ハイスクールロンドKxD~終わりなき日々の物語を刻む為に   作:カオスサイン

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EPⅤ「CallpaceDameAngels」

Side那鮪士

さてと廃教会へと着いたが運が良いのかあの無能自称管理者と鉢合わせする事はなかった。

まだ動いてすらもいないのかそれとも俺が放置してきた悪魔の駒に気付いて今頃憤慨してるのか…何方にしろ融通の利かなさが異常だろ…。

「「那鮪士!」」

「お!ン?…」

あらかじめ呼んでおいたせつなやチサ、モユと合流する。

それと金髪の少女を抱えて来ていたトウコもいた。

「トウコその子は?」

「恐らくこの間の事件の影響で破れ被れになっていた桐生さんのお姉さんがこの子の事を襲おうとしていてこの子が反撃した現場に偶然遭遇したから。

黒い羽根生えてるしこっち関係かなと思ってカノン先輩に居場所聞いて合流する事にした。

あ、お姉さんの方は桐生さんに連絡して既に引き取ってもらったから」

「そうか」

というかあのアホは一体何やってんだ…。

この子もいきなりでビックリしただろうな…。

「んん…?此処は…」

「あ、目覚めた大丈夫?」

「大丈夫っす…ああ!?思い出したっす!こんな事している場合じゃ…」

「何があった?話してくれないか?」

「…わ、分かった今から話すっす…」

俺達は目を覚ました堕天使の少女、ミッテルトから話を聞く事にした。

ミッテルトの話によると同僚の二人が上司の言う事を聞かなくなり暴走し保護しようとしていたシスター、兵藤が拾ったあの子から神器を抜き取る儀式をやはり画策していたようだ。

だがその一人が数日前から帰って来ていないらしい。

もしかしなくてもリサに消させたあの堕天使の女の事だな。

「急がないと…」

「何を急ぐ気だ?ミッテルト、人間如きなどと戯れ合って」

「ドーナシーク!」

ミッテルトが廃教会へ入ろうとすると髭顔で如何にも悪人顔なオッサンがやってきてそうミッテルトと俺達を見下した目で言いながらやって来る。

コイツが今回の首謀者か。

「ドーナシーク、レイナーレ様とアーシアは?!」

「あの力を力とみない無能な上司になどこれ以上仕える気は無いのでな。

シスターはもうすぐ解放してやる!お前もすぐに後を追わせてやろうか!」

「お前ええ!」

「待って!」

「きゃん!?」

「ほう、人間如きにしては弁えているようだな。

私は儀式の準備に戻るのでな。精々残りの命を楽しむが良い」

ミッテルトがオッサンの言葉を聞いて激昂し槍を構えて突っ込んでいこうとしたのでトウコが彼女の手を捕まえて抑えると転んでしまう。

ドーナシークと呼ばれた堕天使オッサンは何を思い違いをしたのかそう言って廃教会の中へと戻って行った。

がこのまま大人しく引き下がる俺達ではない。

奴の言葉通りだと兵藤がまた襲われシスターが奪われた可能性が高い事を悟った俺は突入する事を決めた。

扉に手を触れようとしたその時だった。

「アーシアァ!」

「遅いぞアホ兵藤」

「あれ?先輩がどうして此処に?…それに…」

「堕天使の子もいるみたいだけど」

「チサさんまでいる…」

兵藤とグレモリー眷属である木場裕斗とチサの友人でもある搭篠 子猫さんがやって来る。

恐らくあの無能の言葉を無視してシスターの救出に来たのだろう。

「ミッテルトは敵じゃない。

本当の敵はこの教会にいるドーナシークというオッサン堕天使だ。

兵藤恐らくお前を襲ってきた堕天使の少女は自らの意思でやった訳じゃない」

「!?先輩がなんでその事を!…」

「詳しい事は後だ。

時間が無いしお前の上司に見つかったら少々面倒になる。

早く突入するぞ。

尚事が終わるまで俺が今から張る空間結界で外に出られなくなるから注意してくれ」

「わ、分かった行こう!」

「それじゃ、いこうか」

俺は廃教会の扉の鍵穴にマスターキーを差し込みとある空間結界を開いた。

人っ子一人逃がさない為に。

「ふっ!」

「「はあっ!」」

「ん…」

「へ、変身した!?…」

結界を展開すると同時に俺とチサ達は光に包まれ、俺は緑の帽子を被った司書の姿に、チサは優雅な立ち振る舞いで赤いドレスを着飾り、トウコは青いヒラヒラの付いたドレスを着飾り凛とした立ち振る舞い、モユは白黒のロングスカートドレスを着飾り腰に大きな懐中時計を吊り下げ光の中から現れた。

