今にも堕ちてくる空の、奇妙な街で ~ジョジョの奇妙な冒険、異伝~ 作:たんぺい
---この世で最も大切なことは『感謝』である---
何時だったか、その男は父からそう教わって過ごしていた。
『喜び』も、『悲しみ』も、『怒り』も…全ては感謝から始まるのだ、と。
幼い頃は意味はわからない、親の言うその教訓を。
だが
すると、どうだろう…兎に角わからないが、彼は前向きに育って行く。
転んだ時も、つまづいた時も、痛い時も、悲しみにくれた時も、兎に角も恨み節は吐かず目の前の全てに感謝し続けた。
すると、どうだろう…
それはただの、彼のポジティブな思い込みではなかった。
彼は
世界は彼が望む通りに回る…独裁者なら、世界征服でも狙った能力かも知れない。
『勝利』して『支配』する、それだけの力では有るのだろう。
だが、彼にはそんな大それた野望は持ってはいなかった。むしろ『正しい』在りかたで『優しい』在りかたな男だったに違いない。
この地球に生きる人達がまるごとちょっとずつささやかに『幸せ』になれば良い、それだけを冀望を込めて祷りを捧げる。
そんな、普遍的ながらもある意味理想、そんなただの『善意』。そこに、なんの悪意はないだろう。
柚木町も、そこに暮らす人も、当然…エルも、だ。
まだ『運命』の歪ませられた車輪は、レールの上に回転してまだまだ次の扉には到達する道に続いてはないのだから…
…まあ、そんな抽象的な話はこの辺りにおいといて、増田エルと言う少女の肖像も、そろそろ紡いでいかねばならないだろう。
増田エル…彼女は、高校生の身で有りながら、普段は独り暮らしをしている。
そんな彼女は、実に
元々は望まれて産まれた少女ではなかった、『産まれるべきでない』とまで蔑まれバカにされ、母と共に石を投げられた事も珍しくはなかったのであろう彼女は…まあ、一言で言えば『妾腹』の少女だ。
カタカナの下の名前も、間延びした微妙なイントネーションのしゃべり方も、外国人の母親譲りのしゃべり方のそれだった。
かつて…街の貿易商と古美術商で成功した一族の富豪かつ地方議員の議長も勤めた増田家の党首の増田吾礼(ますだ・あれい)が、その頃は別な妻が居たのにたまたま内勤の外国人の庶務課の事務員として彼の持つ会社で勤めていた当時のエルの母を浮気して孕ませた…彼女は本来ならそうしてただ金持ちの戯れとして誕生する運命の下にある、その直前の事である。
吾礼の妻が、突然の急死… 死因は趣味のサーフィン中による波に呑まれた末の事故死だったとかどうとかの水難事故だったのだが、兎に角も吾礼と言う男は両親は高齢者となり既に他界し妻も子供を残しておらぬままの死。
要は
後がまに収まる後妻とその実子の跡継ぎと言う形でエルとその母親は増田家に収まった。
だが、そもそも不義の子と不貞の末の結婚、しかも前妻は陰謀論がいくらでも書けそうな『事故死』。
その結果としてそこにいる増田エル…
両親こそ…母親は当然愛していたし、父親の吾礼も彼なりに愛しては居たが、どこか両親の愛はぎこちなかったとエルは常々感じていた事は特記しておく。
同世代の子供も、その親が増田家の権力と公然の秘密の様な不自然な生まれに遠ざけられてしまい…ものがわかる歳につれていけば、子供はただ容赦なく親からの受け売りの様なえげつない言葉と共に『異物』として排疎にかかる。
根本的に東南アジア系の濃い目の顔立ちのハーフなんて美人でありながら妙に目立つ顔立ちだし、それは尚更だったかも知れない。
…断っておくが、この一連の件に関して言えばエルは大人たちに渦巻く悪意と欲望の被害者だ。
それはみなわかっている。エル自身に全く非はない、『運命』のいわば被害者だ。
