―――グラウンド。
はい、今俺たちはグラウンドに来ています。
なぜかって?
なんかさ、木場とイッセーとイリナとゼノヴィアが闘うんだって。
なんでそんなに闘いたがんのかな?戦闘狂なの?ん?
そして俺たちの周り……100m四方には紅い魔力の結界が発生している。
結界の外には俺と闘うメンツ以外の奴らがいる。
「では、始めようか」
イリナとゼノヴィアは白いローブを脱いだ。
するとそこには黒い戦闘服の二人がいた。
エロいな。
どっちもスタイルがいいな。まぁレティシアには負けるけど。
そんな事を考えているうちに始まった。
「イッセー、ただの手合いとはいえ、聖剣には十分に気を付けなさい!!」
リアスが声を上げる。
「は、はい!!」
それにイッセーが応える。
手合いに関しては原作と同じだった。
ただ、イッセーが服を吹き飛ばした相手がアーシアだけに変わったぐらいだな。
木場もやられたし。
これで終わり。
そうはいかなかった。
「キミの力も知っておいては損はない。だから少し手合おう」
「えぇ……」
ゼノヴィアが俺にそんなことを言ってきた。
……こいつはやっぱり相手との力量すら測れないか。
「いいぜ、イリナお前も同時にこい」
「なっ!?バカにしてるの!!」
「お前ら程度じゃ三秒ももたないぞ?」
「「ぐっ」」
俺は殺気をすこーしだけ解放した。
「まぁいいか、さぁやろうか」
俺はあるモノを創った。
「それはなんだ!!そんな……」
ゼノヴィアが声を上げる。
焦ってるのか?
そりゃそうだろ。だって俺が取り出したのはさ、
「約束された勝利の剣(エクスカリバー)」
世界が違うがエクスカリバー。
アーサー王の剣。
性能も全くの別物。
約束された勝利の剣は使用者の魔力を“光”に変換し究極の斬撃として放つ星の鍛えた聖剣だ。
「どうした?来ないのか?なら―――」
「「!?!?」」
「こっちから行くぞ!!」
俺はイリナのイリナの後ろに移動した。
もちろん二人は俺の姿をとらえられていない。
「オラァァァァァァ!!」
「ちょ、めちゃくちゃじゃない!!」
俺は約束された勝利の剣……エクスカリバーを横なぎに振るう。
それを日本刀の状態の擬態の聖剣で受ける。
もちろんイリナは吹っ飛ぶ。
当たり前だ。気で体を強化してるんだから。
なにもしてないただの人間に力で押し負けるわけないだろ。
まぁ、人外が相手でも余裕ですよ。
「イリナ!!クソッ!!破壊の聖剣!!」
ゼノヴィアは破壊の聖剣の能力を使いながら俺に斬りかかってくる。
ならこっちも試しますか。
「約束された(エクス)―――」
「オォォォォォォォォ!!」
「勝利の剣(カリバー)―――!!」
瞬間。
ゼノヴィアの破壊の聖剣と俺の真名解放をしたエクスカリバーから出た光がぶつかり合う。
「うわぁぁぁぁぁぁ!!」
「ひゅ~、なかなかだな」
ゼノヴィアもイリナの方に吹っ飛んで行った。
なかなかの性能だ。
まだまだこれから調整しないとだな。
「で?これで俺の力がどの程度か分かっただろ?手加減に手加減を加えて、さらに新しい武装の試験でもお前らを楽に倒せる」
「あぁ……身に染みたよ……」
「あなたの力はよく分かったわ……コレは天界の方々も頼むわね」
おいおい、この程度で俺の力をわかられても困るぞ。
周りに張られていた結界が解かれた。
勝負が終わり、ゼノヴィアがイッセーに言った。
「ひとつだけ言おう。―――『白い龍(バニシング・ドラゴン)』はすでに目覚めているぞ」
「「「「「え?」」」」」
ま、まずい………
これはひじょーにまずい。
「白龍皇は刃じゃないの?」
「「え?」」
今度はイリナとゼノヴィアが驚いている。
「どういう事だ!?白龍皇はグリゴリにいるはずだぞ!!」
「えっ!?どういう事なの刃!!」
メ、メンドくせぇ……
ごまかすか……
「あー……とりあえず、行こうか」
「「ちょっと!!」」
「るせぇな!!シバキ倒すぞゴラ!!」
「「スイマセン!!」」
OK問題解決。
俺は……俺とイリナとゼノヴィアはグランドをあとにした。
―――俺の家。
「まぁ、これでも飲んどけ」
「「あ、ありがとうございます」」
イリナとゼノヴィアに紅茶を渡した。
ちなみにグレイフィアが淹れたので味は文句のつけようがない。
俺と、イリナとゼノヴィアは向かい合って座っている。
俺の後ろにはグレイフィアが立っている。
座ればいいのに、って言ったんだけどさいいって言うんだ。
まぁ、強制はしないさ。
そして俺は本題に入る。
「で?目星はついているのか?」
「いや……これから散策しようと―――」
「バカじゃねぇの?ただ散策して見つかるとでも?」
「うっ……」
やっぱりなんも考えてなかったか……
まぁ、聖剣のありかについてはこっちで簡単に見つかるし。
注意事項でも言っておくか。
「じゃ、軽くこの家の注意事項を言っておくな。基本的に自由にしていい。鍛練場もあるしな、好きに使ってもらってかまわない。ただし、へんに調べようとしないでくれ。命の保証ができなくなる」
「「は、はい……」」
これだけ言っておけばいいよな。
「じゃ、詳しくはグレイフィアから聞いてくれ。グレイフィア頼んだ」
「はい、刃様。では、初めに―――」
じゃ、俺は黒歌と白音の様子でも見に行くか。
―――鍛練場。
「おーす、どうだー」
「刃!!」「刃兄様!!」
黒歌と白音は俺の姿を確認すると俺に飛びついてきた。
お~お~、元気いっぱいだな。
「どんな感じだ?」
「もうほとんど仙術をマスターしてるにゃ。さすが私の妹にゃ」
「そうか……」
なら、コカビエル程度なら……
むーん、悩むなぁ。
「あ、今客が二人来てるからな。ちなみに教会関係者だ。だからといって攻撃しないようにな」
「にゃ~」「はい」
すなおでか~わ~い~い~。
さて、明日から行動を始めるか。
次回、お前らなんて足手まといなだけだろ。