―――レーティングゲーム当日、待機室。
とうとう始まる。
わくわくする。けど、すぐ終わってしまいそうで怖い。
なんで怖いのかって?
俺の出番がなくなりそうだからだ。
さて、軽く確認しとくか。
「霊夢、魔理沙、咲夜」
名前を呼ぶと三人が注目してくれた。
「これから、敵の情報を教える。敵は両チーム各八名だ。こっちは四名だが……まぁ、関係ない。圧倒的に俺たちのが強い。これだけは断言できる」
すると三人はすごい笑顔になった。
安心したのか?相手は悪魔だもんな。
「いいか、でも油断は禁物だ。相手がどんな小細工を使うか分からないからな」
といっても、指輪とネックレスの防御術式があるからほとんど攻撃は通らないだろうけど。
『そろそろ、転移します』
待機室に放送が流れた。
すると、床一面に魔法陣が展開された。
一瞬激しく光ったと思ったら―――
―――デパート。
デパートにいた。
今回はここがステージか。
『皆様、このたびは、グレモリー家、シトリー家、神浄家の「レーティングゲーム」の審判役(アーピター)を担うこととなりました、ルシファー眷属『女王』のクリスでございます』
アナウンスはクリスだった。
『我が主、サーゼクス・ルシファーの名のもと、ご両家の戦いを見守らせていただきます。どうぞ、よろしくお願い致します。さっそくですが、今回のバトルフィールドはリアス様、ソーナ様、そして刃様が通われている学び舎「駒王学園」の近隣に存在するデパートをゲームのフィールドとして異空間にご用意しました』
この後もしばらくクリスのアナウンスが続いた。
注意事項などだけど。
俺のハンデなんかも確認された。
今頃リアスとソーナはびっくりしてんだろうな。
なんせ悪魔からしたら生命線の『魔力』が禁止されてんだから。
それに加えて『気』もだからな。
あ、そういえば回復品の『フェニックスの涙』がひとつ支給された。
……俺たちにはいらなくね?だって俺がいくらでも創れるじゃん。
あと、フィールドを壊し尽くさないようにだって。
……しょうがないけど面倒だ。
「んじゃ、始まるまで個人で自由にリラックスしていてくれ」
俺はそう言って、近くにあったちょうどいい大きさのベンチに寝転がった。
そこまではよかった。
むにゅ
柔らかい感触が頭にある。
俺は目を開ける。
するとそこには……
とびっきりの笑顔の咲夜の顔があった。
「……柔らかいな」ボソ
「!?///」
俺がつぶやくと顔を赤くしてうつむかせた。
かわいい。
「ありがとな」
「い、いえ///」
とりあえず、開始まで寝ますか。
俺の意識は途絶えた。
―――レーティングゲーム、開始。
「様……刃様!!始まりましたよ」
「んぁ?あー……うし、目、覚めた」
とうとう始まったか。じゃあ……
「いっちょやってやるか……とはいかない」
「「「えぇ!?」」」
三人とも驚いている。
だって俺が出たらすぐに決着ついちゃうじゃん。
「でもなにもしないのもな……よし、魔理沙。少し遊んできていいぞ」
「お?ってことは戦っていいのか?」
「あぁ、でもここを破壊するなよ?」
「わかったぜ!!」
そう言って魔理沙は鼻歌を歌いながら行った。
「よし、霊夢、咲夜。お前らも行っていいぞ。ただし、敵に気がつかれないようにな?」
「わかったわ」「はい」
二人も行ったか……
さてさて、どうやってこのゲーム勝とうかな。