできるだけ優しい声音で言った。
シリカちゃんは涙を拭くと、僕らに向かって微笑んだ。
しばらく歩いて大きな建造物が見えてきた。
ここがシリカちゃんのホームらしい、
「あの、皆さんホームはどちらに?」
「あぁ、いつもは50層なんだけど…面倒くさいし、
ここに泊まろうかな」
50層?もしかしてキリトくんも攻略組とかなんじゃ?
「奇遇だね、僕達も50層なんだ!
僕らもここに泊まりますか?」
「永夢がいいんなら自分はいいぜ?」
「ここに泊まって困る事もないしな、」
貴利矢さん達も賛成してくれた。
「そうですか!」
と言ってシリカちゃんはパンッと手を叩いて言った。
余程泊まってくれるのが嬉しかったのだろう。
「ここのチーズケーキ結構いけるんですよ!」
「ほう、それは本当か?」
やっぱり飛彩さんが反応した!
それと同時に早くこのゲームをクリアして、
ゲーム病で消滅した人を蘇らせないと、と思った。
飛彩さんの為にも、小姫さんを…
そんな事を思っていると、隣の道具屋から、
4、5人ばかりのプレイヤーが出てきた。
その中で最後尾にいた、女性プレイヤーが、
シリカちゃんをちらりと見た。知り合いか?
「あら、シリカじゃない」
「どうも…」
シリカちゃんが、嫌々といった感じで挨拶を返す。
見た目で人を判断するのは良くないんだけど、
もしかしたらこいつがオレンジギルドのリーダーかもしれない。
取り敢えず警戒はして置かないと、
「へぇー森から脱出出来たんだ、良かったわねぇ
でも、今更戻って来ても遅いわよ、もうアイテムの分配終わったから」
「要らないって言ったはずです!急ぎますから!」
話を切り上げようとするが、相手はまだ解放する気はないらしい。
シリカちゃんの肩が開いていることにきずいたのか、
嫌な笑みを浮かべてシリカちゃんに聞いた。
「あれ?あのトカゲどうしちゃったの?」
使い魔がストレージに入れたり隠したり出来ないのは、
彼女も知っているはずだ、それなのに聞くなんて相当なやつだ。
「あらら、もしかして?」
「ピナは、死にました…でも絶対生き返らせます!」
シリカちゃんが彼女を睨んで言った。
「へぇ、てことは《思い出の丘》に行くきなんだ?
でも、あんたのレベルで攻略出来るの?」
「できるさ、そんなに高い難易度じゃない」
シリカちゃんが答える前にキリトくんが答えた。
彼女がキリトくんを眺め回して大したことないと見たのか、嘲笑うかのように笑みを浮かべた。
「あんたもその子にたらしこまれた口?
見たとこそんなに強そうじゃないけど」
キリトくんは、そんな言葉を無視し、宿に向かった。
「まぁせいぜい頑張ってね」
後ろから笑い混じりの声が聞こえたが、反応することはない。
宿に入りチェックインを済ませるとレストランに向かった。
座って注文した後、シリカちゃんは肩を竦めて言った。
「なんであんな意地悪言うのかな…」
「シリカちゃんはネットゲームはSAOが?」
「初めてです…」
「そっか、どんなネットゲームでも、人格が変わる人は多いんだ…」
「永夢はその中の1人だもんなぁ」
貴利矢さんは僕の言いたいことが分かって言ったのかな?
もっと言えば人格が変わるのはパラドのがいるからなんだけどなぁ、
「まぁとにかく善人になる人、悪人になる人がいるってこと」
続けてキリトくんが言う、
「俺は、ここで悪事を働く人間は現実でも腹の底から腐った奴だと思ってる」
怒り混じりのキリトくんの口調に、僕は目線を飛ばす。
向かいの席に座っている貴利矢さん達もこちらを見た。
「俺も人の事を言えた義理じゃないんだ…俺だって目の前で見殺しに…」
「キリトくん!」
キリトくんの言葉を遮るように言った。
なんでこうも自己批判的な思考しか出来ないんだ…
僕達だって、目の前で大切な人を失ったことがある。
また、仕事上目の前で死を目の当たりにすることだってある。
それは飛彩さん達も同じ気持ちだろう。
「キリトさんはいい人です!だって私を助けてくれたもん」
そう言って固く握られているキリトくんの手を掴み、優しく微笑むシリカちゃん。
「…俺が慰められちゃったな、ありがとうシリカ」
途端に顔が赤くなるシリカちゃん、どうやら自分がしていた事の大胆さにきずいたみたいだ。
「どうかしたのか?」
今の状況でこの反応は…
キリトくんってもしかして鈍感な感じかな?
