今にも堕ちてくる空の、奇妙な街で ~ジョジョの奇妙な冒険、異伝~   作:たんぺい

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45話『墓守その①』

さて、どれぐらいの時が過ぎただろうか…

増田エルは、目を覚ますと見知らぬ場所にいた。

 

家の中の様だ、エルはそう判断した。

きれいに掃除されたフローリング張りの床。

白い塗りたてのペンキの様にピカピカの壁紙。

広さで言えば10帖程度といった所か、そう広い部屋であるが大きく過ぎるほどではない。

その壁は直角に不自然に降り曲がっている個所もある。

おそらくは何らかのマンションなり家屋の角部屋…窓の設計も西日が取れるような採光になっている。

 

…と、そんな部屋を見渡していると廊下には見知った顔が転がっている。

優姫・有栖川・木藤の三人だ。

エルは、あの時…有栖川の顔を見た瞬間に銃声が鳴り響いた事から先の記憶は何故か無くなっているが、兎に角も見知った顔の三人が何らかの攻撃を受けている。

或いは再起不能状態になっている。

 

()()()()()()()()()()()()()()()

エルはそう思い体を動かそうとしたが、どうも体の動きが鈍い。

頭も少しぼんやりしているが、兎に角も肉体が鉛の様に重いのだ。

 

それでも…エルは無理を押し通そうとして立とうとした瞬間、それを止める聞きなじみのある声がした。

 

「…()()は、ほっといていいよ」

「守屋さん!!?」

 

そうエルが言ったように、守屋がその声の主であった。

そして、彼女はこう続ける。

 

「…私がやったから」

 

どういう事ッ!というエルの絶叫に、守屋は掻い摘んでであるが()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

CASE45『墓守その①』

 

 

 

 

 

さて、話は巻き戻る…というより、有栖川がエルを撃った直後にまで戻そう。

 

 

 

「有栖川先輩、お疲れ様です」

 

 

今まで最大のエルの味方であり凶行を最も憎むような女である優姫は、エルのはらわた目掛け銃をぶっ放した有栖川に対し開口一番にべもなく労をねぎらうセリフを吐く。

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

それに追随して木藤も有栖川をねぎらう様に肩をポンと叩きながら三人で談笑気味に語らう姿を見て…守屋は絶叫する。

 

「…ま、まって!!一体、どういう事!!?」

 

そう、守屋は木藤や優姫に聞かされた話は以下の通りだ。

『増田エルを、襲撃者から守ってやれ』と。

それだけしか聞かされていない、まさか襲撃者より先に増田エルを殺るような使命は聞かされていない。

守屋もこう叫ぶしかなかっただろう。

 

一方で、リーやJ達も唖然としており立花に至っては何で!何で!?と泣きわめいている。

少なくとも、彼らの差し金ではない事は確かだ。

 

 

しかし、その元凶の有栖川はと言えば。

そんな状況を意にも介さないかの様に、口をこう開くのであった。

 

()()()()()()()()()()()()()()

警官が違法行為とは忸怩たるものがあるが、手段は選べん。

守屋さんへの説明もだが、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()と言う事だ。

そこのドロンジョもどき共も一緒に来い、話は目的地に着いたときに一緒に説明してやる。

パトカーは特別に大型のものを用意したから増田の搬入もかねてそっちに乗せる手はずだから安心しろ。

木藤は…貴様は後から自転車でもこいで後から合流してこい、こういう時に貴様の車嫌いはややこしいな…」

 

 

そう、『これから』の手はずを淡々と口にしながら…

 

 

 

そして、十分もしないうちに『目的地』に到着する。

そこはアルダーとヨーコが購入した例の平屋

そこには家主のアルダーが立っていた。

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()…殺傷力を極力抑える為に火薬をほとんと雷管に仕込んでない代物だ、有効射程距離は2Mもないのに良く当てたな」

 

アルダーは開口一番そう語る。

そして、有栖川もまたそれに応える。

 

「まあ、普通は当たらない代物だ。当たれば猪でも一発で眠る強力なものだが…ライフリングもしてないだろう?まともにやっては『レディオ・スター』ですら弾かれるか躱されるだろうよ。

だが、私なら当てられる、アイツは私を何より信頼してるからな」

 

そういって語りあう二人の会話を聞くに、守屋やリーたちもここでようやくエルがどういう状況かが理解できた。

要するに、麻酔銃で眠らされているのだ。

 

 

「な、なんでこんな事をするんですかいボス!!?わざわざ麻酔銃なんて…」

 

リーがそんな不可思議な行動に対し、雇い主筋のアルダーに向かって面と向かって質問する。

()()()()()()()()()()()()()()()()()()

エルを連れてきて欲しいと考えているなら、それこそ普通に言葉を交わして来させればいい。

或いは報酬でもちらつかせればいい。

何れにせよ、まるで野生動物か何かをしとめる様に危険なやり方をする必要はないはずだ。

 

それは、何故かというと…

 

「つまり、普通では無いという事。

そして、これは()()()()()()()()()()

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

そういうと、アルダーは自らのスタンドを出現させる。

()()()()()()()()()()()()()()『トップ・オブ・ザ・ワールド』。

 

「俺も()()()()どこにでもいるビジネスマンでね…

だから契約の信頼を勝ち取る為に、払うものは先に払った方が正義だと知っている。

故に、『障害』にはご退場願おうかッ!!」

 

その真価を発揮するためにであった…

 

 

To Be continued

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