しかし、重ねて言うが、そんな不貞の末に産まれた少女に『味方』なんて…
否、裏切らぬ『絶対の味方』は一人居た。
『スタンド』、増田エルと言う少女は生まれついてのスタンド使いだった彼女の…当時は
時にエルを腫れ物を扱うかの様に、或いは憎むべき対象の様に、或いは唾棄すべき汚物を見るかの様に…そう、自分とはまるで違う高みから見るような様々な視点を、『自分の視点』に置き換えてくれて『他人の運命』をエルと共有してくれるもの、他人から嫌われようが人間を愛していたエルと言う少女が、誰も裏切らず誰かを理解する為の友人であり分身。
『レディオ・スター』とは、当時はエルにとってそういう存在だっただろう。
事の発端は、エルが10歳の時、そもそものきっかけたる『悲劇』はそこで起きた。
当時は…前妻の命日、相手はエルとエルの母親を最も憎む様な顔で見る女、吾礼の前妻の、その妹が全ての元凶だ。
当時小学生4年生だったエルから見ても、その女は何か怪しかった…
まあ、年々前妻の命日に会うたびに様子がおかしくなっていたが、その日は特におかしくなっていたとエルは感じたのだろう、子供特有の『本能』で。
最もエルからしてはその当時は
当然、エルは慌てて両親に「何者かが飲み物に毒を入れた、可能性として一番高いのはあの命日になるとあらわれるあの女だ」と危険を訴えるが…『スタンド』が見えない両親は信じてはくれない。
両親からしてもあの吾礼の義妹は気に入らないが、かといって
どうしたらいいかわからなかった。
両親が信じてくれないのに、警察に話しても信じてくれるかなんてわからなかったし…ましてや、自分はただでさえ嫌われもので敵ばかり。
家に帰りたくなかった…夜がふけるまで、誰にも会いたくは、なかった。
その思いから何処までも何処までも、自転車で行くあてもなく家から遠く遠くと、ふらふらと飛ばしていく。
ただ言えること、それは『惨劇』はその後のいつまでも帰らないエルを探していた吾礼が、たまたま喉が乾いたからと…エルの忠告を戯れ言と一笑に付したそのジュースを飲んでしまい、1分も立たず悶え苦しみながら断末魔を汚くあげるなり白眼を向いて死亡する。
そして…その惨状を間近で見てエルの母親は確信した。夫だけでなく娘も自分も殺そうとしていて、
そんな事は露知らずエルが半べそになりながら頭を冷やして帰宅した頃には、ダイニングには異臭が漂い『刺殺』された死体が一人、『毒殺』された死体が二人。
…絶叫し…何もかも頭が真っ白になってその惨殺の現場で気絶したのは、決して彼女の責任ではなかっただろう…
事態が発覚したのは、翌日の新聞屋の配達の通報があったその日だったと言う。
奇しくも街の最有力者の一つである増田の家を…本当に、彼女の意思と関係無く『相続』可能な直系の人間が全員死に、それで全部引き継いだエルだったのであるが、当時まだ小学生で経済や財産管理の事など、右も左も知るはずは無い。
最も深く心を傷つけられ心神喪失寸前だったから、当時はなおのことだっただろう。
ましてや、『惨劇』の目撃者でありたまたま難を逃れただけの被害者だと言うのに、くちさがない連中は偶然が偶然が重なり無傷だったことを陰謀論じみた口調で『真犯人は娘だ』等と、素人探偵気取りが集うネットどころか三流ワイドショーのチンパンジーにも劣るような頭脳しかないようなコメントしか残せない自称『プロ』のコメンテーターに断定され…ますます、心情的にも肩身が狭くなる一方だ。
更に、前者の…小学生と言うことに、しかも判断力が極端に落ちていることに漬け込み財産を集ろうと見たことも聞いたこともない自称『親戚』がどれだけ出て、それをまともに追い返す事すら出来ず無駄に高い依頼料をそれっぽい理屈で誤魔化してむしる事しか能がない自称『父親お抱えの弁護士』がどれだけ現れたかはエルはわからない。