「やあっとアタシの出番かあ!」

「うわなんだ!?」

そして変身を終えたモユの肩に現れたゴスロリコスの少女人形が口を聞いて兵藤達は二度驚く。

「へえ、随分と御立派に綺麗な教会じゃねえか!」

「え?…」

人形が廃教会を見てそう言う。

兵藤が何処が?とツッコミを入れようとすると…

グイーン!ズドーン!

「あぎゃ!?…」

「ほげえ!?…」

構えていたモユの左腕に装備していた木製の篭手が突然伸びていき廃教会の扉を破壊しながら中で待ち構えていたはぐれ神父の数人を巻き込んでふっ飛ばしていた。

「どうよおー!」

「はああああー!?」

「何々すか今の!?」

「…もしかして今の嘘に反応したんですか?」

兵藤とミッテルトがこの光景に驚くも搭篠さんはモユの攻撃法のカラクリに気付いたようで俺に聞いてきた。

「よく気が付いたな。

その通りだ」

モユは戦闘になると相棒であるあの人形「ピノ」に体の主導権を移して戦う。

ピノに意識を引っ張られる為か普段のモユからは想像がつかないような口の悪さになるのがアレなんだが…。

「なんだなんだあー!?と思ったらあん時の悪魔の団体さんと…ゲッ!?…」

「フリード!」

運良くモユの奇襲から逃れていたはぐれ神父の中にあの白髪クローンの馬鹿がいた。

俺の姿を目にすると一歩後退る。

「逃げようと思っても既に俺の空間結界が張られている。

覚悟するんだな!」

「那鮪士、取り巻きの雑魚は私達に任せて!」

「イッセー先輩達は早くこの教会の地下へ!恐らく儀式はそこで行われる筈です。

あの白髪の神父の相手は私と裕斗先輩に任せて下さい」

「分かった!急ぐぞ兵藤!」

「あ、ああ!」

俺と兵藤は他の皆にはぐれ神父達の相手を任せて教会地下へと向かった。

 

Sideモユ(INピノ)

「悪魔に加担する不埒者め!成敗してくれる!」

「アタシァ、悪魔の味方になった覚えはないぞ?!」

「白ばっくれても無駄だ!」

「チッ!…」

本来は多対一なんてアタシの本分じゃないんだけどなあ…でも手抜きすると後でモユにシバかれるから真面目にやんねえとな!

「お?アレは何だ?」

「何?…ぐわああーっ!?…」

「へっへーん!嘘だよってな!」

アタシらの持つ心の物語は「ピノキオの大冒険」。

襲い掛かってきた神父に向かって嘘をつき明後日の方向を向かせている隙に篭手を伸ばして度突きブッ飛ばして気絶させる。

「ならば二人一組でかかれ!」

「ン?お前達の足下に…」

「もう騙されんわ!」

「ちぇっ!」

またも嘘に引っ掛けようと思ったものの流石に学習したのかあっさり見抜かれる。

モユの体の制御と攻撃を同時に行っているから防御が疎かになってしまうのがアタシの欠点だ。

これはちと不味いな…。

「せいっ!」

「ぐわ!?……」

「萌木原先輩、大丈夫ですか?!」

「おお?!悪いな今のコイツはこのアタシ、ピノ様になっているから礼なら後で言わせてやんよ」

「そうですか」

「なんだかウチとキャラが被っている気がしてる様な気がしてならないっす(;^ω^)…

襲い掛かろうとした神父共は見えないスピードで斬られて宙を舞い、光の槍をぶっ刺されて絶命していた。

あの金髪の優男とミッテルトとかいった堕天使があの白髪の神父をぶっ飛ばした後援護してくれたようだ。

優男はアタシとモユの違いの差に物怖じしないとは見上げた根性だな。

そしてミッテルト!アタシをお前の様なちんちくりんと一緒にするんじゃない!

