俺は、死体から銃を拾う。
「てめええええ!」
ドパン!
俺は銃をタクトに向けて撃つ。
俺の銃の速度ははっきり言えばそこまで速いわけではなかった。
今俺の足元で死んでいる女の方がはっきり言って速いだろう。
だが、それでも普通じゃ避けられない速度だった。
「ぎゃん!」
玉は命中し、タクトはダメージを負う。
クロスボウで鍛えた命中精度から言えば、右肩を狙ったはずだが狙い通りに当たったらしい。
「なるほどね」
俺は銃を捨てると、近場の女どもを殺害するために動き出す。
全員美女だが、そんなのに興味はなかった。
「やめろおおおおおおお!!」
「くっ! 引きなさい! 集団でいると狙えないわ!」
「助けっ──」
「や──」
容赦なく、俺は首を刎ねる。
攻撃してくる殺してはいけなさそうな女はそこらへんに落ちている銃を拾って撃って牽制する。
マスケット銃なのでいちいち装填し直すのは面倒なので、使い捨てる。
グリフィンの女が見当たらないが、どこにいったのだろうか?
とにかく、シャテやエリーは殺さないように銃をぶっ放して牽制しつつ、他のメイド服の女を虐殺していく。
「ゆ、ゆるし──」
「もうしな──」
俺が嬉々として殺して行く様に、女達は恐怖で逃げ出すが、そんなのは関係なかった。
俺が殺したくて殺しているのだ。
逃げるなど、許されるわけがない。
「ヴァーンズィンクロー !!」
俺はとっさにその爪の光線を避ける。
避けたせいで女が死ぬが、俺は知らない。
「貴様あああああああああ!!」
「黙れ」
「ぎゃああああああああああ!!」
ドパン!
再びタクトに銃を撃ち込む。
すでに俺の足元で転がる死体は13体になっていた。
おかげで、レベルがもりもり上がる。
気づけば153まで上がっており、勇者の力が抜けた分の補完が出来つつあった。
だが、殺したりない。もっと殺させろ!
「タクト、ここは一時撤退するぞ!」
「な、ネリシェン?!」
「あいつは異常よ! それに、女達を倒して経験値を稼いで、ステータスを強化しているようにも見えるわ……。ここは一度撤退した方がいいわ。目的の武器は手に入ったんでしょう?」
ネリシェンの説得に、レールディアが「臆病風に吹かれたか」と言ったが、指揮官としてネリシェンの対応は正しいだろう。
その間にも俺は槍で女を一人真っ二つに叩き切っていた。
「た、タクト様あああああああ!」
「助けてください!! あんな化け物、私たちには……!」
「ひいいいいい!! 来たああああああああああ!!」
タクトの女どもが絶叫する。
心地い! なんと心休まる音だろうか?!
やはり、世界のゴミ掃除は楽しいなぁ♪
「それに、あいつは私やレールディアが攻撃に参加できないようにうまく他の女を盾に動いているのよ。こんな乱戦では損害が増えるだけだわ!」
「ぐ……わかった! 宗介と言ったな! 覚えていろ!」
タクトが何か言っているが知らない。
逃げ出すならば好きにすればよかった。
女性達が撤退すると同時に、ウォーランの兵士たちが立ち塞がる。
「に、偽勇者め! わ、我々の手で……!」
声が震えている。
いや、全身震えている。
「おいおい、声が震えてるじゃねぇか? なあ?」
「ひぃっ! か、構え!」
ああ、今度はこいつらが殺して欲しいんだな。
俺をハメた奴らだ。後腐れもなく全滅プレイで良いだろう。ああ、一番偉そうな奴だけは、情報を引き出すために、腕だけ捥いでおくか。
そうして、霊亀の前にウォーランの兵士の多くが俺の手にかかり殺されたのだった。
俺を止めれる奴は存在せず、無慈悲に、平等に、殺していった。気づけば波の魔物も殺していたと思う。
波はいつのまにか収まっており、主に俺の手で甚大な被害が出たことは言うまでもなかった。
たぶん、波はタクトが収めたのだろうな。
俺はそんなことを考えながら、死体の山の上で腰を下ろして周囲を眺めていた。
「ゆ、許してください……ギャッ!」
いつの間にか聴き慣れていたウォーラン鈍りの人間語で話す指揮官は、涙ながらに懇願していた。
聴きたい情報は聞けたのだ。慈悲深く首を刎ねてやった。
流石に皆殺しはできなかったが、まあ良いだろう。
「そろそろ、レイファ達とも合流しなきゃな。ラヴァイトの場所はわかるから、そこまで行けば良いかな?」
俺は、疲労回復ポーションを飲んで立ち上がると、ラヴァイトのところに向かってゆっくりと歩き出したのだった。
まあ、勇者の枷から解き放っては行けない人物を解き放ったらこうなるよねって言うお話。
まだ、体が勇者状態のステータスを引きずっているので、弱体化しているので全員を殺すことはできませんが、そもそも宗介は対人特化した殺しの技量が高いので、異様に殺害してます。
グリフィンのアシェルと化けギツネのトゥリナが居ないのは、レイファ達を追いかけたからですね。
次回はそこを描写しようと思います。