…ただ、1年半ほどかけてエルの精神がまともになりはじめ判断力がある程度戻った頃には…気づけば、10億は下らないとされていた父親の遺した財産はたった300万程度までにしかならないレベルにむしり取られ、先祖代々集めていた絵画や美術品も売約済みと言う有り様で最早長年住んでいた家すら追い出されるかも知れないのは、時間の問題と言うぐらいには、1年半と言う時間は重かった。
ただ、その家の降りかかる悪意が許せなかった。
ふざけるな、エルは思う。
産まれただけで虐げられた事も、愛がいびつだった事も、嫌われものだった事も…両親が理不尽に奪われた事も、我慢しよう。
だが、ここまでだ。『私から、これ以上奪わせてたまるか!』と。
何様のつもりだ…運命が『そう』強いるなら、私はそんな運命に
エルが『覚悟』を決めたそんな時だ…『レディオ・スター』はその時、怒りの精神と共に成長する。
最も、『送受信の関係を持つ、デバイスを噛ませた視界のジャック』と言う能力が変わるわけではない、ヴィジョンだとしてもそうだろう。
変わるとしたら…ただ、エルの為の『力』として制御下に置かれ従い尽くすものへと変化しただけ。
それで、充分だった。
たった『それだけ』、それが何よりスタンド使いとして大事なものだろう。
また『幸運』だった事は財産が必要以上むしられることを防げなかった『無能弁護士』もたったひとつ、良い仕事をしてくれた…自分にすり寄って集ってきた者たちの九割以上は、『名刺』を残していた。
『知る』事、『レディオ・スター』には、それで充分だったのだ。
…それから更に2年、エルが13歳の誕生日を迎える頃には…増田の家の財産目録は、道楽趣味の美術品は大半は散逸してしまったものの額面の数字で言えば10億と言う数字は届く寸前ぐらいには回復している。
代わりにどんなセキュリティをかけた金庫や暗証番号をかけていた銀行の預金も、数件の弁護士事務所と十数件の家の財産も何者かに引き落とされすべて奪われ尽くされてしまい、かつてのエルを襲った無能なハゲ鷹は地に落ちてむしられる側に堕ちたとだけは伝えるべきだろう。
「増田エルに逆らえば全て喰われる」
いつしか人はそう噂を立て、かつてはいじめ蔑んでいた者たちは彼女へ畏敬する様になった。
その力の根元たる『スタンド』は一般人には見えないし、仮に『スタンド』が見えても『負けない』事にはやたらと長けている能力を相手に、誰が勝てるのか。
種をそうそう、明かすなど…まあ、当時の中学生レベルの思考力でも
『スタンド』は『己を知り』、『相手を知る』ものの下へと、常に勝利が舞い込むのだから。
エルは無敵だった。
「『オイタ』が過ぎた様だな、ガキが!」
仮に、ある日邸宅に警察官が乗り込んで、家宅捜索に乗り込んだとしても…そう、である。
「私…税金はぁ、ちゃぁんと、払ってるけど…何かしらぁ?」
エルは目の前の婦警へと声をかける、余裕は崩さないままとぼける。
『レディオ・スター』と言う絶対のアドバンテージもそうだが…どうせ、金が急になくなっていく事件をたどって来た捜査官相手だろうが、今までの『奪還』の軌跡には『証拠』もない。
『スタンドによる報復』は…絶対だ、そもそも
しかして、そのエルの軽口にはその婦警は付き合わず、その婦警はただ『公正』に意思を伝える。
「先に能力を明かそう。私は、『犯罪者』と認識したモノを無力化する特殊能力を持つ…
…そうべらべらしゃべる前に
