ハイスクールD×D~二天龍を従えし者~   作:眠らずの夜想曲

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第8話~レーティングゲーム”撃”~

―――拠点。

 

 

すごい。

 

この一言だった。

霊夢は、空を飛ぶ……と言うよりも高さが高さだからな、宙に浮くって方が正しいかな?

宙に浮いてすばやく移動しながら小さい弾幕を何重にも張って、敵を追い詰めていってる。

 

魔理沙は箒に乗って、魔法と弾幕を使い分けて逃げ場をなくしながら攻撃をしている。

 

咲夜は………怖えぇ……

時間を止めてナイフを投げて逃げ場なくしてる。

あれさ、時間戻したら全部刺さるよね?イタソ~。

 

こうして見ると、三人の無双だな。

 

フハハハハ!!見よ!!コレが人間の力だッ!!

 

……ゴメン、今のなしで。

さて、俺もそろそろ出ようかな~。

まだ、早いか?

でもさ、もう飽きた。

誰もいないからさ。

 

三人には悪いけど、出ますか。

俺は、拠点から動き出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――フードコート。

 

 

とりあえず適当に歩いてきたが……

 

 

「これで周囲に影響出さず、おまえの体だけを完全に破壊できる」

 

 

俺の視線の先には肩で息をしているサジがいた。

むぅん……まだこいつらの決着がついていないとは……

 

これに割り込むのは……別に抵抗ないけど?なにか?

むしろ、イッセーとサジを一気に撃破できる絶好のチャンスだ。近くには、他の眷属の子がいる。

いいねぇ……一石二鳥どころか三鳥だ。

 

では……

 

 

「ふぅ…………………………」

 

 

俺は動きを止めた。

自然と一体になる。

そう、仙術だ。

 

俺の目の周りに隈取りがでる。

始めてやってみたが……

 

 

「こりゃぁいいな……」

 

 

俺のいるフロア全体の状況がわかる。

そんなことは今はどうでもいいか。

 

 

「小手調べだ……仙法・大玉螺旋丸」

 

 

俺は両手に大玉の螺旋丸を出現させる。

そして一気に二人に近づく。

 

 

「よぉ」

「刃!?」「なんでテメェがここに!!」

「まぁ、いいだろ。早速だけど……くたばれ」

 

 

俺は大玉螺旋丸を二人にぶつけた。

 

ドゴォォォォォォォォォォォォ!!!!!

 

周りの商品などを巻き込みながら吹っ飛んでいく二人。

決まったか?

そう思ったときだった。

 

バンッ!!

 

イッセーの上にあったがれきが吹き飛んだ。

ふぅ~ん……なるほど。禁手に至ってたか。

 

そこには赤龍帝の鎧を身に着けているイッセーがいた。

 

 

「あっぶね~、ギリギリで禁手が間に合ったぜ……」

 

『ソーナ・シトリー様の「兵士」一名、リタイア』

 

 

どうやらサジはリタイアらしい。

もう一人の子にもどっかに逃げられてしまった。

 

 

「イッセー、ほんの少しだけ成長したな」

「ほんの少し!?禁手に至ったんだぞ!!もう少し評価してくれてもいいだろ!!」

「何言ってんだおまえ?たかが禁手に至ったくらいで調子に乗んなよ。調子乗ってっと……」

 

 

俺は螺旋丸を発動させる。

だがそれだけではない。

それを刀の形に変形させていく。

千鳥刀の螺旋丸版だ。

だから……

 

 

「螺旋刃(らせんじん)とでも名づけようか。さぁ、イッセー。俺相手にどこまでできるか見せてみろ!!」

 

 

俺は神速でイッセーに近づく。

イッセーはもちろん反応できない。

 

 

「こんの!!」

 

 

だが見えたらしく、俺の顔に合わせてパンチを入れてくる。

 

ガンッ!!

 

俺はそれをくらった。

念を使い、『硬』でガードをしてだが。

まったく効かない。

 

 

「なんだそのヘボいパンチは?ナメてんのか?」

「おいおい……冗談だろ?」

 

 

イッセーは唖然としていた。兜をしているがなんとなくわかる。

だがその表情も長くは続かない。

今度は俺が顔にパンチを入れたからだ。

イッセーはおもしろいように吹っ飛んでいく。

 

これ以上やってもつまらないな……このへんにしとくか。

俺はチャクラから念に完全に切り替える。

 

『凝』で足を強化して、ものすごい速さでこの場を離れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――ショッピングモール、中央広場。

 

 

今度はなんだ?

ここには霊夢と魔理沙、咲夜がいた。

そして……

 

 

「おぉ……全員集まっちゃたか?」

 

 

かなりの量の敵がいた。

グレモリー眷属全員。

それにシトリー眷属数名。

 

これはチャンスだ、一気に片付けられるぞ!!