「だ、誰がちんちくりんなんすか!?」

おっとうっかり心の声が漏れていたか。

「気のせいだぜ?」

「嘘つくなああー!」

「あはは…」

そう弁明するも能力のせいですぐにバレてしまっている為アタシは視線を全力でミッテルトの睨みから逸らすのだった。

 

Sideチサ&トウコ

「おのれえ!我等を貶めようとする輩め!」

「どっちが貶めてんのよ…アンタ達がやってる事は神様だけじゃなく他の人にも迷惑かける事だって理解出来てないの!?…」

「神様に見放されて自暴自棄な行動に出るのも分からなくはないけどあまりにも度を超えてるわね…破門にしてはい終わり、そのまま放っておく教会連中もどうかしてるけど」

私とトウコは呆れる。

「やっぱりお仕置きが必要みたいね」

「ええ、とっておきのね」

私は持ち手が塔の頂を象った様な「塔の鍵〈ザ・タワー〉」を、トウコは硝子の様に綺麗に漉き通る輝きを持った「硝子の鍵〈シンデレラ〉」を顕現させ構える。

「えいやっ!」

私は塔の鍵を地面に突き刺す。

すると地面が少し揺れこの教会の二割程の巨大な塔を作り出し顕現する。

私は即座に塔の頂上へと駆け上がる。

「何だと!?」

「た、只の苔脅しに決まってる!かかれ!」

突如出現した塔に驚くはぐれ神父達だがすぐにビームサーベルモドキを構えて向かってくる。

「無駄だって理解出来ないのかしら?私の塔はそんなモノで崩れる程軟じゃないわよ」

「糞っ!ならば登るまでよ!」

「はあ…馬鹿ね」

突き崩せないと分かると私の塔に手をかけ数人が登り出してくる。

だけど無駄だ。 

この塔を登るのを許されるのは私が認めた者にだけなのだから。

「「…」」

「?」

はぐれ神父達は中断辺りまで登ってきたものも何故か動きを止めそれから中々登って来ない。

「チサ、下からスカート覗かれてる」

「ッ!…///~」

トウコの指摘でようやく自分のガードの甘さに気が付く。

どおりで神父達が動きを止めた訳だ。

ほとんど屋内では戦う事はなかったからウッカリしてた…。

「もうワザとやってるようにしか見えません…」

白髪神父を既にのして援護に駆け付けてきた子猫ちゃんがジト目でそう言ってくる。

い、いつもなら那鮪士以外の男になんか絶対に見せないんだから!

「もう怒ったわ!振り落としてやるんだから!」

「チサさん…」

逆切レともとられる形相で私は塔を揺らし神父達を振り落としてやった。

「「うわああああー!?」」

「フン、覗いた天罰よ!」

振り落とした神父達は積み上げられて気絶した。

「トウコ、後はお願い」

「分かった。那鮪士が事前に言ってた通りこの人達には人生をやり直すチャンスを与えてあげる」

トウコに指示し彼女が硝子の鍵を神父達に刺す。

すると神父達の体が縮み出し遂には幼い子供の姿になった。

トウコが鍵の力で神父達の時間を操作し幼児退行させたのだ。

「後は彼等が所属している組織がどうにかしてくれるでしょう」

「そうね」

私達は神父達を隅にやり、那鮪士達が戻ってくるのを待つのだった。

 