「『捕まったら』…?『右手で触れたら』…てか、意思を込め『右手の人差し指で触ったら』の間違いでしょうがぁ!チラチラ視線が右手に移動してぇ、そして右手で触れる最短ルートだけを探してるわねぇ。おおかた…『それ以外の部所に何の拘束力も無い』、捕まったらおしまいって言葉は嘘つきじゃないのは好感度高いけどぉ、それじゃ勝てないわよぉ?」
『ザ・ポリス』を有栖川の視線誘導だけで看破したエルは、そう告げる様に。
そもそも有栖川の能力は
『制圧し決着がついた直後』、要するに『事件が終わって以降』にしか役に立たない…常に『手遅れ』の能力だ。
逆に言えば、事件の『最中』にはアドバンテージがあるのはエルと言う一点には揺るぎなし、そうである。
特に常に『事件の最中』の情報のアドバンテージを得られるのは、『レディオ・スター』の視界ジャックの方なのだからエルの余裕は崩れるわけはない。
しかし…有栖川は怯まない、
「…貴様の気持ちはわかる、やった事は『正当な奪還』でしかない、と言う実感は私にもある。そもそも証拠は無いし『嘘』すら言って無い、言う必要が無かろうからな。
それに、貴様のスタンドのだいたいの方向性はわかる…おおかた『何らかのアプローチで他人の秘密や思考をあばく』とかそんな能力だな?
だとしたら、逃げに徹されても尋問を受けてもまるで効果がないどころか、『他人』と言うトリガーが増えれば増える程に貴様の思うつぼの可能性すらあるだろうよ。
そもそも刑事未成年で『立件』がそもそも成立しない可能性だって低くないしスタンドの犯罪は立件が難しい。先に言った私の切り札の『能力』は十中八九起動すらしないだろうな。
恥を明かそう…これは私の勇み足だ、勇み足で単独で権力者の家に乗り込んだ『愚か者』の戯れ言として聞け!
そう告げられ、エルは誰がどう死んだ?と聞き返す。
「『質問』に『質問』で返すなッ!貴様が通う中学では疑問文に疑問文で返せと教えているのか!?この街の義務教育はどうなっている嘆かわしいッ!」
と、一瞬だけ有栖川はなんか変なキレかたをしたが…まあ、世界に流れる意思として疑問文に疑問文で答える事は良くない事らしいのでそれは置いといて。
有栖川は続ける、工場経営をしていただれそれと件の弁護士の一人が財産を失って一家で首を吊ったと言う。
「…『責任』を感じろ、と?」
そう聞き返すエルに、有栖川は無言で首肯くが…馬鹿馬鹿しいと、斬り捨てこう続けていく。
「最初は『被害者の会』とか作ったりして私に財産を奪い返された連中は戦おうとして、訴えようとしていたから…最初は、私は『尊敬』したわぁ。戦おうとする意思に。
だから、ちょっとだけ…財産も無いのに何処かの誰かは浮気は止めないだの、夫のカード使って借金を雪だるま式に増やしている女がいるだの、お抱えの証券会社の情報を引用してインサイダー取引で儲けようとしている弁護士がいるだの、子供がいじめの主犯者だってカードを使って世間に公開し脅迫しようとするクズが居るだの…『私と戦いたがる戦士たち』に更に『有益』な情報を与えたら、勝手に瓦解して内ゲバで仲間割れするような連中に何をどう感情を見せりゃ良いのよぉ。
…そもそも、『奪い返した』時点であいつらほとんど全員財産がゼロかマイナス、断って置くけど持っていかれた私のパパの遺産の金額より上の金は取り上げてないわよぉ。つまり、そういう事。
財産の管理や経営能力がゼロだった上に、仲間として共通の目標にも団結出来ないクズが勝手に首を吊った。私が手を下さなくてもいつかそうなったってだけじゃないのぉ」
…そう、中学生とは思えない乾いた口調で淡々と告げるエルに、有栖川は戦慄しながら…しかし、こう質問を変える。
「なるほど…そうか、言いたい事も殴りたい部分も山ほどあるが…確かに
