ハイスクールD×D~二天龍を従えし者~   作:眠らずの夜想曲

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第4話~・・・殺されたいのか?~

―――翌日。

 

 

俺たちはホテルを出て京都駅に向かった。

今日は嵐山の方に行くつもりだ。

 

とりあえず、目指すのは天龍寺だ。

『赤龍帝ドライグ』と『白龍皇アルビオン』になにか関係があるかもしれない。

まぁ、関係ないだろうな。

 

 

「さて、行きますか」

「はい」「うん♪」「あぁ」

 

 

とりあえず、嵐山方面への電車に乗る。そして最寄の駅で降りて徒歩で天龍寺まで向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――天龍寺。

 

 

「到着。以外に近かったな」

 

 

趣のある門が俺たちを迎える。

大きな門をくぐり境内を進んでいく。受付で観光料金を払っていたときだった。

 

 

「おおっ、お主たち、来たようじゃな」

 

 

この声は……九重か。今日は巫女装束なんだな。

 

 

「九重か」

「うむ。嵐山方面を観光案内してやろうと思うてな」

「それは助かる。それじゃ、よろしくな九重」

「う、うむ///」

 

 

俺が九重の頭を撫でながら言うと恥ずかしそうに答えた。

かわえぇ……

 

そんなわけで九重に案内してもらってます。

 

 

「ここの景色は絶好じゃ。何せ世界遺産じゃからな」

 

 

へぇ……なかなかの景色じゃないか。

そのまま庭園を見て回る。堂内に入り、天井を見上げる。

ほぇ……これはまたすごいな。龍の絵か。しこもこの容姿は東洋の龍だな。

なかなかの眼力でこちらをにらんでいるように天井に描かれていた。

 

 

「これは雲龍図。どこから見てもにらんでいるように見える『八方睨み』じゃ」

 

 

確かにどこから見てもにらんでいるように見えるな。

天龍寺も一通り見終わった俺たちは外に出る。

 

 

「さて、次はどこを案内してくれるんだ?」

「二尊院!!竹林の道!!常寂光寺!!どこでも案内するぞ!!」

 

 

九重はいろいろな方向を指さしながら言う。

こうして俺たちは九重先導のもと、嵐山の観光を楽しんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――湯豆腐屋。

 

 

「あー疲れた」

 

 

九重の進めで昼は湯豆腐屋にした。

俺たちはあのあと九重の案内で嵐山を見て回った。

まさか人力車に乗るとは思わなかった。

それにお値段が結構張ってたな。

 

 

「じょら、ここの湯豆腐は絶品じゃ」

 

 

九重が俺たちに湯豆腐をすくって入れてくれる。

ははは、なかなか張り切ってくれているじゃないか。

 

そんなこんなで休息のひと時は過ぎていく。

 

ガヤガヤガヤガヤ

 

ざわざわざわざわ

 

なんかうるさいな……どこのバカ野郎だ?って思ったらロスヴァイセかよ!?

あいつ酒ぐせ悪いのにまさか酒飲んだのか!?

あー……アザゼルが巻き込まれた。

ドンマイ。

俺にはどうすることもできない。

 

とりあえず俺たちは店をでて、渡月橋に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――渡月橋。

 

 

「知ってるか?渡月橋ってわたりきるまでうしろを振り返っちゃいけないんだと」

「なんで?」

 

 

イリナが興味津々という顔で聞いてくる。

 

 

「それはな、渡月橋を渡っているときに振り返ると授かった知恵がすべて返ってしまうらしい。それと、男女が別れるって言い伝えがあったような気がするな。まぁこっちはジンクスだからそこまで真剣に考えなくていいと思うぞ」

「そ、そうですね」「そうよね」「そうだな」

 

 

こんな他愛のないことを話しているときだった。

突然、ぬるりと生暖かい感触が全身を包み込んでいった。

 

この感じ……

 

とりあえず周辺を見渡す。

すると、ここにいるのは俺、ミツキ、九重、イリナ、ゼノヴィア、グレモリー眷属、か。

 