Side那鮪士

「やはり増援を既に呼んでいたか」

「糞っ!?…このままじゃアーシアの神器が!…」

俺達は地下に配置されていたはぐれ神父の対応に追われていた。

その時…

「イヤアァァー!?」

「アーシア!?…」

「遅かったか!…」

件の少女の絶叫が響き渡り儀式が完了してしまった事を悟った。

「那鮪士、此処は私とユニに任せて!」

「頼む!」

援護に駆け付けたせつなと既に武装状態になっているユニに残存しているはぐれ神父の相手を任せ、俺達は礼拝堂へと急いだ。

「素晴らしい!…これこそ至高なる私にこそ相応しい力だ!」

「アーシアァ!」

「イッセーさん…私…」

急いで兵藤がシスターを助け出すも既に手遅れ状態であり最後の言葉さえ紡げずその目を閉じてしまった。

「クソオォー!」

「グフッ!?」

激昂した兵藤が篭手を展開しドーナシークを殴り付ける。

だが…

「いけないいけない油断した…だがこの程度の傷などこの通りだ」

「それはアーシアの神器だ!返せよ!」

「彼女ではこの神器の力を存分には扱えまい…だからこそこの至高なる堕天使の私の物となったのだよ!」

「なぁにが至高だよ、他人から強引に奪った力でイキがっているだけで強くなっていると勘違いしている駄天使さんよお。

俺を付け狙っていたあの女も同類か」

「何だと?…カラワーナを倒すとは…まあいい…」

「そこの女堕天使さんもさぞやアンタの行いには嘆いているだろうさ」

「アレは!…裕麻ちゃん!?」

兵藤の言葉にドーナシークはそう返すも俺はすかさず反論する。

ドーナシークは目に見えて怒っていた。

かなりの小者だな。

そして、俺は礼拝堂の横で礒にされているレイナーレを見つけた。

「あの女ならシスターを逃がそうとしていたのでな。

死なない程度に痛めつけて礒にしてやった」

「お前!…」

「兵藤、奴の相手はお前に任せる。

俺は彼女を救出する」

「分かった!アーシアの為にも一矢報いてやる!」

「転生悪魔と人間如きが向かってくるとは愚か!

いいだろう、望み通り返り討ちにしてくれるわ!」

兵藤はドーナシークに向かっていき、俺は更に増援で何処からともなく出てきた神父達を相手取る。

「時間が惜しいのでな!一気にカタを付ける!でやあ!」

「「うっぎゃああーー!?…」」

襲い来る神父達をドラゴンスプラッシュでブッ飛ばしレイナーレを助け出した。

「うう…私どうしたの?それに貴方は?…」

「俺は那鮪士。

ドーナシーク達の裏切りに遭った事は覚えているだろう?

君のお仲間が俺達に懇願してきたんだ…だけど…」

「ミッテルト…そうだった…結局私ですらもアーシアの事を助けられなかったのね…」

「君は悪くはないさ…悪いのは薄汚い欲望に塗れた物語しか刻めぬ奴等だけだ。

今奴と兵藤が相対している」

「イッセー君が!?…アレだけ光の槍を投げ込まれているのにまだ立っていられるなんて…どうして其処まで…」

「人の本当の喜怒哀楽なんてちょっとやそっとで書き止まる事はないんだよ…其処に明確な意思がある限りな」

「はあ…はあ…」

「なんて奴だ…この私が転生悪魔相手如きに手古摺るとは…」

見ると兵藤の体のあちこちにドーナシークが投擲した光の槍がいくつも突き刺さっていた。

だけど兵藤はそれでも歩みを止める事は無い。

「一発テメエをブン殴ってやらなきゃ気が済まないんだよぉ!」

【BOOST!】

兵藤の篭手が音声と共に強く眩い輝きを放ち今迄以上の力の上昇を感じた。

「なっ!?それは只の竜の手の筈!…何故上級にもひけを取らない強い魔力を感じるんだ!?」

「うおらああー!歯ァ食いしばれやあ!」

「ぐはあああああー!?」

兵藤の渾身の一撃がドーナシークを見事ふっ飛ばした。

「そうか…アレは只の竜の手なんかじゃない!…【赤龍帝の篭手<ブーステッドギア】よ!」

「何!?…神殺しをも成せる可能性を秘め、それに二天龍の片割れを封じた神滅具<ロンギヌス>の一種があんな餓鬼に!?…」

兵藤の篭手の正体に行き着いたのかレイナーレがそう叫ぶとドーナシークは驚愕する。

「だ、だがこんな傷など【聖母の微笑み<トワイライト・ヒーリング>】にかかれば!…」

「ああ…」

ドーナシークは兵藤から受けた傷を神器で治す。

「ならば人間、貴様から葬ってくれるわあー!」

今の兵藤には勝てない事を悟ったのか今度は此方に向かってくるドーナシーク。

やれやれ…

「人間の可能性を舐めてかかったのがお前の薄汚いものでしかない物語の結末だ!

