―――冥界。
俺は今冥界にいる。
なんで冥界かって?
黒歌が昨日王を殺して、今日妹の白音が魔王に裁かれる。って言ってたからしょうがないから助けちゃおう。原作ぶっ壊しだけど。
「はぁ~薄気味わりぃな」
なんか一応いまの状態は人間だからな。
さてさて、魔王の城は~~~あっちか!!
やっぱすげーな、魔王の魔力量は。でも誰一人うちの家族には勝てないな。
御神でも勝てるし、すずかなんて最近メッキメキ強くなってるから余裕だろ。
「では~~~~~行きましょう!!」
俺はとりあえず変装した。
NARUTOにでてくる暁のコートの赤い雲を二天龍の柄にした奴だ。
顔にはトビがつけてた仮面をつけている。
ほら、顔隠すのによくない?
「まお~~~たち、あ~~~~~そび~~~ましょ♪」
俺は叫びながら魔王の城に突っ込んだ。
ドガーーーーーーーーーーーーーーン!!
結構きれいに壁が壊れた。
そして目の前にいるのは、魔王四人(?)と白音と上級悪魔のお偉いさん(笑)。
「さて、俺の妹を返しに貰いに来たぞ!!」
俺は叫んで悪魔たちの意識をこっちに向ける。
その間に俺は”時間を操る程度の能力”を使い、白音がボロボロだったので傷つく前まで戻した。これは黒歌にもしたことだ。
「貴様!!何者だ!!なぜ人間の分際でここにいる!!」
うるさいなぁ……………
「人間の分際で、ねぇ………ハハハ、君面白いこと言うね。いつだって悪魔は人間の勇者に殺されるのに。まぁ、お前らの都合はどうでもいい。ここにいるこの俺の妹、こいつは俺が連れて帰る。反論は認めない」
「なッ!!ふざけるな!!そいつの姉は!!主である上級悪魔を殺したんだぞ!!」
さぁ、ここでさっき猫又に戻したのが使える。
「ふぅ~ん、で?なに?この子は悪魔なの?」
「そうだ!!姉と一緒にあk「なに言ってんの?寝言は寝て言えよ。この子はただの猫又だぞ?なに勘違いしてんだよ」」
「「「「「!?!?」」」」」
これには魔王様もビックリ、ってか。
そりゃ、姉と一緒に悪魔になってると思うだろうけど……気が付けよ。
「まぁ、いい。お前らの都合は関係ない。俺は俺の家族(になる予定)のこの子を連れて帰る。アデゥー」
俺は、魔王のマントに手紙を刺して瞬間移動した。
―――俺の家。
「帰ったよ~ん」
「白音!!」
「ね、姉様………」
白音は少し引き気味だ。でも本当は……
「なんで、なんで………ぼうそ…」
「とりあえず、奥でゆっくり、全部話すから、な」
「は、はい」
俺たちはリビングで、話を再開させた。
初めに黒歌が白音に説明をした。
王を殺した理由。
暴走したふりをしたこと。
追われて殺されそうになったこと。
でも、俺が助けたこと。
そして……
「姉さまぁ」「白音ぇ」
ハグハグしてた。
いいねぇ。こういうの見てるとなごむ。
とりあえず、
「どうする?お前も一緒に、黒歌とここにいるか?」
「はい!!もちろんです!!兄様!!」
兄様と呼んでくれるのか!?
うれしいよ。白音が兄様って呼んでくれて………
だって、すんげぇかわいいんだぜ?もちろん他のみんなもすんんんんんげぇかわいいんだけどな。
「まぁいいか……さて、俺はこれから天界に行ってくる。もちろん喧嘩しに行くわけじゃないからな。まぁ、ゆっくり二人で話してな。大きい風呂もあるし。はいってきたらどうだ。じゃ」
そう言って俺は天界に転移した。