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┃ さいしょからはじめる ┃
┃ せっていを かえる ┃
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┃しゅじんこう グリーン ┃
┃もっているバッジ 6 こ┃
┃ポケモンずかん 94ひき┃
┃プレイじかん 20:05┃
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ロケット団がシルフカンパニーを占拠した事件から数週間がたった。
多数の団員達が捕まったが、ボスのサカキは見つからなかった。レッドの話によると、ヘリコプターに乗ってどこかへ飛んで行ったらしい。そのレッドは手持ちのポケモンと一緒にポケモンセンターに入院中である。ではグリーンはと言うと。
現在、マサラタウンの自宅で療養中である。
あの時、マタドガス達の『じばく』から命からがら逃げ切れたのはグリーンの手持ちポケモンのおかげだ。
まずガーディが『とっしん』で壁に穴を開けて、カメールの『まもる』で爆風から身を守りながらシルフカンパニーの9階から飛び降り、ピジョットの『そらをとぶ』でポケモンセンターへ飛んだ。その際にガーディとカメールをボールに戻すのは忘れていない。
しかし無傷で生還したわけでは無い。爆発の衝撃で降ってきた瓦礫の破片による傷が幾つか出来た。
カメール達も浅くはない傷を負っていた。しかしポケモンセンターに入院せずグリーンと共にマサラタウンにいるのは、ロケット団に捕まえられたポケモン達の多数が即入院しなければいけないほど危険な状態であったからだ。
それによりヤマブキシティだけでなく、隣りのシオンタウン、タマムシシティ、クチバシティ、ハナダシティのポケモンセンターもポケモンで一杯になってしまう事態になったので、仕方なくグリーンは研究所がある自宅へ戻った。
「グリーン、調子はどう?」
姉のナナミがうさぎりんごを5つ、フォークとともに皿に乗せて部屋に入ってきた。
もうすっかり元の調子だよ。
爺さんと姉さんの処置が大袈裟すぎるんだって。
「嘘おっしゃい、まだ辛そうじゃない。ほら、りんご。兎さんにしたから食べて」
子供じゃないんだけどな…ありがと。
礼を言いながらりんごに手を伸ばすがナナミに手を叩かれた。なんだよ、とグリーンが零すとナナミの目が「フォークを使って食べなさい」と語っているのを理解し、渋々フォークを持ってりんごを刺した。
りんごはよく冷えていて、シャリシャリとグリーンがりんごを咀嚼する音と時計が秒針を刻む音が部屋に響く。
2つ目を食べ終わり3つ目のりんごを取ろうとグリーンがフォークを刺したところでナナミが口を開いた。
「ラッタちゃんの、事なんだけどね」
ドクンと心臓が跳ねる感覚がした。しかしそれを悟らせないため何事もないようにうん、と返事をする。りんごがふたつ乗った皿をテーブルに置くと、ナナミはポケットから4つ折りにされた紙を取り出した。
「これ、おじいちゃんとおじいちゃんの知り合いのお医者さまが書いてくれた、手紙」
手紙、カメールやガーディ達と共にそれぞれの傷や手当について書いてある手紙は貰ったがラッタだけはまだ貰っていなかった。
そのことにグリーンは不安を覚えていた。もしかしたらラッタだけ、何か大きな怪我か病気かなにかしらにかかってしまったのではないか。そう考えると悪い想像しか出来なくなり、体が震えた。
知らずのうちに溜まっていた唾液を飲み、ナナミの手から手紙を受け取る。
恐る恐る、震える手を抑えながら開いた。
『グリーン・オーキド 様へ
療養中のところ、恐れ入ります。お手持ちのラッタさんの事ですが、額に付けられた傷から毒を受けてしまったことにより、視神経に障害を起こしておりました。大変心苦しいのですが、現在のトキワ病院の医療技術では完全に視覚を元に戻すことは厳しく、これ以上の回復の余地はございません。申し訳ございません。
しかし、海外の地方ではこちらよりも医学が進んでいるらしく、そちらなら治療の見込みがあるかもしれません。
この度は、その提案をするためお手紙を出させて頂きました。ご検討の程、宜しくお願い致します。』
グリーンは目の前が真っ暗になった。
◇◇◇
グリーンが部屋に引きこもってから1週間がたった。初めの頃はご飯を食べにも風呂に入りにもトイレに降りにも来なかった。流石に3日も経てば危ないと思ったナナミが無理やり連れおろしてきた。
その時のグリーンの様子はと言うとそれはもう酷かった。
髪はボサボサ、顎に無精髭、目には隈が、生きる気力など無くした老人のようだった。
ナナミがグリーンの体と髪を洗い無理やり食事も取らせたことで大分回復したはいいが、依然としてグリーンの目下から隈が消えることは無かった。
寝ても悪夢で魘されてるだけで碌に睡眠を取れるわけでもなく寝汗をべっとりとかいて飛び起きる。それで寝るのが怖くなり睡眠をとっていないらしい。
時折レッドが様子を見に来ることもあった。が、グリーンの部屋から出てきたレッドの顔は暗く、浮かない様子だった。
グリーンの部屋から出てきたレッドに、ナナミが「どうだった?」と聞くとレッドはこう言った。
「何か話に要領がなくて、まるでグリーンじゃない誰かと話しているみたいでした」
それはナナミも思うところがあった。部屋からでてきたグリーンが虚空を見つめながら、どうすればグリーンになれるのか、何故どこで間違えた、などと呟く姿を何度も見ている。
別にラッタは
自分のポケモンを持ったことがないナナミが分からないだけで、手持ちのポケモンが重症になるのは計り知れないショックがあるのかもしれない。
どうしようかとナナミがグリーンの部屋の前を行ったりきたりしているとドアが開き、グリーンが部屋から出てきた。
「グリーン、もう大丈夫なの?」
ああ、もう大丈夫。思い出したんだ、チャンピオンになった時のパーティにラッタがいなかったことを。
「グリーン…?」
いつものグリーンと違う雰囲気を感じ、困惑するナナミを置いてけぼりにグリーンは着替え始める。
着替え終わり旅の支度を済ませた後、口を開いた。
姉さん、イーブイってまだ研究所にいる?
