―――イッセーのデート当日。
俺は家族たちにイッセーの転生を見てくるって言って家を出た。
その時に今度デートね。って言われた。
まぁ、嬉しいですよ、はい。
俺は絶で気配を殺している。
デートは順調に進んでいく、が。
レイナーレ……夕麻は嫌そうだ。
イッセー……鼻の下伸ばし過ぎだろう。
そりゃどんな女でも嫌な顔するぞ。
そして夕方。別れ際になって、公園に入っていった。
「死んでくれないかな」
夕麻……もうレイナーレでいいか。
レイナーレがイッセーに言った。
イッセーは呆然としている。
「……え?それって……あれ、ゴメン、もう一度言ってくれない?なんか、俺の耳変だわ」
イッセーは当然といっちゃあ、当然のことを聞き返す。
だがレイナーレは……
「死んでくれないかな」
もう一度同じ事を言う。
あ、レイナーレが堕天使の翼出した。
お?そのまま光の槍をイッセーの腹に投げた。
やっぱり刺さってそのまま倒れる。
イッセーくん、終了のお知らせ。
ではありません。
レイナーレがどっかに転移した後、紅い魔法陣が展開された。
そこから出てきたのはやっぱりリアス。
ここまで見ればもういいか。
俺は瞬間移動で家に戻った。
―――翌日。
「……おはようございます。刃お兄様」
白音が俺を起こしてくれた。
最近じゃあ、朝ごはんもつくってくれる。
うれしい、うれしいよお兄ちゃんはそれだけで一日頑張れるよ。
ちなみに白音も駒王学園に通っている。一年生だ。
「ごちそーさん」
「……お粗末様です」
「じゃあ、行くか」
「……はい、お兄様」
俺たちは家を出た。
―――駒王学園、校門。
「刃先輩!!おはようございます!!」
「あぁ、おはよう」
こうやって後輩の女の子があいさつをしてそれをかえすと…
「む~~」
こうやってかわいくうなって俺の腕を抱く。
グハッ!!
俺を萌死にさせるつもりですか!?
えぇ?
そうなんでしょう!!
そんなことを考えていると……
「やっぱり来たな」
「……そうですね」
イッセーとリアスが二人で登校してきた。
あ、俺に気付いた。
ニコォ。
血の気が引くような笑顔を向けられた。
こりゃ警戒されたか……
あの時か……念つかちゃったもんな。
過ぎたことはしょうがない。
俺は白音と校門を通った。
―――休日。
一週間俺からしてみれば何事もなく過ぎていった。
だけどその一週間の間にいつの間にかイッセーはアーシアと会っていた。
教会まで送っていくのが終わったってことか。
次はイッセーとアーシアのデート。
今はそれを尾行している。
これもまた順調に行っている。
ハンバーガーショップ……Mのマークのところ。どことは言わないぞ。
そこでイチャイチャしながらハンバーガーを頼んで、イチャイチャしながら食べている。
ゲーセンでは
「峠最速伝説イッセー!!」
って叫びながら某Dの組織が峠を制覇する話のゲームをやっている。
まぁまぁの上手さだ。
クレーンゲーム、UFOキャッチャーで、ラッチューくんの人形をとる。
五回かかったか……
俺はイッセーに気付かれないようにその場を離れたあとにやってみた。
そしたら……
「チョロいな……アーム強すぎだし、ツメの角度はかなりある。イージーゲームだな」
すんごい簡単だった。なんで五回もかかったか不思議だ。
そして再開する。
イッセーにアーシアが神器を使って足の傷を癒していく。
確か”聖母の微笑(トワイライト・ヒーリング)”だったっけ?
体力が回復できないからフェニックスの涙”極”のがいいな。これは体力も回復できるし欠損部位も治せる。
俺は耳に凝をかけて聴力を上げる。
「……きっと、私の祈りが足りなかったんです。ほら、私、抜けているところがありますから。ハンバーガーだって、一人で買えないくらいバカな子ですから」
アーシア……それは言語の問題だろ……
「これも主の試練なんです。私が―――」
アーシアが語りだす。
友達もいつかたくさんできると思っていますよ。
悲し過ぎんだろ……
原作で知っていた。知っていたけどさ……やっぱり悲しいな。
「アーシア!!俺が友達になってやる!!いや……もう俺達友達だ!!」
イッセーさ、エロくなかったら絶対もてるって!!
言ってることイケメンすぎんだろ!!
マジでさ、もてたいんならエロを治せ!!
それからイッセーとアーシアが会話をする。
だがそこに……
「無理よ」
冷たく、響く。
レイナーレの表情は……すごく悲しそうだ。
自分のことを思い出しているみたいだ……。
なにかあっったような気もしないな……思い出せん。
「アーシア………アーシアァァァァァァァァァァァァァ!!!!!」
あ、連れてかれちゃった。
考え事して気が付かなかった……
まぁ、いいっしょ。
さてさて……今夜イッセーは教会に乗り込む。
俺も準備しなきゃな。
仮面はもういらないな。
一旦家に戻るか。
俺は一旦家に戻ることにした。