ライドヘイセイバーに活躍を!   作:無個性のソーイお茶書き

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話の盛り上がりは無い繋ぎ回です


登録・討伐

「あ、いらっしゃいませー。お仕事案内なら奥のカウンターへ、お食事なら空いている席へどうぞー!」

 

赤髪のお姉さんが愛想よく出迎えてくださいました。

 

……なんというか、想像してたより綺麗な場所ですね、冒険者ギルド。

 

酒を飲んでる人はいますが、床が油まみれで汚いと言った様子は見受けられませんし。

 

それと何故か女性が多いですね…血走った目でこちらを凝視されるのは少し恐怖を覚えます。

 

「なにぼーっと突っ立ってるんですか。さっさとカウンターに行って冒険者登録をしてきたらどうですか?許可がどうのこうの、と言ってましたし、魔法使いの素質と共にやっておくといいでしょう」

 

おっと。

めぐみんさんに注意されてしまいました。

 

確かにここにいつまでもいたら出入りの邪魔になりそうですし、空いてるカウンターに行ってさっさと確かめてきましょう。

 

「そうですね。では行ってきます」

 

めぐみんさんに一言声をかけて奥に向かったのですが……なんでこの4つある内の一列だけ妙に長いのでしょうか?

 

ハッキリ言って時間の無駄ですし、そこにいる職員さんの負担も大きいはずです。

 

少なくとも、このカウンターでの仕事内容は同じように思えますし。

 

……まぁいいです。ここで自分がどうのこうの突っかかった所でたかが知れてます。スルーしましょう。

 

☆☆☆☆

 

一番人の少ないところに並んで、遂に自分の手番が回ってきました。

 

「いらっしゃい。今日はどうしたの」

 

やけに馴れ馴れしい職員ですが、この人、なんとなく強いってことが素人の自分にも伝わってきます…!

 

怪我で冒険できなくなった元冒険者でしょうか?

 

それはともかく冒険者登録をしにきたことを伝えると、冒険者の心得とか注意事項、書類の提出諸々を求められたのでささっと聞いたり済ませたりします。

 

「はいよ、したらこのカードに触りな」

 

自分は無言でカードに触れます。

 

「ふむふむ…器用値が低めなことを除けば全体的に平均より上だね。特に生命力と筋力が目につく。前職は土木関連の何かい?」

 

▼どう答える?

 

我が名(ry

▼適当に誤魔化す。

そんなことは関係ない。

 

「ええ、そんなところです…えっと、オススメの職業とかはありますか?」

 

「なかなか礼儀正しい子だねぇ…今時珍しい。まぁそれはそれとしてだ。あんたはそうさなぁ…流石にすぐ上級職とはいかないが『戦士』から始めて見るのはどうだい?」

 

▼どう答える?

 

はぁ?戦士とか汗臭いのはごめんだね!

もっとスマートがいいな!

▼戦士に魔法は使えるか聞いてみる。

 

「成る程……あの、戦士って魔法の使用はできますか…?」

 

「補助として使える魔法ならあるが、攻撃的なのは無理だね……なんだい、魔法が使いたいのかい?」

 

「いえ、補助でも使えるならありがたいです!それに、合わなかったら職業変更しますので問題ないかと」

 

「まっ、それもそうさね。頑張りなよ、冒険者ギルドへようこそ。他はともかくあたしはあんたの活躍、期待してるよ」

 

「はいっ!ありがとうございました!」

 

ぺこり、と頭を下げて自分はその場から立ち去りめぐみんさんの元へ戻りました。

 

☆☆☆☆

 

▼どの依頼を選んだ?

 

一撃熊の討伐

▼ジャイアントトードの討伐

犬の捜索

 

初心者にオススメと書かれた依頼を受けて平原にやってきました。すでにターゲットが一体うろついている様子。

 

めぐみんさんも、自分一人だと不安ということを話したら快く付いてきてくれました。

 

自分が戦士を選んだと伝えた際に、少ししょんぼりしていたのが愛らしかったです。

 

危なくなったら自分のところまで逃げてくれれば魔法でなんとかしてくれるそうです。

 

頼もしい限りですね!

 

…さて、ようやくライドヘイセイバーの出番がやってまいりました。

 

まずは遠距離系っぽいものからやってみましょう。

 

『ヘイ!ドラァイブ!』

 

針を一回転させたらドライブの音声が鳴ったので、これはおそらくオモチャ基準のライドヘイセイバーなのでしょうね。

 

『ドラァイブ!デュアルタイムブレーイク!』

 

「ほっ!やっ!はっ!」

 

自分が三回剣を振ると赤、緑、紫のタイヤが飛び出てジャイアントトードに激突しました!

 

赤色(炎)はあまり効果がないようですが、紫と緑のタイヤはジャイアントトードの肉を切り裂くようにダメージを与えてくれました!

 

…うん、多少グロいですが耐えられないほどではないですね。

 

これならいける気がします。

 

「ゲッゴォッ!」

 

あっ、まだ生きているようです。

 

しかも結構な速度でこっちに飛んできました!?

 

こ、このままでは押しつぶされてしまいます!

 

ならば!

 

『ヘイ!ブレイド!』

『ブレイド!デュアルタイムブレーイク!』

 

のしかかられる前に真っ二つにするまでっ!!

 

「うぇぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!」

 

"ズバァン!"

 

「フゥーッ……怖かったぁ…」

 

ライドヘイセイバーから放たれた白い斬撃はジャイアントトードを綺麗に二等分に切り分け、自分のいる空間に落ちてくることはありませんでした。

 

「あと、これを…4回…!」

 

自分は内臓とか普段見えてはいけない部分が見えてるカエルをなるべく直視しないように、次の標的を探し始めました…。

 

主人公は返信する機会があるなら…

  • するべき
  • しないべき
  • そこは変身だろがボゲェ!変身しろぉ!
  • そこは変身だろがホゲェ!変身するなぁ!

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