数ヶ月活動しておらず、申し訳ございません。
今回は別の作品を考えているうちに思いついた話です。
今度投稿する作品の繋ぎだと思ってください。
また、これは作者の脳内をできる限り再現したものなので、少々雑です。
皆さんの想像力で映像化してみてください。
それでは本編どうぞ。
~起床~
カーテンの隙間から射し込む太陽の光に、自然と瞼を開ける。
壁掛け時計に視線を向けると、もうすぐ7時だった。
ベッドから出ようと、体を起こそうとする。
しかし腕がまったく動かない。
少し重みを感じる。
まさかと思い、布団を剥いだ。
「すう............」
案の定、彼女が寝息を立てて眠っていた。
どうしてここに........
肩を揺さぶり起こす。
「......ん.......おはよう」
猫のように手を丸めて目元を擦る彼女。
その可愛らしい仕草にドキリとしながらも、おはよう、と返す。
湊友希那。
近所に住む同級生で、バンド、『Roselia』のボーカリスト。
そして、現在交際をしている『彼女』である。
~登校前~
朝食の片付けをしている時、なぜ隣で寝ていたのか、聞いてみた。
「貴方の寝顔を見ていたら、眠くなったから布団に入ったの」
.......だそうです。
彼女でも限度というものがあるだろう。
そうつぶやくと
「私は貴方のもの、貴方は私のものよ。別にいいじゃない」
付き合ってから数ヶ月、恋は人を変えると言うがあまりにも変わりすぎて動揺している。
友希那のお父さん......ごめんなさい。
あなたの娘をこんなふうにしてしまって......
「そんなことより、早く学校に行きましょう」
いつの間にか全ての食器を棚に戻した友希那が、カバンを持って玄関に向かう。
その背中を慌てて追うのだった。
~昼休み~
晴天に恵まれた今日、屋上はそんな美しい青空を眺める特等席になっている。
いつもここで、友希那と昼食を摂っている。
進級してからクラスが別になったため、バラバラで到着することが多い。
しかし今日は一緒に来ることが出来た。
移動中、友希那が腕に抱きついてきた。
女子特有の柔らかさを肘に感じ、友希那も意外とあるのだと思った。
そんなこと考えていると、隣の彼女が脇腹を抓ってきた。
痛い痛い!
「..........今変なことを考えてたでしょ」
...........い、いいえ、なにもやましいことなんて
「........変態」
ジト目でこちらを見つめてくる。
......ごめんなさい。
「......まあいいわ。食べましょう」
そういって弁当箱の蓋を開ける。
弁当は友希那と交互に作りあっている。
今日は友希那が担当だ。
中身は白米、玉子焼き、葉物野菜のサラダ、肉団子など。色とりどりで見映えの良いものだった。
付き合う前まで、友希那はあまり料理ができなかった。
幼なじみに教えてもらいながら、ここまで成長したのだ。
とても美味しそうだ。
友希那は箸で玉子焼きを掴み、口元に持ってきた。
「はい、あーん」
口を開いて食べる。
「.......ど......どうかしら?」
美味しいよ、と返事をする。
「そう......よかったわ」
嬉しそうに微笑む彼女は、いつまでも見ていられるほど愛らしかった。
~放課後~
いつもはまっすぐ家に帰るのだが、今日は用事があった。
場所はライブハウス「CiRCLE」。
Roseliaのサポートとなってから、このように通うようにしている。
と、言っても音楽素人の目線のアドバイスしかできないのだが。
「~~~~~♪」
センターで歌声を披露する友希那は、普段の彼女とはまったく違う魅力が感じられる。
彼女達Roseliaはかなり実力のある本格派バンド。
その人気の高さは計り知れない。
曲が終わり、各々体勢を自然体に戻す。
「どうだったかしら?」
友希那からの視線を受けて、以前よりも上手くなっている、と特に飾りっけのない率直な感想を述べた。
「.........貴方、いつもそう言ってるわね」
かなり微妙な表情をされた。
期待されても困る。
少し悩んだ後、思わず見惚れちゃう綺麗な歌声だったよ、と言ってみた。
すると友希那は顔を赤く染めて。
「っ!み、みんなの前でそんなこと、言わないで!」
その反応に、他の4人は口々に言った。
「ちょっと友希那~。アタシ達の前までイチャイチャしないでよ~。見せつけ?」
ニヤニヤしながらからかう幼なじみでベース担当のリサ。
「これは湊さんではなく、貴方に責任がありますね。破廉恥です!」
