ハイスクールD×D~二天龍を従えし者~   作:眠らずの夜想曲

53 / 70
第6話~燃えるぜ!!情熱の体育祭!!~

―――体育祭当日、駒王学園、グラウンド。

 

 

『100m走に出場する選手は、至急待機場へ移動してください。繰り返します―――』

 

 

今日は、体育祭当日だ。

イッセーはまだ来ていない。

 

開会式を無事に終え、準備体操をすると収集のアナウンスがグラウンドに響き渡る。

 

 

「んじゃまぁ……いってくるわ」

「が、頑張ってね!!刃くん!!」

「おうよ」

 

 

クラスの女子が応援してくれた。

これは頑張るしかないな。

 

 

「頑張ってください、刃兄様」

「見てろ、白音。ぶっちぎりで勝ってくる」

 

 

白音に応援してもらったら本気でやらないわけにわいかん!!

 

俺は待機場に移動した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――待機場。

 

 

「やぁ、刃くんも100m走にでるのかい?」

 

 

木場か……

 

 

「あぁ、そうだけど」

「そっか……」

 

 

その後、俺たちはグラウンドに入った。

そして、俺の番がきた。

 

 

『On your mark』

 

 

俺はしっかりと態勢を整える。

 

 

『Set』

 

 

そして……

 

バン!!

 

この音が聞こえた瞬間に動き出す。

フライングギリギリの絶妙なタイミングだ。

俺は本気で走る。

 

そして、ゴールする。

 

 

『一着は圧倒的な速さでゴールした、神浄刃くんです!!タイムは……え!?8秒99!?これって世界記録を超えてる!?』

 

 

ガヤガヤ

 

会場が騒がしくなる。

そりゃそうだ。

高校二年生が学校のグラウンドで、しかもただの運動靴で世界記録を超えたんだ。

 

俺は特に気にしないでクラスのみんなのところに戻る。

すると……

 

 

「刃くんすごっかったよ!!」

「すごい速かったね!!」

「世界記録超えるなんてすごすぎ!!」

 

 

など、女子のみんなからは称賛の声が。

男子はと言うと。

 

 

「おまえオカルト研究部なんてやめて陸上部に入れ!!いや、入ってくれ、お願いします!!」

 

 

と言い、陸上部に男子全員に土下座された。

だが俺は……

 

 

「ゴメン、俺リアス先輩に頼まれたから無理」

 

 

そう言うとみんな大人しく引いた。

その後も、何回も世界記録を更新していく。

圧倒的に俺らのクラスが勝っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――昼休み。

 

 

「どうぞ、召し上がってください」

「いただきまーす」

 

 

俺はグレイフィアのつくってくれた弁当と食べていた。

うめぇ……

文句のつけようがない。

 

俺の膝の上では白音がおにぎりをほおばっている。

萌えぇ……

これを見るだけで俺は元気100倍だ。

 

午後からは、もうネタ競技しかない。

二人三脚やパン食い競争、なんか匍匐前進走なんかもあった。

本当にネタだ。

 

俺が出るのは二人三脚だけだ。

よかった……マジでよかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――競技再開。

 

 

『次は二人三脚です。参加する皆さんは待機場に来てください』

 

 

うし、行くか。

 

 

「ゼノヴィア、行くぞ」

 

 

俺はゼノヴィアと一緒に待機場に移動した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――待機場。

 

 

しかしイッセーがまだ来ない。

まだ時間があるとはいえ、少し、ほんの米粒一粒くらい心配だ。

なによりアーシアがかわいそうだ。

 

 

「あ゛ー間に合った……」

 

 

イッセーが間に合ったようだ。

 

 

「イッセー……よく間に合ったな……」

「はぁはぁ……ふぅ…ぎいぎりだったけどな」

 

 

ニヤッ

 

笑いながら答えた。

そして、時間が来た。

 

 

「イッセー、せいぜい頑張れよ。俺とゼノヴィアの勝ちはゆるがないからな」

 

 

と不敵に笑いながら言う。

すると……

 

 

「なにを!!俺とアーシアのコンビネーションをなめんなよ!!」

 

 

と笑いながら返してきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――グラウンド。

 

 

俺たちの順番までは少し間がある。

その間に俺とゼノヴィアの足を紐で結ぶ。

 

 

「どうだ?きつくないか?」

「大丈夫だ、問題ない」

 

 

そうか……

ならこれでいいか。

 

そして、俺たちの番が来る。

 

 

『On your mark』

 

 

俺とゼノヴィアが体をくっつける。

くっ、胸の感触が堪らない……

 

イッセーもなんかニヤニヤしてるし。

 

 

『Set』

 

 

バン!!

 

「いくぞ!!1212121212121212121212121212121212121212121212121212121212」

「はぁ!?」

 

 

俺とゼノヴィアはものすごい速さで走る。

後続とはかなりの差ができる。

 

 

『一着のペアがゴールしました!!やはり神浄刃だ!!もうこいつチートだよ!!』

 

 

どーも、チート(バグ)の神浄刃でーす。

 

……まだ全力じゃないんだからね☆

 

はい、ごめんなさい。

まぁそんなこんなで全競技が終了した。

 

結果?

もちろん俺のクラスが優勝ですけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――体育祭終了後、教室。

 

 

「やったね、みんな!!」

 

 

教壇にいるのはクラス長の女子だ。

 

 

「圧倒的にうちのクラスが強かった……この結果の大きな要因は神浄くんだ。これぞまさに―――」

「「「「「神浄クオリティィィィィィィィィィ!!!!!」」」」」

 

 

とクラスの男子がハイテンションになって叫んだ。

ノリがいいな、おい。

 

でもこういうは好きだ。楽しいし。

そんなこんなで、体育祭は幕を閉じた。

 




今回で6章は終わりです。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。