―――焼き鳥戦当日。
「皆さん、準備はお済になられましたか?開始十分前です」
グレイフィアが確認しに来た。
それを聞いた俺達はみんなが立ち上がった。
グレイフィアは説明を始める。
「開始時間になりましたら、ここの魔法陣から戦闘フィールドへ転送されます。場所は異空間に作られた戦闘用の世界。そこではどんなに派手なことをしても構いません。でも刃様は全力を出してはいけませんよ?同じく眷属のみなさまもです。お願いしますよ?」
「あぁ、それは分っている」
そしてグレイフィアが話を再開させる。
「今回の”レーティングゲーム”は両家の皆様も他の場所から中継でフィールドでの戦闘をご覧になります」
やっぱり見てるよな。
「さらに魔王ルシファー様も今回の一件を拝見されております。それをお忘れなきように」
サーゼクスがみてても関係ないよねっ!!
隣ではイッセーとリアスがサーゼクスについて話をしている。
そして時間が来て、魔法陣に乗って俺達はゲームのフィールドに転移した。
―――ゲーム会場。
転移した後俺達は、グレイフィアから詳しくルールの説明をされた。
そのあと、朱乃から通信機器が配られた。
俺はこれに少しだけ疑問を抱いた。
「なぁ、悪魔ってさ、念話できないの?」
「できないわよっ」
できないんだ……
人間のなのはができるのに……プププ。
『開始のお時間となりました。なお、このゲームの制限時間は人間界の夜明けまで。それでは、ゲームスタートです』
ゲームの開始が宣言されたか……
一応言っとかないとな。
「リアス、三十分だ。三十分でケリが付かなかったら俺達がでる。いいな?」
「!?、えぇ……いいわよ!!さぁ私の下僕たち!!力を見せつけなさい!!」
「「「はい!!」」」
―――拠点。
「どうなるのかな?お兄ちゃん」
「ん~?まぁ勝てないな」
「えぇ~……やっぱりか~」
「やっぱりね」
みんな同じ事を考えていたらしい。そりゃそうだろ。たった十日ちょっとばかしか修行というなのウォーミングアップしても焼き鳥には勝てない。不死を殺しきれない。
三十分立つまで俺は……
「うりうりうり~~」
「うにゅ~」ゴロゴロ
ペストたんを全力で愛でる!!
久しぶりすぎて俺の理性のリミッターが全部外れかけている!!
はっきり言ってペストを愛でるほうがレーティングゲームよりも重要だ。
かわいいは……正義だ!!
ふぅ。
落ち着け。
とりあえず……
「今どう?」
なじみに聞いてみた。
「ん~、なかなか善戦しているようだよ。でも女王がなんか臭いな。あ、やきとりの方ね」
確かフェニックスの涙を隠し持ってたゲス野郎だっけ?
まぁどうでもいいや。
こちとら二次小説の読み過ぎで寝不足なんだ。少し寝よう。
「ミツキ、シッポ貸して。あと、三十分たったら起こして」
「はい、わかりました刃兄様」
ではこのすんごく気持ちのいいシッポに埋もれて~、おやすみ!!
―――――時間がたつまで少々お待ちください―――――
「―――様、刃兄様!!起きてください!!三十分たちましたよ」
「ん~?終わった?」
「いえ、まだ焼き鳥の元にすらたどり着いておりません」
「そうか……」
わりぃけどこっから先は俺のターンってな。
「聞けお前ら」
『『『『『はい!!』』』』』
俺は連絡危機を通してリアスたちに話かける。
「もう三十分たった、俺達が出るから拠点に戻れ。巻き込まれても知らないからな」
さて、焼き鳥。
地獄見せてやるよ……
短いですね~……すいません。