 

頼む!!三人で一気に……とはいかなかった。

なぜなら、三人VSグレモリー眷属&シトリー眷属って感じになっているからだ。

 

……大丈夫かなぁ。

 

霊夢と魔理沙は結構余裕そうだ。

でも咲夜は腕がきつそうだ。

そうだよな……あんなにナイフ投げてたらな。

 

徐々に三人が押されていく。

これはマズいか……

 

……やっぱ派手に突入したほうがいいよな?

 

ってわけで……

 

 

「俺……参、上!!」

 

 

俺は思いっきり床を踏み蹴り、弾丸のように三人の元に突っ込んでいく。

 

 

「「「「「!?!?!?!?!?!?!?!?」」」」」

 

 

さすがに全員驚いている。

 

 

「霊夢、魔理沙、咲夜!!大丈夫か?」

「え、えぇ……」「おう!!」「は、はい」

 

 

よし、それでは……

 

 

「三人とも拠点に戻ってろ」

「な、なんでよ!!まだ戦えるわ!!」

「それは分ってる……けどな、俺にも見せ場をください。お願いします」

 

 

俺はきれいに腰を90°に曲げる。

 

 

「そ、そこまでされると……」

「断れないぜ……」

「そうですね……」

「んじゃ、転送するわ。ほいっと」

 

 

俺は三人を転送した。

 

よし、それでは。

俺は頭をグリンとリアスたちに向ける。

 

 

「よぅ、リアス。俺の家族をかわいがってくれたようだけど?」

「え、えぇ……でもこれは「ゲームだもんな、なら俺も少しばっか本気でやるけどいいよね?」…!?」

「答えは聞いてないけど♪」

 

 

俺は念に敵意を乗せて思いっきり開放する。

 

ゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾ!!!!!

 

こんな効果音が敵さんたちには聞こえてんだろうな。

立ってるのもやっとだろ。

だって俺とあいつらじゃ、実力が離れている。

 

 

「どうだ?苦しいか?でもまだこの程度だ。おまえたちがどんな修行をやっていたかは知らない。でもな、これだけは言える。おまえらではまだまだ俺の足元にも及ばない」

 

 

さて、ここで披露しますか俺の『発』を。

俺の系統の『特質系』の力を。

 

 

「弦術・修羅修羅々(しゅらしゅらら)」

 

 

俺は念で創った弦を周囲に張り巡らせる。

場はできたな。

 

この時点で敵さんはもう身動きだ取れない。

だって、弦が体に絡み付いて体をちぎるくらいに締め付けているんだもの。

『弦術・修羅修羅々』は周囲に弦を張り巡らせると同時に、範囲内の標的も縛り上げる。

 

 

「ねぇ?どう、無様に縛られてるけどさ、ねぇ?今どんなキモチ?ねぇ、ねぇねぇねぇ!!」

「くっ!!」

「なんだこry」

 

『リアス・グレモリー様の「兵士」一名リタイア』

 

アナウンスが流れる。

今のでイッセーがくたばったか。あれか?サジに血液抜かれちゃってましたってやつか?

 

まぁ、どうでもいいや。

とりあえず……

 

 

「リアス以外リタイアしてもらうわ」

 

 

俺は弦の締め付けを強くする。

すると面白いように次々にリタイアしていった。

 

 

「さて、残るはリアスと……ソーナか」

「刃!!卑怯よ!!これを解いて正々堂々と「はぁ……これだからオジョウサマは困る」…何が言いたいの?」

 

 

リアスが俺をにらみながら聞いてくる。

 

 

「甘いぜ、卑怯とか実際の戦闘でも言ってるつもりか?そんな訳ないよないよな?」

「ぐぅ……でも!!」

「でも、じゃない。ある人が言っていた。『卑怯、汚いは敗者の戯言』ってな」

「なによその人!!外道過ぎでしょ!!」

 

 

たしかものすごいバカな人だったな。でも仲間思いのいい奴だったはずだ。

 

 

「おっと、無駄話し過ぎたな。んじゃ、これでリアスは撃破っと……言いたいところですが、おいで、霊夢、魔理沙、咲夜」

 

 

俺は三人を呼び出した。

それと同時に弦を解いた。

 

 

「ゲホッゲホッ」

 

 

リアスがむせているが気にしない。

 

 

「おまえら三人でリアスを倒しておいて。俺はソーナと遊んでくるから」

「わかったわ」「わかったぜ!!」「かしこまりました」

 

 

三者三様の返事が返ってきた。

ここは三人に任せておいても大丈夫だな。

 

んじゃ、行きますか。

ソーナのところに。

 


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