ハイスクールD×D~二天龍を従えし者~   作:眠らずの夜想曲

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今回の話は刃が一番使っているであろう能力の故郷です。

時系列は、5章より後と考えてください。


番外章 絶対恐怖のソウルチェンジャー
第1話~アザゼルの野郎・・・覚えてろよ~


―――駒王学園、オカルト研究部、部室。

 

 

「で?なんだ?また俺は呼び出されたんだ?」

 

 

アザゼルに俺は聞く。

今日は数少ない休日だぞ?

ふざけるな!!

 

 

「ちょっとな、新しい装置ができたんで試したくてな」

「なんで俺なの?イッセーじゃダメなの?」

「おまえならどんな事態になったも帰ってこれるだろ?」

 

 

そ、そんな理由か……たしかにな。

なんか納得したわ。

 

 

「それで……どんな装置なんだ?」

「これはな、異世界の人間に憑依できるんだ!!ただ……」

「ただ?」

「どんな世界に行くかはわからない」

 

 

へぇ……リスク以外何もない装置だな。

でも面白そうだな。

俺の能力を使わないで憑依なんて……ワクワクすっぞ!!

 

 

「まぁいいぞ。やってやる」

「そうか、じゃあ早速頼むわ」

 

 

急だな……別にいいけど。

 

アザゼルが何かヘルメットのようなものを持ってきた。

これは……ナー○ギア!?

それを頭にかぶる。

そしてソファに横になる。

 

 

「そんじゃ、いくぞ?」

「あいよ~」

 

 

アザゼルがスイッチを入れる。

すると、目の前が暗くなっていく。

徐々に意識g……

 

そこで俺の意識は途切れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――???。

 

 

目を覚ますと、俺は拘束されていた。

目の前にはオレンジ色のモニターがある。

近くからは女の声が聞こえてくる。

声の主らしき女は俺の顔を覗き込んでくる。

 

 

「私の言葉が理解できますか?」

 

 

女が……女の子が声をかけてきた。

 

 

「あ、あぁ……理解している」

「言葉は話せます。意識は、戻ったようです」

 

 

女の子は誰かと通信しているようだった。

あれ?

こんなシーンどこかで見なかったっけ?

俺が神になる前、人間のころの……

駄目だ、思い出せない。

 

 

「これが誰だかわかりますか?」

 

 

女の子がまた声をかけてきた。

オレンジ色のモニターに映っていたのは……

 

 

「碇……シンジ」

「自己認識もあります。問題はなさそうです」

 

 

女の子がまた通信をしている。

今確認したけど、首にはチョーカーがついていた。

首が閉まらないから気にしないけど。

 

ギュイィィィン

 

音がしたと思ったら、いろいろな声が聞こえてきた。

むさくるしい声。

ギャル風の声。

そして、ダンディな声など。

様々な声が聞こえてくる。

 

ここ、メカメカしいな……

 

 

「検体、BM03―――」

 

 

途中からは聞き取れなかったが、検体ね……

 

 

「了解、拘束を解いて」

 

 

お偉いさんらしき人が、兵士に命令した。

 

 

「下がっていいわ」

 

 

拘束が解かれている間に、また命令をする。

 

 

「あ゛~」

 

 

俺はのそのそと起き上がる。

周りを見渡すと、みんなこっちを睨みつけている。

 

 

「あん?なんだテメェら……殺されてぇのか?」

 

 

俺は少しだけ殺気を開放して声を出す。

 

 

「ひぃっ……」

 

 

ピンク色の髪のギャルが悲鳴を少し漏らした。

他のやつらも冷や汗を流している。

 

 

「ハッ!!どいつもこいつも腰抜けばっかりだなぁ、おい」

 

 

この程度の殺気でビビるなんて……

 

 

「碇シンジくん……でいいのよね」

 

 

お偉いさん……この声は『葛城ミサト』か。

『碇シンジ』、ねぇ……

体はそうだけど、魂は違う。

そのまま言ってもいいか。

 

 

「体はな」

「体?それはどういうことかしら?」

 

 

睨みつけるようにしてこっちを見るミサト。

隣では金髪の女の人がミサトになにかを説明しているようだった。

 

 

「体は『碇シンジ』だ。だが、魂は違う」

「……魂ね……あなたがその魂の人格でいいのかしら?」

「そうだけど?」

「あなた、名前は?」

「神浄刃」

「そう……」

 

 

あ、金髪の女が……って『赤木リツコ』か。

リツコがミサトにリモコンのようなものを渡した。

すると、少しだけ首にあるチョーカーが締め付けてきた。

 

 

「これ、外していい?」

「絶対に外しませんよ……それ」

 

 

女の子が声をだした。

 

 

「ふぅん……」

 

 

まぁ、後で外すか。

 

 

「面会終了、彼を隔離室へ」

 

 

ミサトが命令をする。

その時だった。

 

ピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピーピー

 

緊急事態か?

色々なところから音声が鳴り響く。

 

 

「パターン青だよ!!」

 

 

男がギャルに言う。

おぅおぅおぅ……みんなが慌ただしく話している。

使徒が来たんだな。

 

 

「ねぇねぇ」

 

 

俺は女の子に声をかける。

 

 

「はい、なんですか?」

 

 

笑顔で答えてくれた。

 

 

「使徒が来たの?」

「はい、そうです。でも安心してください。エヴァがなくても倒せますから」

「どうやって?」

「この戦艦を使います!!」

 

 

こんな無駄にでかい戦艦を使うの?

 

 

「アハハハハ!!こりゃ面白い!!見ものだ!!」

「な、なんで笑ったんですか!!」

「ん?だってわざわざこんなでかい戦艦を使わないと使徒に勝てないんだろ?」

「「「「「「な!?」」」」」

 

 

この一言にはみんなが驚いた。

 

 

「……碇さんだってエヴァを使っていたじゃないですか!!」

「そうだな……『碇シンジ』はな。だが俺……『神浄刃』は違う」

「……あなたに何ができるんですか?」

 

 

少し怒ってるのか?

そんな声色で聞いてくる女の子。

 

 

「そうだな……世界を新しく創ることぐらいはできるよ」

「……あなたは何者ですか?」

「そうだな……ただ万能なだけの人外。神をも浄化する刃、『神浄刃』だ。よろしく、人間の女の子」

 

 

すると女の子は目元を引きつらせた。

 

だが、艦のみんなはそんなことは関係なしとばかりに慌ただしく機械を操作している。

ミサトとリツコは相談をしている。

ミサトは作戦を決定する。

それにみんなは反対する。

だがお構いなしに進める。

どうやら『EVA改2号機』を使うらしい。

 

 

「全艦、第一種戦闘配置!!」

 

 

どうやら作戦を開始したようだ。

 

ゴオォォォォォオオオオオ

 

ものすごい衝撃が艦を襲う。

どうやら艦で使徒を引きずり出すらしい。

無茶するねぇ……

 

 

「今だ!!取り舵いっぱい!!振り回せ!!」

「了解!!」

 

 

グワングワングワングワングワン

 

すごい……

気持ち悪くなりそうだ。

 

艦から砲撃が使徒に放たれる。

ATフィールドを突破した!?

なかなかの威力だな……

 

どうやらすべて仕留めたらしい。

へぇ……なかなかやるじゃん。

 

その後、俺は隔離室に閉じ込められた。

 


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