―――創造世界、海。
「とりあえず、今日一日は海で遊ぶぞ」
「やった!!」「やったぜ!!」「………」
霊夢と魔理沙は喜んでいるけど……咲夜はどうしたんだ?
「咲夜?どうした?」
「い、いえ……」
「なにかあったら言ってくれ」
「では……私たち、水着持ってきてません」
「「あ……」」
マジか……
海がいいって言ったからてっきり海で遊びたいからだと思ってたんだが……
だから水着くらい持ってきてるかと思った……
「その前に水着を持ってないわ」
さらに霊夢のカミングアウト。
たしかに幻想郷では水着は必要ないもんな。
……咲夜が水着を知っていたことは気にしないでおこう。
「んじゃ、いろいろ創ってみるから。気に入ったのを選んでくれ」
そう言い、俺はいろいろな水着を創った。
全部ビキニだ。
だって一番作りやすいじゃん?
パレオも創ってみた。
俺?
俺は適当なのですよ。トランクスタイプのね。
「これに決めたわ」「これにするぜ!!」「……………」
「じゃあ、この中で着替えてくれ」
俺は壁を創って指さす。
すると三人はすぐに入って……
「どう?」「終わったぜ!!」「どうですか?」
出てきた。
はえぇ……
俺でもそんなに早く着替えられないぞ。
ここで、三人の水着を軽く紹介しよう。
霊夢は、赤と白のビキニだ。なんか霊夢が来ていた巫女服に似ている。てゆうか似せて創った。
魔理沙は、黄色と黒のビキニだ。これも魔理沙が来ていた魔女の服に似ている。
咲夜は、純白のビキニだ。柄はない。
結論。
「ブハッ!!」
「ちょ、ちょっと大丈夫!?」「大丈夫か!?」「大丈夫ですか!?」
鼻から愛が噴き出した。
「あ、あぁ……三人がかわいくてな、すまん」
「あ、ありがと///」「お、おぅ///」「ありかとうございます///」
赤面……だと!?
ぐっ……おさえろ、俺の愛よ!!
これ以上は……
よし……よし…ふぅ。
落ち着いた。
「じゃあ、遊ぶか!!」
「えぇ!!」「おぅ!!」「はい!!」
―――刃たちがものすごい遊びをしています。しばらくお待ちください―――
「いや~遊び倒したな~」
「そうね~」
みんな疲れて浜辺に横になっている。
いや~、遊んだ遊んだ。
じゃあ……
「やるか」
「え?」「へ?」「はい?」
ガアァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!
ギャアァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!
グオォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!
ドラゴンの叫び声が浜辺に響く。
「りゅ、龍!?」「すげぇぜ……」「龍ですか……」
「あの青いのが『青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン)』、そんであの赤黒いのが『真紅眼の黒竜(レッドアイズ・ブラックドラゴン)』、最後の黒くて尻尾の先に三又の槍があるのが『ヘル・ドラゴン』だ」
この創造世界にはさまざまなドラゴンがいる。それもカードゲームのやつがな。
おもしろいだろ?
「もしかしてあれを?」
霊夢が俺に聞いてくる。
「あぁ、倒せ」
「マ、マジかよ……」
魔理沙がうなだれる。
咲夜は無言で観察している。
「まぁ、頑張ってくれ。十五日後にまたこの世界に来るから。じゃあな~」
「あ、ちょっとまt」
俺はこの世界から転移した。
どんくらい強くなるか楽しみだな。
―――十五日後、創造世界。
「さ~て、どうなってるkうおぉぉぉ!?」
「やっときたわね!!」
霊夢が俺にものすごい弾幕を放ってきた。って逃げ場がねぇ!?
成長しすぎだ!!
俺は『万華鏡写輪眼』を開眼した。そして……
「須佐能乎!!」
須佐能乎を発動して弾幕から身を守る。
おぉぉぉぉぉ!?
ちょっと衝撃が来たぞ!?
「って動けねぇ!?」
「少し……反省してください」
咲夜の仕業か!!
たしか『時間を操る程度の能力』だっけ?
さすがに全部は止められなかったか。
それなら……
「これでどうだ!!」
「えっ!?」
俺は『時間を操る程度の能力』で俺自身の時間の速さを速める。
すると今度は……
「甘いぜ!!」
「魔理沙ぁ!?」
浜辺の砂の中から魔理沙が飛び出してきた。
そして……
「いけ!!『ラーの翼神竜』!!」
「ウソだろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?!?」
『ラーの翼神竜』!?なんてやつを味方にしやがったんだ魔理沙のやつ!!
あいつって確か『幻神獣』……神の写し身だぞ!!
曲りなりにも神を味方につけるなんて……
てか、よく見つけたな!?
あいつははるか上空に行かないと会えないはずだぞ!!
まてよ……魔理沙が『ラーの翼神竜』ってことはだ。
他の二人も……?
まさかね?ないない。
「魔理沙が出すなら私も出そうかしら?いきなさい!!『オシリスの天空竜』!!」
「では、私も……『オベリスクの巨神兵』!!」
「マジですかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?」
ヤバイ……ヤバイヤバイヤバイ!!
この状況は俺でもヤバイ!!
三幻神がそろった?
ふざけんな!!
確かにアレを創ったのは俺だ。だから死ぬことはない。
そう死ぬことはないだけだ。怪我は負わないわけじゃない。
怪我くらいいいじゃないか、『フェニックスの涙”極”』があるんだから!!
と、思うだろ?
痛いのやだから。普通に。
てわけで~……
「幻術『操殺リ(あやとり)』!!
俺は三幻神に幻術をかけた。
ちなみに、幻術『操殺リ(あやとり)』は相手を操るだけ。例えるなら、『NARUTO』でオビトが九尾を操った幻術の強化版だ。
「「「え?」」」
「三人とも少しは成長したが……俺はまだ倒せないぞ?まぁ、とりあえずコイツらは戻してくれ。そんで、帰るぞ」
「うん」「わかったぜ!!」「やっとですか……」
三人はそれぞれ元に戻し、俺に近寄って俺の体に触れた。
「行くぞ」
俺たちは創造世界から転移した。
―――グレモリー城、俺の部屋。
俺はとりあえず三人に風呂に入らせた。
そして、その後に話を聞いた。
なんでも、ドラゴンが何回もやってきてうっとうしくなったらしく、三つだけ群を抜いて強い力を感じたからそいつを仲間にしてそいつにドラゴンをどうにかしてもらおう。ってことになったらしい。
そんな理由で『三幻神』を使い魔にするなんて……
すごいな……
まぁ、嬉しい誤算だ。
話を聞き終わった俺は三人に
「残りの五日は自由にしてくれ」
と言ったすると。
「温泉めぐりするわよ!!」
「おう!!」「はい!!」
と、とても喜んでいた。
さて、仕込みは終わった。
これで後はゲームを待つだけだ。
あいつらがどれだけ成長するか楽しみだ。