私も質問も悪かった。いつでもそうだな、私はいつも現場につくときは『手遅れ』で誰かの前ではいつも言葉足らずの『勇み足』だ。
だが、これだけは、これだけは警官ではなく一人の大人として言わせてくれ、聞かせてくれ!いつまでその能力を使い続けていくつもりだ…このままだと、いつか『お前』は『お前』を再生産するッ!!『奪ったもの』から『邪魔なもの』へとお前の敵意と悲しみは変化し…最後は『お前以外の全て』を奪うからッ!」
そう言われ…
「あなたにこそ何がわかるのよぉ!!私の…私の気持ちなんて、『レディオ・スター』しか味方がいない、すり寄ってくる連中なんてみんな敵しかいない!勝手な事を言うなぁ!!私からみんな『奪う』なら、私にも『奪い返す』権利があって当然じゃないのぉ!!?」
「それだけではッ!ダメなんだッ!」
エルの絞り出すような本音を、更にかきけす絶叫と共に。
有栖川は更に大声で吐き出すと、こう
「『奪い続ける』だけでも、『奪い返す』だけでも…この地球上に生きる全ての人はたち行かない。それは、結局、私はそうだし貴様もそうで…貴様から奪い返された連中も、その大いなるつけは
いかに綺麗な理屈をつけようが、『産み出さず助けない』ものは『何も生まず助けてくれない』のだから。
そして…何処かの誰かに理不尽を与え、そして何処かの誰かに愛されぬまま死ぬ、それが自然の節理。
悲しみも、苦しみも…痛みも、お前は本当によく頑張った。頑張りすぎだッ!だから、もう…もういいだろッ!」
そう、ほぼ文書や経歴でしか知らないだろう見ず知らずのエル相手に落涙する有栖川を見て、彼女はなぜこうも寄り添うのか…と質問をした。
有栖川は、それにこう返す。
「私は警察官だから、それ以上あるものか。困っている人に手を伸ばして手を繋ぐ。有栖川はそういう一族で、私はそう有りたい女だから。
困っていて悲しいなら、何時でも甘えてくれ。それだけが、今のお前に果たせる正義だ…今、心でわかっていた事を言葉として『理解』したよ、話し合い説教する前に、これが一番大事らしい」
そう言って、ハグを求めるかのように両手を向け何の『敵意』も『悪意』も無い『愛』に…下手したら両親からすら向けられたことすらないそれを初めて浴び、エルは、言葉が出なかった。
そして、気づいたら…エルは、いつの間にか、吸い寄せられる様に飛び込んで。
ただ、泣いた、わんわんと。
有栖川の胸に飛び込んで…ただ、赤子の様に泣いた。
スタンドでの警戒とか、戦闘とか、そんなちゃちな感情は何処かへと置いて…ただ、鼻水も垂れ流しながら顔をぐしゃぐしゃにして、泣いた。
ごめんなさい、とか、寂しかったとか、くやしかったとか、誰も信じられなかったとか。
意味のある言葉だったのかそうでないのかはわからない。ただ、有栖川はそれを黙って受け止めただけだ。
それからエルが泣き止み落ち着くまで四時間、二人はただずっと抱き合いっぱなしだったと言う。
…まあ、やらかした規模が規模なので、次同じようなことしたら今度こそ『ザ・ポリス』の猶予はないとげんこつ込みで説教もされたとは余談として置いとくが。
ただ有栖川の優しさに、エルは果てしなく感化され…そして、この日、エルは完成したと言っていいだろう。
誰かの弱さや欲望を受け入れるだけ受け入れる彼女なりの優しさは、元々は友達に飢えていたエルの共感性にプラスして有栖川の黄金のような懐の深さから受け継いだものではある。
…本人がわりと敵には容赦ないと言うかエルは手加減一切しないから、結局、そんな魂は黄金の輝きはなく卑金属レベルにはあるだろうが。
しかして、エルはそんな時から決めていたのだ、
次は、そんなエルが歪みながらも絶対の信頼をおいている