と、キリのいいタイミングで料理が来た、
後々聞いてビックリしたけど、飛彩さん、
チーズケーキ4個平らげたとか…
夕飯を食べた後、宿に向かった。
部屋は1人1部屋取った。睡眠をとる前に話があると、
キリトくんの部屋に集められた。
「明日行く、47層の話だ、詳しい話はみんなにしてなかったからさ」
するとキリトくんは、テーブルの上に小さな小箱を出した。
「きれい…それはなんですか?」
シリカちゃんが興味津々に見つめる。
「《ミラージュ・スフィア》って言うアイテムだ、エム達なら知ってるだろ?」
「あぁ、確か、攻略した層のマップを表示できるものだろ?」
「ヒイロの言う通りだ!って事で」
キリトくんが操作し始め、水晶が青く発光して
47層のマップ全体が表示される、
「ここが主街区で、こっちが思い出の丘。この道を通るんだけど…
ここには厄介なモンスターが…」
キリトくんの言葉が切れた瞬間シリカちゃん以外がキリトくんの見ている
方向を見る、そして索敵スキルを発動させる。
「…!」
一同が息を殺してドアに向かう。
「誰だっ…!」
ドア越しで盗み聞きするとは、かなり聞き耳スキルを
上げていると見た。なかなか上げてる人はいなさそうだけど、
「な、何?」
シリカちゃんが困惑した表情でキリトくんを見る。
「聞かれていたな…」
「でも、ドア越しだと聞こえないんじゃ…」
「聞き耳スキルを上げている場合はそうでもないんだ
まぁ、滅多に上げてるやつなんていないけど」
また来ないようにと、ドアの前に貴利矢さんが立ち、
数分程度で話を切り上げた。
多分みんなもう眠いだろう、実際僕も眠いし、
みんなが部屋に入るのを見届けた後、最後に僕が部屋に入った。
今日も寝坊して失敗したし、アラームを7時にセットする、
明日は、早めに出ないとな…
と、寝て少ししか経っていないような気分の時に、
しつこいアラーム音が耳元で鳴っている。
内心、さっき寝たばっかりだよな、とずっと思ってる。
だるい、けど気のせいだ、SAOに筋肉痛などの身体への負担は、ないと知っているしね、
取り敢えず1階に降りて、みんなに合流する、
「あれれ〜永夢、今日は速いな?」
「辞めてくださいよ貴利矢さん!」
「まぁ、前科があるしな、小児科医」
「飛彩さんまで、辞めてくださいよ〜」
「よし!みんな行くぞ?」
キリトくんは神か何かか?この状況を遮ってくれるのは有難い。
装備を揃えて、ゲートへと向かった。
幸い昨日のプレイヤーに会うこともなかったので少し安心した。
47層《フローリア》に着くと、
「うわぁ…!」
広場にある無数の花に思わずと言った感じで歓声を上げるシリカちゃん。
シリカちゃんは、花に夢中になっている。
周りを見れば、男女2人組の人達が多い、僕ももう30代だし、そろそろ考えないといけないのかなぁ、でも、今考えるべき事ではないか…
そう考えていると、花を堪能したのか、やけに元気に言ってきた
「さ、さぁフィールドに行きましょう!」
メインストリートに出て、もの珍しく周りを見ていると、シリカちゃんが口を開いた。
「あの…キリトさん…妹さんのこと聞いてもいいですか?」
「リアルの話はNGだけど僕も気になるな…」
最初は躊躇っていたキリトくんだけどシリカちゃんの、
真剣な眼差しに圧倒されたのか、ぽつりと、話始めた。
「妹って言ってたけど、本当は従妹なんだ、事情があって
産まれた時から一緒に育ったから、向こうは知らないはずなんだ。そのせいかな、どうしても俺の方から距離作っちゃってさ家で顔を合わせるのすら避けてた…」
そうだったのか…そして話を続けるキリト君。
「それに祖父が厳しくてね、俺と妹は、俺が8の時に強制的に