「え?グリーンがちっちゃかった頃に助けたイーブイ?」
ああ。
「あの子なら…おじいちゃんの研究所のお庭で寝てると思うけど」
研究所の庭ね、ありがとう。
それだけ言うとグリーンは家を出ていった。この1週間で一体グリーンは何を思ったのか、どんな考えに至ったのか、湧いてきた不安感を少しでも払拭するためにナナミは思っていることを口に出した。
「大丈夫だよね、グリーン…」
返事をする相手は、いなかった。
◇◇◇
よおイーブイ、久しぶりだな。
場面は変わりオーキド研究所の庭へ。グリーンは現在、庭で寝ていたイーブイの元にいる。
イーブイの傷はすっかり治っているようで、毛並みも元の美しいものになっていた。
イーブイはまだ眠たいのかパチパチと瞬きをしたあと大きな欠伸をして首を振った。それからようやくグリーンに気づいたらしく、体を跳ねさせた。
俺だよ、覚えてないか?
手を差し伸ばしてみればイーブイは一瞬怯える。まだ人間への恐怖心が残っているようだった。
恐る恐ると言った様子でグリーンの指先の匂いを嗅ぐ。すると、自分に会いに来てた人間だと分かったようで額を擦り付けてきた。
……自分から触れるくらい人間不信は回復したのか?それとも、俺だから触れたのか?
「ブイ?」
首を傾げる。その愛嬌のある動作は普通の人が見ればさぞかし癒されるだろう。
なあ、イーブイ。俺の、パーティに入ってくれないか?
震える声でそう話しかける。イーブイはなんの事か分かってないのか瞬きをして再び首を傾げた。
だからさ、俺のポケモンにならないか?
今度は理解したのか、イーブイは小さく鳴いた。そして、ゆっくり首を横に振った。
どうしてもダメか?
「ブイ……」
そう鳴いて項垂れる。自分はあなたにはついていけない。そう言われたような気がした。
そうか……悪かったな、じゃあなイーブイ。
◇◇◇
じゃあラッタとイーブイのことは任せたから。
「ああ、ワシの推薦状も一緒に送ろう。あとお前が言ってたポケモンじゃ」
サンキューじいさん。
モンスターボールを受け取り礼を言う。
「しかしこれから7つ目のジムに挑むというのに何故今更レベルの低いそやつが欲しいなどと言ったんじゃ?」
オーキドの言葉に、グリーンはモンスターボールを見つめながら答える。
イーブイに断られたからな。せめてコイツだけでも…。
「イーブイじゃと?」
なんでもない、こっちの話だよ。んじゃなじいさん。
そう言うとモンスターボールをしまってピジョットを出す。そのままグリーンはピジョットの『そらをとぶ』で飛んで行った。
グリーンを見送ったあと、オーキドは研究所に戻りある番号に電話をかける。数コールで電話は繋がった。
『もしもし?どうしたんですか、博士?』
「おお、ちと頼み事があるんじゃが頼まれてくれるか?
レッドよ」
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┃しゅじんこう グリーン ┃
┃もっているバッジ 6 こ┃
┃ポケモンずかん 95ひき┃
┃プレイじかん 21:46┃
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┃ここまでの かつやくを ┃
┃ポケモンレポートに かきこみますか?┃
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┃▷はい ┃
┃ いいえ┃
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┃ グリーンは ┃
┃ レポートに しっかり かきのこした!┃
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