眉間にシワを寄せ、明らかに怒っている風紀委員でギター担当の紗夜。
「ゆ、友希那さんが!どんな魔術を使ったんですか!?」
目をキラキラ輝かせて不思議なことを言う大悪魔ことドラム担当のあこ。
「わ......私......なにも見てない.......聞いてないですよ..........」
恥ずかしそうに両手で顔を隠す生徒会長でキーボード担当の燐子。
この子達と過ごす日は、非常楽しい。
あの時自身がしたことは、間違いじゃなかったんだ。
「ちょっと!聞いてるんですか!?元はと言えば貴方が!」
紗夜の声に、はーい。聞いてます。と軽く返事をする。
なんですかその返事は!、と叫んでいる紗夜を尻目に、
未だリサにからかわれている友希那に視線を向けた。
目が会い、顔をより赤くする彼女。
しかしこちらが笑顔を向けると、
「................」
いつもの可愛らしい表情で、微笑み返してくれた。
本当に、自分は幸せものだ。
~ライブ~
ライブの本番。彼女たちRoseliaは楽屋で自分たちの出番を待っていた。
「あ、アタシ緊張してきたかも.......」
「落ち着いて、リサ姉!え~とえ~と、わらわは......えっと~」
ベースを抱えながら緊張に震えるリサと、それをほぐそうとして空回るあこ。
「氷川さん.........ここなんですが......」
「ええ。リハーサルでも上手くいったのだから、大丈夫よ白金さん」
楽譜を見ながら再度確認する燐子と、優しい言葉で励ます紗夜。
その様子を見ながら隣で時間を確認する友希那。
友希那は大丈夫なのか?、と声をかける。
「ええ。ここまで私達は練習してきたわ。あとは後悔のないライブにするだけよ」
自信に満ち溢れた表情でそう言う彼女。
「でも────」
友希那はおもむろにこちらに身を寄せる。
「ぎゅっとしてほしい」
彼女からは考えられない言動に驚きつつも、衣装が乱れないように優しく抱きしめた。
彼女の体温が伝わってくる。
数秒後、体を離し微笑んだ。
「ありがとう」
その後、スタッフが声をかけに来て、彼女達はステージ裏に向かった。
楽屋を出る直前に友希那に、いってらっしゃい、と言った。
それ以上は言わない。これが普段のやりとりだ。
彼女は振り返り、返した。
「いってきます」
飲み物の入ったコップを持ち、声をあげる。
それでは、ライブ終了と致しまして、乾杯!
「「「「「カンパーイ」!!」」!!」」
ライブは無事大成功で終わり、打ち上げにファミレスに来ていた。
各々で好きなメニューを頼み、ワイワイと会話を楽しむ。
その中で感想を述べたら、また友希那が顔を赤くして、紗夜に怒られた。
........一体何をしたと言うんだ。
打ち上げも終盤に差し掛かった時、友希那が立ち上がり、口を開いた。
「みんな、今日も最高のライブだったわ。こんな風にできたのも、全員がここまで努力を重ねてきたからよ」
いつにも増して真剣な表情の彼女に、全員口を閉ざす。
「私には、これからのRoseliaのあるべき姿が見えてきたわ。それはついてきてくれたみんなのおかげ。だから........ありがとう」
「「「「..............」」」」
昔の彼女ならあまり口に出さない素直な感謝を聞いて、みんな頬を緩めた。
「何言ってんの友希那!当たり前じゃん!」
「私達はなぜここまで出来たと思っているんですか?」
「あこは、友希那さんのおかげで成長できました!」」
「Roseliaだから......友希那さんだから.......ここまで来れたんです」
.......だってよ。
それを聞いた友希那は、満足そうに頬を緩めた。
「そうね......私達は、これからも頂点に狂い咲いて行くわ」
そして、こう言った。
「あなた達、Roseliaに全てを賭ける覚悟はある?」
今よりさらに、燃え上がれ。
とりあえず友希那とイチャイチャしよう プロローグ [完]
今回はお試しの作品なので、特に続きという続きは考えていません(別のシュチュエーションは考えていますが)。
もしも好評だった場合やシュチュエーションのリクエストがあった場合、ひっそりと投稿するかもしれません。ですが、現在進めている作品を優先するので遅くなります。
ちなみにシュチュエーションの募集もしますので、twitterの方をよろしくお願いします。
それではまた別の作品、あったら次回でお会いしましょう。さようなら。
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