近所の剣道場に通わされてたんだけど、俺はどうしても馴染めなくて2年でやめちゃったんだ。祖父にはそりゃ怒られて、殴られて…そしたら妹が、大泣きしながら自分が2人分頑張るから叩かないでって俺を庇ってくれてな…俺はそれからコンピューターにどっぷりだったんだけど妹はほんとに剣道に打ち込んで、ちょっと前には全国のいい所まで行くようになった。だから、俺は妹に引き目を感じてた。本当はあいつにもやりたい事があったんじゃないか、俺を恨んでるんじゃないかって、そう思うと、余計に避けちゃって、そのままここに来てしまったんだ…」
キリトくんが言葉を止めるとシリカちゃんは、顔を下げた。
「だから君を助けたくなったのは、俺の勝手な自己満足なのかもしれない、妹への罪滅ぼしをしてる気になってるのかもしれないな…ごめん…」
飛彩さん達も何か感じることがあったのか難しそうな顔をしている。
従妹でも家族に愛されるって羨ましいな…
「妹さんキリトさんを恨んでなんかいなかったと思います。なんでも好きじゃないのに頑張れる事なんかありませんよ!きっと、剣道、本当に好きなんですよ!」
一生懸命言葉を紡ぐシリカちゃんにキリトくんの顔が思わず緩む。
「君には慰められてばかりだな…そうかな…そうだといいな…」
そろそろ思い出の丘に通じる街の南門まで来た。
貴利矢さんとか割とバテてる、もう歳なのかな?
「さぁ、いよいよ思い出の丘ですよ!準備はいいですか?」
「はい!」
元気良く返事するシリカちゃんと頷くみんな。
「じゃあ行こう!」
思い出の丘に行く途中では大量のモンスターがポップした。
医者という立場の僕でさえグロテスクと思うほど気持ち悪い
モンスターが出たりした。当分花は見たくないかな…
まぁ、それでも大分モンスターがポップしたおかげで、
シリカちゃんのレベルも大分上がっただろう。
そして、赤レンガの道を歩き続けていると、目的の場所が見えてきた。
「あれが《思い出の丘》だ。でも、ポップするモンスターが相当らしいから気を引き締めて行こう!」
道を進んでいると、キリトくんの言う通り、モンスターの数が増えていた。
でも大体はシリカちゃんに任せてレベルアップを優先した。
やがて高く茂った木立の連なりを抜けると、
そこが丘の頂上だった。
「うわぁ…!」
数歩駆け寄ったシリカちゃんが歓声を上げた。
「ここに、その花が!」
「あぁ、あそこの岩のてっぺんに…」
キリトくんが喋り終わる前にシリカちゃんは、駆け出した。
すると、シリカちゃんの何度目かの悲嘆にくれた表情を浮かべていた。
「ない、ないよ…」
それを聞いて恐る恐る見てみると、花らしきものが見当たらなかった。
「そんな…」
「そんなはずは…あ、ほら、見てごらん」
すると、草の中から、しゃらんという音を立てて花が咲いた。
シリカちゃんは右手を伸ばし、花を摘んだ。
「これで…ピナを生き返らせれるんですよね…」
「確かその雫を心アイテムにかければ復活するだよな!キリト」
「キリヤの言う通りだ!でもここら辺は強いモンスターがいるから、街に行ってからにしよう」
「はい!」
シリカちゃんが笑顔で嬉しそうに答えてアイテムをストレージに入れた。
帰る途中で、モンスターにはあまり出会わなかったが、
念のために張っておいた探索スキルにプレイヤーが引っ掛かった。
そして、シリカちゃんを静止させて、キリトくんが普段より低い声で言った。
「そこで待ち伏せてる奴、出てこいよ」
「え……?」
もちろんシリカちゃんは気にしていなかった様なのでビックリしていた。
すると木の影から、プレイヤーが出てきた、昨日の夜に会った人だ。
