ハイスクールD×D~二天龍を従えし者~   作:眠らずの夜想曲

61 / 70
第3話~NERVにつきました~

―――???。

 

 

「こっち」

 

 

目的地に着いた。

そして、綾波に案内されるがままに移動する。

 

途中で、エレベーターのようなものに乗った。

しばらくすると、光が見えた。

外をのぞくと、あたりはボロボロに崩れていた。

しかも赤いものがたくさんついていた。

 

その後も、エスカレーターに乗ったりなどしてやっと目的の部屋に着く。

途中でピアノの音が聞こえたりした。

 

 

「ここ」

 

 

綾波に言われて俺はそこに立つ。

 

バン!!

 

突如、スポットライトが俺にあたる。

向こうにも人がいるのか、スポットライトが当たる。

徐々に目が慣れてきて、人の顔が見える。

 

 

「碇……ゲンドウ……」

「『エヴァンゲリオン第13号機』……おまえとそのパイロットの機体だ」

 

 

ゲンドウが言い終えると、左後ろにスポッドライトが当たる。

こいつは……

 

 

「渚……カヲル……」

「時が来たら、その少年とこのEVAに乗れ。話は終わりだ」

 

 

このままいけば俺……EVAに乗れる?乗れちゃうの?

楽しみだわぁ……

 

その後、俺はほとんど何もない部屋に入れられた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――俺の部屋。

 

 

この部屋には、ベットとダイヤルの無い電話ぐらいしかない。

食事はレーションが出てくる。

もちろん、そんなものは食いたくないので自分で創造している。

 

服もな……この学生服はちょっとな。

俺は黒のサルエルとタンクトップを創造する。

うし、やっぱしこの格好が楽でいいや。

 

俺はベットに寝っころがる。

 

それにしてもなにしようか……

探索でもしようかな。

 

俺は自分の部屋をでた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――???。

 

 

「ほぅ……なかなかすごいな……」

 

 

適当に歩くと、暗い部屋に来てしまった。

そこには、更衣室みたいな部屋があった。

 

 

「とりあえず……行ってみるか」

 

 

俺は近くまで行く。

そして中を除くとそこには……

 

真っ裸の綾波がいた。

 

 

「ほぅほぅ……なかなかですな」

 

 

白っぽい肌。

出るところは出ている。

胸とか、胸とか、胸とか。

 

 

「とりあえずさ、なんか着てくんない?」

「命令……?ならそうする」

 

 

綾波は黒いプラグスーツを着ている。

もしかしてプラグスーツ以外の服がないのか?

まぁ本人が気にしてないようだしいいか。

 

 

「そんじゃ、また今度な」

「…………………………」

 

 

綾波は黙ったままだ。

俺はお構いなしに歩き出す。

 

次はピアノのあったとこにでも行くか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――???。

 

 

殺気とは違って、ここは光が入ってくる。

なかなかいいところだ。

 

 

「ねぇ、それ貸してよ」

「いいよ」

 

 

カヲルが了承してくれた。

それとはピアノのことだ。

何の曲を弾こうか……

そうだな、あれにしよう。

 

 

「では……」

 

 

♪~~♬~♫~~~♪~♪~~~♪~♪~~♪

 

 

演奏が終わる。

 

パチパチパチパチパチパチパチパチパチ

 

カヲルが拍手をしてくれる。

 

 

「すごい上手だね。今の曲はなんていうんだい?」

「『U.N.オーエンは彼女なのか?』だ。なかなかいい曲だろ?」

「そうだね」

 

 

カヲルは笑いながら答える。

 

 

「さて、どんどん行こうか」

 

 

俺はピアノを弾き続ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――翌日、俺の部屋。

 

 

今日もピアノを弾きに行った。

楽しいねぇ……

でもつまらない。

なにも起きない。

なにか起きないかなぁ……

 

 

「そうだ!!」

 

 

俺は部屋を飛び出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――???。

 

 

「外に行ってみたい?」

「あぁ」

 

 

外に行ってみよう。

そう思った。

いつまでもここにいても何もわからないままだ。

能力を使えばいいんだけど、それだとゲンドウにばれた時が面倒だ。

 

 

「いいよ……ついてきて」

 

 

カヲルは歩き出した。

それに俺もついていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――???。

 

 

カヲルになんかゴツイスーツを着てくれと言われたが、俺は「いらない」と言って俺は着なかった。

 

 

「へぇ……なかなかの世紀末ぶりだな」

「ハハハ、そんな風にとらえれるのはシンジくんぐらいだよ」

「そうか?」

 

 

こんな風景を見るのは『箱庭』以来か?

いや、『リリカル』の世界でも見たっけ?

忘れちゃったな。

 

でももっとショッキングだ。

なんせあたり一面真っ赤だ。

これが本当の『サードインパクト』の成れの果てか……

 

いいねぇ……ワクワクしてきたよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――???。

 

 

あの後、俺の部屋に戻る途中で『冬月コウゾウ』に声をかけられた。

 

 

「老人の趣味に付き合ってもらって、礼を言う」

 

 

老人の趣味とは、将棋のことだ。

どうやら、将棋を口実に俺と話したかったらしい。

 

 

「君はお母さんを覚えているかね」

「いや、まったく。なんせ何千年も前のことですから」

 

 

そう、もう忘れてしまった。

最近の出会いにインパクトがありすぎてね。

それに何千年も前のことなんて普通は覚えていない。

 

 

「何千年?冗談だろう?君はまだ28歳のはずだぞ」

「『碇シンジ』はね。でも今の人格、魂は『神浄刃』だ。俺は何回も世界を渡っている。だから何千年も生きてきている。この世界は平和だよ。脅威が使徒しかない」

「……君はいったいどんな経験をしてきたんだい?」

「そうだな……神、魔王、精霊、神獣、聖獣、魔獣、龍なんかと戦ってきた。この身一つで。一番印象に残ってるのは第三宇宙速度で動き周る奴だな」

「……それは人間なのかい?」

「さぁ、な」

 

 

こんな感じで話が進んでいく。

どうやらコウゾウが言いたかったのは、シンジの母は『EVA初号機』のコアと同化してることを伝えたかったらしい。

それと綾波。

あれは記録媒体らしい。

綾波シリーズ。

その一体のことを俺は綾波と呼んでいたらしい。

 

 

「なかなか楽しかったよ。じゃあな」

「あぁ……」

 

 

俺は良い事を聞いたなと思いながら自分の部屋に戻った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――俺の部屋。

 

 

「いや~、いいものを見せてもらったよ」

「そうなのかい」

「あぁ……ってさ、なんでここにいるの?カヲル」

「いいじゃないか……僕と君の仲だろう?」

 

 

こいつ……ホモか?

それは……嫌だな……

 

 

「それで?なんでまたここに?」

「チョーカーをね、預かっておこうかなと」

 

 

カヲルは俺の首に巻いてあるチョーカーを外して、自分の首に就けた。

 

 

「さぁ、行こうか」

「行くってどこに?」

「エヴァに乗るんだよ。そして……槍を抜きに行くんだ」

「りょーかい」

 

 

俺はカヲルについて行った。

 

初めてのEVAだ。

楽しみだな♪

初めてなのにダブルエントリーとか……

まぁ、いいか。

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。