―――翌日、俺の家。
「んじゃ、行くか」
「「はい!!」」
今日は……今日から学校を休んで聖剣の探索をすることにした。
こいつら二人で行かせると問題しかおきなそうだからな。
それに……
「まず、服を買いに行くぞ」
「なんでだ?」「なんでですか?」
二人が俺に聞いてくる。
なんでだって?
お前らの姿はさ、どっかのコスプレようの衣装みたいなんだよ。
一緒に歩いてる俺の気にもなってみろ。
めちゃくそ恥ずかしいぞ。
だからだ。
「じゃ、とりあえず。車に乗れ」
「え?刃さん「くんかなしでいい」…刃くんは免許を持ってるんですか?」
「あぁ、あと敬語もいい」
「歳はいくつですか?」
「二十歳なんてとっくに越えてるって言っておくかな」
「は、はぁ………」
実際の年齢なんてまだ言えねぇ……
一万歳越えてるなんて言える訳ねェ……
ま、後々話せばいいか。
全部ひっくるめて。
「じゃ、いくぞ~」
「は~い」「あぁ」
じゃ、とりあえず適当なデパートに行くか。
―――デパート。
「久しぶりだよ~、ここに来るのも」
「あまりはしゃぎ過ぎんなよ」
「は~い」
イリナはこのデパートに来たことがあるみたいだ。
ガキんときかな?
ガキのときにはこっちに住んでたって聞いたし。
「イリナ、好きな服屋に行っていいぞ。ゼノヴィアも同じとこでいいよな?」
「あぁ、私はあまり興味がないからな」
そうだうな。
ゼノヴィアの性格上、神に尽くして尽くして尽くすことしか頭になかったはずだからな。
あ、ついでにグレイフィアと黒歌と白音に服買っていこ。あ、女堕天使三人組にもな。
全員着物でいいか。
「ちょっと着物買いに行ってくるからさ、好きな服選んでおいて。三十分から一時間くらいしたらまた来るから」
「は~い」「あぁ」
―――着物売り場。
どれにしようかな~。
あいつらのサイズはわかってるから……
あとは色か……
グレイフィアは白だな。これは決定だ。
あとは………
「なにかお探しですか?」
「ん?」
店員か……店員に聞くのもいいかもな。
「あのさ、値段は高くてもいいから、最高質の着物ってどれ?」
「こちらです」
店員さんに連れられてきたんだけど……
「なかなかだな……あ、もういいです。後は自分で捜すんで」
「はい、かしこまりました。失礼します」
ニコニコ顔で去っていく店員さん。
お勤めご苦労さんです。
目の前には百万円オーバーの着物が並んでいる。
色も模様もさまざまなものがある。
お?コレなんていいんじゃないか。
色もいい……模様も……
―――刃がじっくり着物を選んでます。終わるまで少々お待ちください―――
「ふぅ、こんなもんか。店員さーん。コレとコレとコレとコレ。あとは―――」
さて、イリナとゼノヴィアのほうに戻るか。
―――服屋。
「おーっす。どうだ?決まったか?」
「うん♪でも決めきれなくてこんなに……」
「おっふ……」
カゴ十個分……
どんだけだ……
全部買うつもりかよ……
まぁ、買ってやるけど。
「わかった、買ってやる。レジに持ってけ」
「え!?本当!?ありがとう!!」
そう言いながらレジにカゴを持っていくイリナ。
それをゲッソリした顔で手伝うゼノヴィア。
……きっと着せ替え人形にされたんだな……
「すいません、お会計いいですけど……25万3960円になります」
着物よりは安いな。
でも現金は十万しかないし……
カードだな。
「じゃ、これで」
「はい、お預かりs!?」
「こ、これって刃くん……」
「クリスタルカードだけど?」
「あの幻の!?絶対にないってネットで言われてたあの!?」
「うん、あ、どーも」
軽く返しながら店員からカードを受け取る。
クリスタルカードのいいところはどこでも使えることだよな。
カードが使えるところではだけど。
※クリスタルカードの有無については作者はネットでの軽い知識のみです。ゆえに間違いがある可能性があります。詳しくは読者の皆様自身でお調べください。
「うし、じゃ、早速着替えてこい」
「は~い」「………………」
イリナは元気に更衣室に、ゼノヴィアはゲッソリしているが更衣室に行った。
―――数分後―――
「お待たせ~」「……………」
「お~、なかなか似合ってるな」
実際モデルみたいだ。
まぁ、レティシアには負けるがな。
まぁ、レティシアには負けるがな。
まぁ、レティシアには負けるがな。
大切なことだから三回行ったぞ。
ぐ~……
ん?誰の腹の音だ?
「腹減った………///」
ゼノヴィアは……
こいつ、本当は腹が減ってただけじゃないのか?
「じゃあ、適当なとこに入r「やっと見つけた!!」…るか?」
イッセー?それとサジ?どうしてこんなところに?
もしかして……まさかねぇ?
だって今日は学校なはずだ。
「お前ら学校休んだのか?」
「ぐっ……そんなのはいいんだよ!!そっちの二人に用があるんだ」
「それはいいんだけどさ、メシ食わさせてあげて」
「わかったよ……」
イッセーとサジというイレギュラーが……
なんて日だ!!
そう思いながらも、みんなで寿司屋に入った。
あ、俺が食いたかっただけだからね?
ちょっと地の文が少なくなってしまいました。
スイマセン。
次回、協力?いらなくね?