話は中々進みませんが。
「…まさか1日で終わらせてくるとは思わなかったよ。ほれ、これが報酬の10万エリス。それに加えて買い取り5匹で2万5千。合わせて12万5千エリスだ、受け取りな」
「はい!ありがとうございます!」
自分は強者の受付さんから報酬を受け取りお辞儀と挨拶をしてからめぐみんさんの元へ戻ってきました。
「報酬額は12万5千エリスになりました。2人で6万2500エリスですね」
どん!とお金をテーブルに置いてめぐみんさんの分の料金を仕分けします。
「……あのー今回私は見張りしかしてないわけなのですよ。それなのに、半分ももらっていいんですか?いえ、要らないという訳ではないのですが」
ですが、自分の善意は余計な気を使わせてしまった様で、めぐみんさんはなんだか申し訳なさそうな顔をしています。
……こういうところがまたいいですよね。普段は強気で逞しいめぐみんさんが時たまこういった大人の気遣いを見せてくださる…。
大人ぶりたい
ですがここは異世界。身長的にまだ働ける様な年ではないと推測されるめぐみんさんでも、この世界では大人扱いなのでしょう。
なら、最初からそのつもりでしたが、自分もそれ相応の対応をさせていただきましょう。
「安心してください。自分達はパーティですから。……パーティを組むということは一種の契約の様なものですし、これは一緒に冒険してくださるめぐみんさんへの報酬金、と言ったところでしょうか?」
へんなところで消費を抑えていては、信頼関係の構築は険しくなります。
活躍したしないに関係なく報酬は今後も山分けにしていく予定ですしね。
「……中々義理堅い人にあたって良かったです…その、ありがとうございます」
ゴソゴソとお金を仕舞っためぐみんさん。
それと自分は気になった事が一つあったので、そこを聞いてみました。
「そういえば、この街の宿って何エリスで泊まれますかね?」
最悪野宿という手段がありますが、流石に夏でも夜は冷え込むかもしれません。
ここは日本とは異なる世界なのですから、何があってもいいように、せめて拠点くらいは確保しておきたいのですが…。
「そうですね…3泊くらいならそこまで問題ないですね。これからの食事代とかを考えても」
「成る程、つまり食費その他諸々を削って泊まれる日数を増やすか、万全の状態で3日泊まるかの選択になる訳ですね」
流石に力が出ないと困るのでしっかりと栄養は取りたいですね。
なので自分はしっかりと休むことにしますが、めぐみんさんもですか?
「はい。実家に仕送りする分を差し引いてもある程度は食べないと……今朝みたいになってしまいますからね」
「あー…確かにそうでしたね」
ジャイアントトードを切り裂いたショックが大きかったのか、もう遥か昔のように感じます。
「……というか実家に仕送りしているんですか?めぐみんさん。失礼ですが、その、てっきり自分は家出してきたものかと…」
「お?何ですか?紅魔族は売られた喧嘩は買う種族ですよ?」
「いえその…親には反抗したい年頃なのかなーと、思った所存でございます、はい。…お気に障ったのなら謝罪します」
「あっ、頭まで下げなくていいんですよ!?…な、なんか調子狂いますね…」
……それにしても、先程から出てくる紅魔族とはどのような種族なんでしょうか…?
めぐみんさんのような人が大勢いるのですかね…?
▽ …………チラッ(めぐみんさんを盗み見る)
天国かな?(疑問)
天国なのか(納得)
▼天国だな(確信)
「む、なんか今ぶるっと身の危険を感じました。野獣の眼光ですねこれは。そこから近づかないでいただけませんか?」
「大丈夫です。ノータッチは自分の信条ですから」
「えっ、今この人ナチュラルに肯定しませんでしたか!?」
何かおかしなことでも…?
「そんなことよりめぐみんさん。このギルドの料理どれも美味しそうですよ!オススメはジャイアントトードの唐揚げ定食らしいです」
「おい!さらっと流すんじゃなっ(くぅ〜)……メニューください…」
「はいどうぞ」
▼楽しい食事の時間を過ごした!
☆☆☆☆
めぐみんさんと一旦別れて自分は宿を確保しに街を散策します。
▽どの宿屋?
オンボロ、お化けでそう
普通。めぐみんさんがいるところ
▼安宿。安い代わりにサービス無し。
オンボロは論外ですし、普通の安宿は観光客や他の冒険者の方々で埋まっていましたので、部屋にはベット以外には何もない宿屋に泊まることになりました。
予想よりだいぶ安く済んだので万々歳です。とりあえずベットに腰掛けて、ライドヘイセイバーを…。
「……
自分は武器屋を求めて散策を再開させました…。
もっと段取り良くしないといけませんね…。
中途半端に終わってしまい申し訳無い…。
主人公は返信する機会があるなら…
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するべき
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しないべき
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そこは変身だろがボゲェ!変身しろぉ!
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そこは変身だろがホゲェ!変身するなぁ!