マスターキーよ!」

「何っ!?…」

向かってきたドーナシークに対し俺はそう告げながらマスターキーを奴の胸にぶっ刺す。

「その薄汚い心と共に手前の物語の幕を下ろしな!」

「な、何だこれはあああ!?ギャア嗚呼ー!?……」

マスターキーの能力によりドーナシークの心の物語を中で弄り奴の生命という名の物語に終止符を打ってやった。

「先輩!…」

兵藤がシスターを抱えながら訴えてくる

「兵藤、選択するのはお前だ。

悪魔として彼女を蘇生させて貰うか再び人間としての生を取り戻させるのか」

「俺は…アーシアの事をリアス先輩の眷属悪魔にさせたくない!…人間としての生を取り戻させる事が可能ならそれをお願いします!」

兵藤はそう結論を述べてきた。

「そうか…これが彼女の神器、そしてトウコ!」

「私の力が必要って事ね」

「ああ、頼む」

トウコを呼び彼女の硝子の鍵の力で時間を巻き戻し奪われてしまっていたシスターの物語を取り戻させる事で生き返らせる寸法だ。

幸い死後数時間も経ってはいなかった事から出来る正に神の如き所業である。

時間が経ち過ぎてたら危険だったがその心配は無いであろう。

「んん…此処は…私は確か…」

「アーシア!」

「本当によかったわ!…」

「イッセーさん!…それにレイナーレ様も…」

「ウチもいるっすよ…」

「ミッテルト様までも…」

トウコが鍵をシスターに刺した数分後、彼女は目を覚まし兵藤とレイナーレ、ミッテルトが喜びの声を上げた。

「本当によかったわね!…」

チサ達も貰い泣きしていた。

「あ…そういえば…」

兵藤が呟く。

ああ、そうか本来は敵同士であるからか気迷いしているようだ。

「彼女の事なら俺の所で一時保護しよう」

「本当か!?…」

「ああ、あのむの…先輩に見つかったら只じゃすまないだろう?」

「もうなってる気がしますけどね…」

「レイナーレ、ミッテルトはこれからどうするんだ?」

「私達は一旦「神の子を見張るもの【グリゴリ】に帰って今回の件を報告するわ」

「そうか」

アーシアは俺の所で保護する事を決め、レイナーレ達はそれぞれの場所へと帰っていった。

 

その頃、Sideグレモリー眷属

「もうなんなのよこの惨状は一体!?」

大分遅れて潜伏していた堕天使討伐の為廃教会にやって来たリアス達だったが時既に遅し。

今回の事件の首謀者であった暴走していたドーナシークらは那鮪土達の活躍によって討伐され、神器を奪われ一度命を落としたシスターも彼等の力によって蘇り保護された後だった。

「部長、今迄何やってたんですか?」

「遅過ぎです」

「裕斗!?それに子猫もイッセーも…」

事を終えた一誠達が廃教会から出てきて驚くリアス。

「此処に潜伏していた堕天使らなら外部の協力者達と共に討伐致しましたが何か?」

「え!?…」

外部協力者とは何者なのか?もしかして今迄はぐれ悪魔を狩っていた連中なのか?リアスは訝しむ。

「神器を奪われかけたシスターですが救出が間に合い身柄はその協力者に保護されていきました」

本当は間に合わなかったのだが悪魔の駒以外に命を蘇らせる手段を用いられたと聞くとこの我儘駄肉姫は間違い無くヒステリー起こして面倒な事になりかねないだろうと悟った木場達は虚偽の報告をする事にしたのだ。

「なんですって!?どうして勝手な事を…」

「落ち着きなさいリアス!…それでその協力者の特徴は?」

案の定ヒスを起こすリアスを嗜めた朱乃は協力者の素性を探る。

「えっと確か…ユニコーンらしき白い馬を引き連れて鍵を振るって戦うまるで何処かの司書さんみたいな恰好に変身して数名の少女と共に戦いました」

「それに何故か懐かしいような匂いがしました」

「「!?」」

木場から特徴を聞いた朱乃は驚く。

彼女の中でその特徴に当て嵌まる人物像が一人しか思い当たらなかったからだ。

子猫が言う懐かしい匂いについては分からないが。

「もしやマスターテラー様…貴方なのですか?…」

喚くリアスを余所に朱乃は想いにふけそう呟くのだった。

 

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