ハイスクールD×D~二天龍を従えし者~   作:眠らずの夜想曲

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第4話~封印しまーす。そんでもって・・・~

―――地下、フランの家。

 

 

ドガーーーン!!

 

無数の魔弾……弾幕が俺に押し寄せてきた。

でもそんなのは、まったくもって意味のない。

 

 

「アハハハハハ!!もう終わり?」

「そんなわけないだろ」

「アハハ!!今の防げるんだね?じゃあ―――」

「させないよ」

「え!?」

 

 

俺はフランの背後に神速で移動する。

そして蹴り飛ばす。

もちろんフランは吹っ飛んでいく。

フランは壁にぶつかり、そのまま壁が崩れる。

 

気絶したか?

 

ドガーーーン!!

 

爆音がしたと思ったらフランががれきから顔を出していた。

 

 

「プハッ……面白い!!面白いよ!!ここまでできるなんて!!お兄さんが初めてだよ!!」

「それはどーも……」

 

 

フランは全然余裕そうだ。

結構力を込めて蹴ったのに……さすが吸血鬼ってか。

 

 

「じゃあ、いっくよー!!禁忌『クランベリートラップ』!!」

「今度はなんだ?」

 

 

フランから4つの魔法陣が飛び出す。

魔法陣は俺の周りを回り始める。

その直後、魔法陣から青と紫、2色の弾幕が放たれる。

 

全方位からの攻撃ね……

でも、甘い。

 

俺は『重力を操る程度の能力』を使って、すべての攻撃を地面に押さえつける。

 

 

「えぇ!?すごいねお兄さんは!!今までこんなに長く遊んだことはないよ!!」

「でもそろそろ終わりだ。いくぞ!!」

「そうだね!!禁忌『レーヴァテイン』!!」

 

 

フランは剣を出してきた。

なら俺も最近創ったこれでいくか。

 

 

「『アスカロン』」

 

 

フランの『レーヴァテイン』と俺の『アスカロン』がぶつかり合う。

でももちろん弾かれるのは『レーヴァテイン』だ。

当たり前だ。ただでさえ俺の方が力が強いんだ。

それに加えて『アスカロン』自体の重さが加わるんだ。

全長3.5m、総重量200kgの鋼の塊だぞ?

結果は分りきっている。

 

 

「勝負あったな」

「ゴホッ……まだだよ……禁忌『フォーオブアカインド』!!」

「分身か……」

 

 

フランが四人に増えた。

だがそれがどうした?

 

 

「多重・影分身の術!!」

 

 

ボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボボン

 

ものすごい量の俺が現れた。

フランは顔が引きつっている。

でも関係ない。

やるからには全力で。

全力全壊で!!

 

キュィィィィィィィィィィィィィィィン!!!

 

影分身たちは手の平にチャクラを乱回転させていく。

 

そして……

 

 

「「「「「「「「「「螺旋丸!!!!!」」」」」」」」」」」

 

 

影分身全員での螺旋丸。

影分身が巻き込まれても関係ない。

だって影分身だもん。

 

 

「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

かわいい悲鳴をあげるフラン。

螺旋丸の鬼畜攻めを受け切ったフランは、満身創痍だがまだ立っていた。

ところどころ服が破れていてエロい。

 

 

「ま……だ、だ……よ……」

「いや、もう終わりだ」

 

 

俺は『万華鏡写輪眼』を開眼させる。

 

 

「月読」

「うっ………」

 

 

俺とフランの意識は、俺の精神世界に移った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――月読の世界(俺の精神世界)。

 

 

「ようこそ、俺の支配する世界へ」

「ここはどこ?」「ココハドコダ?」

 

 

この世界には俺とフランのほかにもう一人(?)いる。

 

 

「その前にフラン。そこにいる黒いフランはなんだかわかるか?」

「うん……この子は私の『狂気』だよ」

 

 

『狂気』ねぇ……壊してもいいけど、それでフランに影響が出るのはマズイしな……

もう『神使』にして一緒に連れて行くか?それがいい、そうしよう。

 

でも、フランの気持ちも聞かないとな。

『狂気』を壊してほしいのか、それとも一緒にいたいのか。

 

 

「フラン、おまえは『狂気』を壊してほしいか?それとも一緒に居たいか?」

「わ、私は……」

「…………………………………」

 

 

『狂気』は黙ってフランを見つめている。

 

 

「私は一緒にいたい!!」

「そうか……わかった。一緒にいさせて、なおかつ『狂気』が暴走しないようにもできる」

「本当!?」

「あぁ、でもな……そのためには俺の使い、『神使』になってもらうしかない」

 

 

フランは『ありとあらゆるものを破壊する程度の能力』を持っている。これは月読の空間に引き込んだ時に分かった。

その能力のせいで、俺が封印をかけても破壊してしまうのだ。

だって、『ありとあらゆるもの』だからね。

でも、『神使』になれば別だ。

創造神兼破壊神の俺とつながるからな。自分に働く不利益な能力は俺の破壊神の力がすべて破壊してくれる。

 

 

「それってどうなるの?」

「まず、種族が神の次に偉くなる。そして俺の使いだから俺と一緒に世界を周ってもらうことになる」

「え?ここにはいられないの?」

「いや、おまえの姉さんがOKしてくれればこの紅魔館ごとって事もできる」

「………私、『神使』になる。それで『狂気』と一緒に生きていく!!」

「そうか………」

 

 

結構決断するのが速かったが……まぁいいだろう。

 

俺は指輪と十字架のネックレスを用意する。どちらも『神使』全員にあげた防御術式が組み込んであるやつだ。

 

俺は月読を解いた。

そして……

 

 

「これでよし……」

「わぁ……」

 

 

フランの左手の薬指の指輪をつける。

 

 

「フラン」

「なーに?あ……」

「よし……これでOKだ」

「キ、キスしたの?」

「あぁ、これで無事に『神使』になれたぞ。あ、『狂気』についてだけどさ、フランが許可したときだけ表に出れるようにしたから」

「わ、わかった///」

 

 

ははは、顔が赤くなっていてかわいいな。

まぁ、もともとかわいいんだけどな。

 

あ、霊夢たちの方に行ってた影分身が解けた。

影分身だったのがバレちったな。

しかたない、行くか。

 

 

「フラン、上に行くぞ」

「うん!!」

 

 

俺とフランは上の霊夢と魔理沙に合流するために走り出した。

 




フランが『神使』に……
もう『神使』だけで、全世界に戦争仕掛けられますね。

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