「ろ、ロザリアさん…?なんでこんな所に?」
ロザリア…やっぱりこの人が…
「あたしのハンティングを見破るなんて、
なかなか高い索敵スキルね?剣士さん」
するとロザリアさんは、シリカちゃんに目を移した。
「その様子だと、首尾よく《プネウマの花》をゲットできたみたいね?おめでとう、シリカちゃん、じゃ、早速その花を渡してちょうだい」
「…?!…何を言っているの?」
それまで2人の会話を見守っていた、キリトくんが口を挟む。
「そうはいかないなロザリアさん、いや、オレンジギルド《タイタンズハンド》のリーダーさん」
ロザリアさんの眉がピクッと動きニヤケが消えた。
「え、でも…だって、ロザリアさんはグリーン、」
そこで飛彩さんが説明に入る。
「簡単な手口だ、まずグリーンのやつが適当なパーティを
狙って、指定の場所まで移動し、パーティメンバーを打つ
つまり全員が全員オレンジと言う訳では無い、
昨日話を盗み聞きしたのも恐らくそいつの仲間だろう」
今の会話の合間に、貴利矢さんが、索敵スキルを最大にした所、ざっと30人はいるらしい、手数が少なすぎる、僕らだけで、シリカちゃんのカバーができるかどうか…
「じゃあ、この2週間、一緒のパーティにいたのは…」
突然ロザリアさんは、毒々しい笑みを浮かべ、言った。
「そうよ、あのパーティの戦略を評価するのと同時に
冒険でたっぷりお金が貯まって、美味しくなるのを待ってたの、本当なら、今日にもヤっちゃう予定だったんだけど1番の獲物だったあんたが抜けちゃうから、どうしようかと思ってたらレアアイテム取りに行くって言うじゃない、《プネウマの花》って今が旬だから、とってもいい相場なのよね、やっぱり情報収集は大事なのよねぇ、」
そこで言葉を切り、視線を僕らに向けて、肩を竦めた。
「でもそこの剣士さん、そこまで解ってながら、ノコノコその子に付き合うなんて、馬鹿?それとも本当に体でたらしこまれちゃったの?」
シリカちゃんは、顔を真っ赤にして動き出そうと、していた。
だが、僕が静止して貴利矢さんが言い返す。
「いや、どっちでもない、俺もあんたを探してたんだよ、ロザリアさん、」
「どういうことかしら?」
今度はキリトくんが続ける。
「あんた、10日前、38層で《シルバーフラグス》ってギルドを襲ったな?メンバー4人が殺されてリーダーだけが脱出した。」
「あぁ…あの貧乏な連中ね」
ロザリアさんはなんの感情もなく呟いた。
「リーダーだった男はな毎日朝から晩まで最前線のゲート広場で泣きながら仇討ちをしてくれる奴を探していたよ。でもその男はな、依頼を受けた俺らに向かって、あんたらを殺してくれとは言わなかった。黒鉄宮の牢獄に入れてくれと、そう言ったよ。あんたに奴の気持ちが解るか?」
ロザリアさんは冷静に言った。
「解んないわよ、何よマジになっちゃって、馬鹿みたい。ここで人を殺したって、本当に死ぬ証拠なんてないし」
流石に僕もカチンときたな…
「貴方は命をなんだと思っているんだ、少しでも死ぬ可能性があるなら、プレイヤーキルなんてしなくてもいいはずだ…」
「知らないわよそんなこと、それより自分の心配をした方がいいんじゃない?」
そう言ってロザリアさんが指を鳴らすと後ろからオレンジカーソルの
プレイヤーが30人ほど出てきた。
やっぱり戦うしか道は無さそうだ…
「大我さん!貴利矢さん!シリカちゃんの護衛頼みます!」
「分かった」
「あぁ、分かったぜ永夢、」
「行くよキリトくん、飛彩さん」
2人とも「あぁ、」と返事をして対峙する
僕はこんな奴らに手加減をする気は無い、
かと言って彼らを殺す訳でも無い。
牢獄に入れるという依頼を果たすだけだ!
