ハイスクールD×D~二天龍を従えし者~   作:眠らずの夜想曲

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第9話~レーティングゲーム”終”~

―――屋上。

 

 

ガチャ

 

俺は屋上へ出る扉を開ける。

 

 

「よぅ、ソーナ」

「刃くんですか……これは覚悟を決めないといけませんね」

 

 

一人だけ屋上に逃げてたか。

『王』としては正しい選択だ。

リアスと違ってな。

 

 

「さてソーナ、決着を付けようか」

「そうですね……では、刃くん。私の水芸、とくと披露しましょうか」

 

 

ソーナは大量の水を魔力で変化させ、宙を飛ぶ鷹、地を這う大蛇、勇ましい獅子、群れを成す狼、そして巨大なドラゴンを幾重にも作りだしていた。

 

ソーナが水を使うなら俺も水にするか。

俺は念からチャクラに切り替える。

 

 

「いくぞソーナ。これが俺の水芸だ……水遁・爆水衝波(すいとん・ばくすいしょうは)!!」

 

 

俺は口からすさまじい量の水を吐き出す。

それは津波のようになってソーナの作ったものを飲み込んでいく。

 

 

「くっ!!」

 

 

ソーナ自身は悪魔の翼を出して空に逃げた。

だが甘い。

 

 

「水遁・水龍弾の術(すいとん・すいりゅうだんのじゅつ)!!」

 

 

空に浮かんでいるソーナ目がけて、水でできた龍が襲い掛かる。

 

 

「ハアァァァ!!」

 

 

ソーナも負けじと魔力を操作して水を防ぐ。

 

 

「なかなかやるな」

「努力……しましたから」

 

 

俺もそれに応えてやるか。

 

 

「ソーナ……いくぞ」

「!?……はい!!」

 

 

ピリ

 

空気が少し変わった。

それは俺がチャクラを開放したからだ。

 

ソーナにも見えているだろう。

俺の周りにあるオーラを。

 

俺とソーナは屋上に降り立った。

 

 

「いきます!!」

 

 

ソーナが水を操り、俺を攻撃してくる。

それに対して俺は……

 

 

「千鳥流し(ちどりながし)!!」

 

 

ソーナを水を使う。

だから雷は良く通る……ってわけでもないはずだ。

なぜなら、純粋な水は電気を通しにくいからだ。

 

結果から言う。

 

 

「キャァァァ!!」

 

 

しびれました。

これが『神浄クオリティ』だ、法則すら無視する。

なんで通ったんだろ……てかなんで俺もこの術使ったんだろ。

範囲が広くてぱっと思い浮かんだのがこれだったんだよね。

 

そして……

 

 

『投了を確認。神浄刃様の勝利です』

 

 

あれ?いつの間にかリアスはやられてたんだ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――待機室。

 

 

「どうだった?今回ゲームの出てみて」

「私は面白かったわ。弾幕ごっこと違っていろいろ動くし」

「面白かったぜ!!」

「なかなかためになりました」

 

 

まぁ、満足はしてくれたのかな。

こいつらもかなり大幅なパワーアップしてくれたし、本当に化け物ぞろいだな『神使』は。

 

 

「んじゃ、イッセーのいる病室にでも行くか」

 

 

俺と三人はイッセーのいる病室に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――病室。

 

 

「わしは北の田舎ジジイじゃよ。赤龍帝、もう少し修行が必要なようじゃな。まぁ、精進せい」

 

 

む?誰だ?先客か?

まぁ、関係ないけど。

 

コンコン

 

 

「はーい、どーぞ」

 

 

中からイッセーの声が聞こえてきた。

 

 

「おーっす、どうだ?元気か?」

「元気なわけなくもない」

「ははは……あのさ、そこにいるジジイ……オーディンか?」

「ほぅ?よく分かったの小僧。先ほどの試合、面白いほどの無双っぷりじゃったな」

 

 

なんだこのジジイ……

あ、もしかして俺の正体知らない?

 

 

「なぁジジイ、俺の正体サーゼクスから聞いてないのか?」

「む?とくには聞いておらんが?」

 

 

あいつ……なんで結構大切なことを言っておかないんだ。

 

 

「じゃあ、自己紹介するわ。創造神兼破壊神の神浄刃だ。よろしくな、ジジイ」

「ははは、なにをバカなこと言っておるんじゃ。お主が創造神様なわけ……」

 

 

ジジイが周りからの視線を感じて理解したらしい。

 

 

「マジなのか?」

「マジだけど?」

「……すまかった!!このとおり、許してくれまいか?」

 

 

おぉう……見事な手のひら返し。

 

 

「別に気にしてないけど。んじゃ、俺はこれで」

 

 

俺たちは病室を出て行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――八月下旬、グレモリー城前駅。

 

 

俺たちは、本邸の前の駅で冥界とのお別れのときを迎えようとしてきた。

 

 

「それでは、刃くん。また会える日を楽しみにしているよ。いつでも気兼ねなく帰ってきてくれてかまわんよ。グレモリー家をキミの家と思ってくれたまえ」

 

 

大勢の使用人を後ろに待機させて、リアスの親父が言ってくる。

 

 

「ん、わかった。たまにお邪魔しに行くよ」

 

 

そしてリアスが親たちと何かを話した。

それが終わると、俺たちは列車に乗り込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――列車。

 

 

今回はレーティングゲーム以外は特に何もなかったな……

『渦の団』がなにか仕掛けてくると思ったんだが……

 

 

「どうしたの?そんなに難しい顔して」

 

 

霊夢が俺の顔を覗き込んで言う。

俺は今、霊夢に膝枕されているんだ。

なんかじゃんけん始めたと思ったら霊夢が一人勝ちして膝をポンポンしながら俺に

 

 

「膝枕してあげるから、きなさい///」

 

 

って赤面しながら言ってきた。

もちろんお言葉に甘えましたけど?なにか?

 

 

「別に……まだ関係ない」

「まだ……って」

 

 

霊夢は苦笑いをしていた。

それを確認して俺はまぶたを閉じた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――人間界、ホーム。

 

 

「うぉ~……着いた着いた。うし、さっさと帰ろうぜ、霊夢、魔理沙、咲夜」

 

 

俺が三人の方に振り返ったときだった。

なんか若手悪魔の会談のときに居たような気がする男がアーシアに詰め寄っていた。

 

 

「僕の名前はディオドラ・アスタロト。傷痕が残らないところまで治療してもらえる時間はあのときなかったけれど、僕はキミの神器によって伊野とを救われた」

 

 

こいつは……あ、シスター食いまくってる変態悪魔じゃん。

そしてそのまま俺たちの目の前でアーシアに求婚した。

 

はぁ、また厄介ごとか。

 




第5章、完
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