これは俺たちだけ転移させられたな。

『絶霧(ディメンション・ロスト)』の仕業だな。

 

だって足元に霧みたいなのがあるんだもん。

 

お、アザゼルの登場だ。

アザゼルはイッセーと何かを話している。

 

 

「……亡くなった母上の護衛が死ぬ間際に口にしておった。気づいたら霧に包まれていた、と」

 

 

九重は震えながら言う。

俺は九重を抱きしめる。

 

 

「安心しろ。どんな奴が来ても俺が負けることはない。だから、信じてろ」

「う、うむ!!」

 

 

さて、覚悟はいいかな?

 

 

「なぁ、曹操!!」

「初めまして、創造神、アザゼル総督そして赤龍帝」

 

 

俺は声を確認した瞬間に曹操に特攻する。

 

 

「ATフィールド展開!!モード、エンジェル!!最大の拒絶!!」

「グハァ!!」

 

 

俺は『最大の拒絶』で曹操を吹き飛ばす。

 

 

「ハッハー!!だらしねェなァ、おい!!それでも英雄の子孫を語る者かよ!!」

「ゴフッ……いや、英雄の子孫でも人間だからね。さすがに創造神にはかなわないよ」

「ご自慢の神滅具もお前が使い手じゃ宝の持ち腐れだ!!これが本当の使い方だよ!!」

 

 

俺は神滅具『黄昏の聖槍(トゥルー・ロンギヌス)』を創造する。

 

 

「お、おい刃?その右手にある槍って……」

 

 

アザゼルが俺に聞いてくる。

 

 

「そうだよ、そこの英雄の名をかたってるガキと同じ神滅具『黄昏の聖槍』だ。そして……禁手!!」

 

 

俺は禁手化する。

曹操と同じ禁手だ。

 

 

「禁手……極夜なる天輪聖王の輝廻槍(ポーラーナイト・ロンギヌス・チャクラヴァルティン)だ。そこのガキと同じ禁手だ。しかも……こっちは完全に制御できてるぞ。さぁ、死合おうぜ!!英雄の子孫よ!!」

 

 

俺は槍を構えて特攻する。

 

 

「ゲオルグ!!」

「承知した!!」

 

 

その瞬間だった。

曹操を霧が覆った。

そして言い放った。

 

 

「我々は今夜この京都という特異な力場と九尾の御大将を使い、二条城でひとつ大きな実験をする!!ぜひとも静止するために我らの祭りにさんかしてくれ!!そして―――」

 

 

辺りに魔獣が出現した。

 

 

 

「―――こいつらとも遊んでやってくれ!!」

 

 

それだけを言い残して曹操たちは去っていった。

クソが!!

俺は『黄昏の聖槍』を解除する。

 

 

「モード、ディザスター!!」

 

 

モードを変更する。

俺の頭上から赤い渦のようなものが広がっていく。

そして、それは徐々に魔獣たちを吸い込み始める。

やがて魔獣は全て吸い込まれる。

 

 

「アザゼル」

「……なんだ?」

「今夜、見てろ。『神使』で一番昔からいる俺の妹……一番信頼している妹の力を見せてやる。あと、これを全員に飲ませておいてくれ」

 

 

俺はビンに詰まった液体を渡した。

 

 

「これはなんだ?」

「黒死病のワクチンだ。俺が創ったからな、絶対にかからないようになる」

「黒死病だと!?おまえまさか……」

「ハハハ、あいつらに地獄を見せてやる」

 

 

アザゼルも若干引き気味だ。

ミツキは怒りでそれどころではなさそうだが。

 

 

「ミツキ、イリナ、ゼノヴィア。部屋に戻るぞ……今夜の準備をする」

「「「は、はい」」」

 

 

曹操……九重(幼女)を悲しませた罪は重いぞッ!!

 




今ここに、一人のロリコンが久しぶりにキレる(笑)

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