キリトくんは黒色の片手剣を手に取り構える。
僕はムテキで行かせてもらう。
『マキシマムマイティX!』
『ハイパームテキ!』
両手でガシャットを構える。
最初にマキシマムマイティをベルトに挿し、レバーを引く、
そして、ムテキガシャットをマキシマムマイティにドッキングさせる。
『ドッキ〜ング!』
両手でボタンを押す。
『パッカーン!ム〜テ〜キ〜!』
『輝け〜流星の如く〜黄金の最強ゲーマー!ハイパームテキエグゼイド!』
全身が金色の仮面ライダーエグゼイドムテキゲーマーに変身した。
飛彩さんも同じ気持ちだったのかレベル100の、
レガシーゲーマーに変身していた。
キリトくんも安心感があるのかこう言った。
「1人10人でいいだろ?」
飛彩さんと首を縦に振り返す。
そしてかかってきた奴らを10人引き受け、
2人の邪魔にならないように、ちょっとだけ離れた。
ヒビりを紛らわそうとしているのか、
なんだその金ピカ、とか馬鹿にする声が聞こえてきた。
そして、いよいよ切りかかってきた。
だが俺は抵抗なんかしないと言うより動きもしない。
「エムさん!」
シリカちゃんの叫び声が聞こえてきた。
だが、心配しなくてもいい。
このムテキゲーマーは、ダメージなんて一切受けない
「なんだこいつ全く攻撃が通じない!」
こんな反応をするのも普通だろうと、思いながら、
パンチを1発食らわせると。プレイヤーの体力は、
残り1割以下まで減少した。流石黎斗さんの才能の集大成。
他の奴にも1発ずつパンチをお見舞いした。
「ひぃ!助けてくれ!これ以上やんないでくれ!」
命乞いともあろう叫びが聞こえた。だが辞めるつもりは無い。
「お前らのカーソルがオレンジってことは、お前らのせいで、命を落としたプレイヤーがいるんだ、今更おそい!」
そしてガシャコンキースラッシャーを取り出すと、
マキシマムマイティXガシャットを差し込み、
リプログラミングを発動させる。
『マキシマムマイティ!クリティカルフィニッシュ!』
「リプログラミング!」
プレイヤーの悲痛な叫びは急に止まった。
「あれ?痛くねぇ!効果切れだな?」
だがプレイヤーは動けていない。
「お前らをリプログラミングした!今のお前らのレベルは1だ!」
「卑怯だぞお前!」
「卑怯…?人の命を奪ったお前らが言える言葉か!」
あとはキリトくんに任せよう。
飛彩さんの方も何とかなったみたいだ。
手分けしたおかげで、早めに終わらせることができた。
もちろん全員牢獄へ送った。
今の戦いを見ていた貴利矢さんが言った。
「永夢、前々から思ったけど、本気だと滅茶苦茶怖いな…」
今のは、操られてた本気の僕と戦ったから言えることなのかな?
それから誰一人として言葉を発さなかった。
こんな静寂、さっきまで戦っていたのが嘘のようだ…
ようやく口を開いたのは、キリトくんで宿に着いて数分経ってからだ。
「ごめんなシリカ…君を囮にするような事になっちゃって…俺達の事、言おうと思ったけど、君に怖がられると思って、言えなかった…」
シリカちゃんは首を横に振って否定した。
「キリトさん達はいい人です!私を助けてくれたから!」
そして俯いて悲しそうにシリカちゃんが呟いた。
「あの、皆さんもう行ってしまうんですか?」
「あぁ…5日も前線から離れたから、直ぐに攻略に戻らないと…」
「僕らも、早くこのゲームを攻略しなきゃいけないから…」
「そう、ですよね…」
悲しそうな顔をするシリカちゃんに声をかけた。
「前も言った通り僕ら医者やってるから、
ゲームがクリアされたら成都大学付属病院ってとこに遊びに来てね」
「エムの言う通りだ、現実でもきっと友達になれるさ」
キリトくんも声を掛けてあげた。
「さ、ピナを復活させよう」
キリト君が微笑みながら言う。
そう言われシリカちゃんはアイテムストレージから、
『ピナの心』と『プネウマの花』を取り出した。
そして、キリト君に言われる通りにして、ピナを復活させた。
シリカちゃんは感極まったのか涙を流している。
その後、シリカちゃんとは、別れてしばらくキリト君と行動することにした。
願いは一緒だし、キリト君も頼もしいからね。
でも、今回の件を誰か、はたまたNPCが見ていたのか、
僕等に2つ名がついていた、キリト君は黒の剣士、
僕は黄金の剣士、飛彩さんは純白の剣士、大我さんと貴利矢さんには特に無し、
僕がつけるとすれば、大我さんは緑黄の剣士、貴利矢さんは、翡翠の剣士って所かな笑、
とにかく、みんなの願いは1つのはずだ。
『このゲームをクリアする』
ムテキを使うのは書いてても流石にやりすぎかな?
とか思っちゃいました(笑)
次回は二刀流解放のところです
進み早いですかね…?