まさにタイトルどうりな今回。
作者の心は硝子なので罵倒はやめてね!
「ゆけ!この街の人間を皆殺しにせよ!」
デュラハンさんがその右手を振り下ろすと同時に正門から大量のゾンビが…ゾンビ、が……?
「 ア ナ ザ ー ア ギ ト ォ ! ? 」
『 ラ イ ド ヘ イ セ イ バ ー ! 』
唐突すぎませんかね!?
思わずライドヘイセイバーを構えながら叫んでしまいました!
そりゃライドヘイセイバーを持ち込めるのですからそう言うことがあるかもしれませんけども!
こういうのはもっとちゃんとした前振りがあるものなのでは!?
「フハハハハ!ゆけゆけ!このどのような攻撃を喰らおうとも倒れぬ俺の新たな軍団よ!」
【アギトォ…!】
あっ、いつのまにかデュラハンさんの姿もアナザーアギトになっていますね!
これあれです!多分ですけどこの魔王幹部とかいう肩書からして相当強いモンスターなんでしょうし特典待ちの日本人からぶんどったのでしょう!
"GYaaaaaaaaaaa!"
アナザーアギトの雄叫びが響き渡りました!
鼓膜が破れそうなくらいの合唱団です!
「と、とにかく応戦を!」
『ヘイ!アギト!デュアルタイムブレイク!』
まず自分の目の前から迫ってきたアナザーアギト2体に黄金の光を纏ったヘイセイバーで斬りつけます!
通じるといいのですがッ!
"Goo…"
すると断末魔のようなものをあげてそのまま倒れました! よし!これなら……!
"GYooo!"
「わぁぁぁぁぁあ!?」
『ヘイ!エグゼイド !デュアルタイムブレイク!』
と思ったら今度は普通のゾンビとして襲いかかってきてました!
とりあえずゾンビゲームとかで特攻ありそうなエグゼイドで迎撃です!
「ぐ、なんだこいつら!新種のアンデットかぁ!?」
「切っても切ってもダメージがまるで…うわっ!」
「誰かエリス教の教会にいって聖水持ってきてくれぇぇぇぇぇ!!」
…いや、自分より不味い状況にあるのは皆さんの様子。自分はヘイセイバーの能力でなんとかアナザーアギトの仮面を剥がせましたが、他の方ではそうはいきませんし…!
そしてチラッと見えてしまいましたが、今、アナザーアギトに噛まれた人が…!
"GYoooo!!"
「きゃぁぁぁぁぁぁ!?」
「なっ、マジかよ!?噛まれただけでこいつらと同類になっちまうのか!」
もう犠牲者が!
…でも自分が助けに行こうにも身体能力は周りの方と比べると低いですし逆に足手まといになりそうですね…っ!
「でりゃぁっ!」
『ヘイ!アギト!デュアルタイムブレイク!』
『ヘイ!エグゼイド!デュアルタイムブレイク!』
恐らく、本体であるアナザーアギトデュラハンを倒せば元に戻るとは思いますけどこのアナザーアギトの肉の壁をどうしましょう…?
ディケイドライドウォッチにはあの『世界の破壊者』のデータが詰まっていますから、このライドウォッチでアルティメットタイムブレイクを使えばアナザーライダーの設定なんて無視して倒せるとは思います。
しかし、
チャージが長いのでその間に攻撃されて自分も感染してはもう打つ手がなくなってしまいます。
「『ターン・アンデット!』」
「ん?ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!?」
「あ、アクア様!?」
こ、この声は間違いなくアクア様!いきなり混戦となったのでパーティメンバーと離れてしまったのですが、一人見つけることができました!
(確か、この呪文はウィズさんに使っていた退魔の……だった筈。デュラハンさんも悲鳴を上げていたし、もしかしたら時間を稼いでいるだけで倒されるかもしれないですね)
「それなら自分は自分にできることをするだけです!」
『ヘイ!フォーゼ!デュアルタイムブレイク!』
自分はフォーゼを選択し、トリガーを引きまふ。
すると、ライドヘイセイバーの持ち手の先端から勢いよく煙が噴射されました!
「ト〜ビアガラーイズ!」
体がフワッと浮き上がり空を舞っています!
そして、ライドヘイセイバーを離さないようしっかりと握り、正門近く屋根へと着地。
戦場をそこから俯瞰します。
「……えぇー?」
…なんかデュラハンことアナザーアギトが地面をゴロゴロ転がりながら煙を立ち昇らせているのですが。
「そんなに痛いのですかね?退魔の呪文とやらは」
その近くにはカズマさんやアクア様。
噛まれているのにもかかわらず、皮膚が硬すぎて牙が通っていないダグネスさん(推測)
……その中でめぐみんさんだけが見当たりませんでした。
「まさか、アナザーアギトに…?」
…いや、あのダグネスさんがいるのですから少なくとも守り通せるくらいの守護はありました。
「それなら別の場所にいる…?」
ありえます。
彼女の爆裂魔法は広範囲な攻撃な為、ある程度距離を離さなければないですし。
カズマさんに指示されて移動している可能性だってありますし…そうだと信じましょう。
「…よし、始めます!」
『フィニッシュタァーイム!』
ディケイドライドウォッチをセットしてハンドセレクターを5回転!
『ヘイ!カメーンライダーズ!』
ここからならアナザーアギトの攻撃は届きませんがこちらからの必殺技は遠距離可能なので通ります!
あとはタイミングを見計らってこっそりと!
『ヘイ!セイ!ヘイ!セイ!ヘイ!セイ!ヘイ!セイ!ヘヘヘイ!セイ!ヘイ!セイ!ヘイ!セイ!ヘイ!セイ!ヘヘヘイ!セイ!ヘイ!セイ!ヘイ!セイ!ヘイ!セイ!ヘヘヘイ!セイ!ヘイ!セイ!ヘイ!セイ!ヘイ!セイ!ヘヘヘイ!』
今回は、自分から見て縦に…ディケイドのディメンションキックのように並べて…!
「突くッ!」
『ヘイセイライダー!』
『アルティメットタイムブレイク!』
「よし、軌道は完璧!当たれぇぇぇぇぇ!!」
「当たるか馬鹿者ォ!逆に何故家1軒ほどの距離しか空いておらぬのにその音声が聞こえぬと思った!?」
………あっ。盲点でした!
…しかぁーし!
「避けましたね!」
避けた、と言うことはこの攻撃がデュラハンに痛手を負わせることが出来ることの証明!
ダメージを与えていけばアクア様の退魔の呪文の効きもどんどん良くなるでしょうしね!
「これなら……いけます!」
……とはいえ、ライドヘイセイバーは使うたびに僅かながら魔力を消費します。必殺技ともなるとその消費も爆上がり。
今の必殺技はあと2回が限度です。
ですが、外さなければなんの問題もありません!
「さぁ!花道でショータイム!あなたの罪を数えて神に返しなさい!」
「多分だがいろいろ間違っているだろう!それ!」
『ヘイ!フォーゼ!デュアルタイムブレイク!』
自分はフォーゼを選択して安全に地面に降り、
『ヘイ!電王!デュアルタイムブレイク!』
ヘイセイバーをブンブン振り回すことで先端から飛び出た紅色の閃光を牽制としてデュラハンに叩きつけました——–—————!