競馬が好きな人、狂ってない人は閲覧注意です。
いいんだね
「むかぁ~しむかし、あるところにぃ↑それはそれは強いウマ娘がおったそうな。名はシンボリルドルフ、皇帝と渾名まであったつよ~いウマ娘」
「むかぁ~しむかし、あるところにぃ↑ガラスの脚を持ったウマ娘がおったそうな。名をトウカイテイオー、帝王と渾名まであったつよ~いウマ娘」
「昔、あるところにそんな従姉妹達がいたものだから期待されたウマ娘がいた。そのウマ娘はデビュー戦芝1600メートルを出遅れながら差しきり、皇帝を越えるのではないかと期待されたウマ娘だった」
「期待はプレッシャーとなり、無茶なトレーニングを続けた結果、次のレースで壊れた。第三コーナー途中骨折、そのまま高速で頭から地面に激突」
「期待に潰されてしまったウマ娘……名はヤマトダマシイ」
この物語は1人のウマ娘とテンションが高いが主流から外されていたトレーナー巽幸太郎の物語である。
~昔~
「ねえ、ヤマトー、何で踊ったりしないのー? ねえってばー」
「あぁもう!! テイオウは何で踊ったり歌ったりする時間が多いのに私よりも速く走れるの……」
「楽しいと思うからだよー、走るのも、踊るのも、歌うのも!! ヤマトも楽しもうよ。ね!」
楽しい……か……
『4コーナーを回って最後の直線、凄い末脚だ!! 外からヤマトダマシイ、ヤマトダマシイ、ヤマトダマシイ1着ゴールイン!! 出遅れから見事差しきりました!!』
確かに楽しいなテイオー
レースをするのは楽しいな!
キャァァアア
『第三コーナー途中でアクシデント発生! ヤマトダマシイ大丈夫か。ピクリとも動かない!』
タンカダ タンカヲハコベ
クビガオレテル カノジョハモウ
(楽しさがようやくわかったのに……まだ私はレースに……)
出たい
~
ザァァァァ
目が覚める
そこはターフの上ではなく、事務所のような場所だった
暗くてよく見えないのと、光がないと怖いので照明の電源を探すが、なかなか見つからず、仕方がないので扉を開ける
外は雨が降っており、周りは見渡す限り木、木、木
森の中のプレハブ小屋がポツンとある状態で、迷いそうなので仕方なく小屋に戻り、灯りを探す
ようやく照明のスイッチを見つけそして思う
私ってこんなに目が悪かったっけ……
キラリと何かが光る
鏡だ
鏡見た時に何かと目が合う
そこには私が映らなければいけない場所に化け物が映る
「ギィアァァァァアアア?!!?!!」
最初に映ったのは顔、青紫色の肌に飛び出た右目、半分千切れた耳に骨が見える鼻、縫った跡がくっきり見える頬に何重にも包帯で巻かれたデコ、姉のシンボリルドルフのように自慢だった綺麗だった長い髪はショートカットにされており、不揃いでワカメのようにノッペリとしていた。
そんな化け物を見て私は泡を吹きながら後ろに倒れ、気を失った……
「おーい、おきろ~……起きんかいこのスットコドッコイが!! 」
「ぎゃあああ!?」
叫び声をあげながら体を起こすヤマトダマシイの目の前にはサングラスをかけた怪しい男がそこにいた
「おはようございます」
「お、おはよう……」
「おはようございます! 」
「お、おはようございます!!」
「はい、よーできた」
「は、はい?」
なんなのだこの人は……いきなり私に挨拶させて……
「ヤマトダマシイ、お前さんの事はよー知っとる。知っとるよー。ターフで倒れるのはさぞ無念だったろーな」
「そ、そう。ここは何処だ。何で私はこんな姿に……」
「ここか? ここはお前さんが伝説を作る場所じゃい。そして~お前さんはゾンビィになった」
「ゾ・ン・ビー!! 」
これは夢ではないのか、悪夢ではないのか……
私はウマ娘ではなく化け物になってしまったのか……
「言っておくがお前さんがレースに出れルようになるまでちーっとばかし時間がかかる」
「れ、レースにまたでれるの!!」
「しかぁし、ゾンビィになったことで体が色々とかわっちょる。だから鍛える。この巽幸太郎様が鍛えちゃる!!」
ウマ娘の数え方は人ってアニメのセイウンスカイが言ってた
巽幸太郎はゾンビランドサガの性格、能力をそのまま持ってきた感じです。