よろしくお願いします
Episode零
「今日は珍しく早めに仕事が終わったし帰って録り溜めたアニメを見てしまおう」
1人の青年は足取り軽やかに帰路についていた。横断歩道を歩いている途中、運命の悪戯か警察に追われていた1台の車が青年を撥ねる。ただそれだけで終わればよかったのだが追い討ちの如く逃走車を追いかけていたパトカーにとどめを刺されてしまった
「(あぁ、こんなことになるのならもっと沢山アニメ見とくんだった)」
その青年は死んだ悔しさよりアニメが見れない悔しさの方が強かった。目の前が暗くなった
「見せることはできんが連れて行ってやることはできるぞ?」
唐突に現れた声に驚き目を開くとそこには一面に広がる青い空、ましてや少し星が見えるのはもしかして宇宙か?そんなことはどうでもいいや、とりあえず声のした方に視線を向けるとそこには白い髪と白い髭を生やし白い布を纏った謎のジジイがいた
「あの、すみません誰ですか?」
俺は唐突にその髭に質問する
「なんじゃこの姿を見てまだ分からぬか、儂は神じゃよ」
え、何言ってんのこの髭じじい
「その目、お主信じておらぬな」
俺は立ち上がり人差し指を天に向けた
「お婆ちゃんが言っていた。自分のことを神と名乗るやつにろくな奴はいないって」
「さて、話の続きなんじゃが…」
あからさまにスルーしていきやがるこの
「それでのぉ、お主死ぬ直前にアニメを見たいと言っとったろ?」
「え!なに、見せてくれんの!?」
「スマンがそれは出来ん」
「なんだよ、使えねぇ神様だな」
「その代わり連れて行ってやることはできるぞ!」
「…は?」
連れて行ってやる?どういうことだ?
言っている意味が分からず間抜けな声を出す
「簡単な話、転生というやつじゃ」
「マジ?」
「マジマジ、ついでに言うと転生先は魔法科高校の劣等生の世界じゃ」
エリカチャンカワイイヤッター…っといかんいかん。魔法科高校の劣等生か…さすおにで有名なラノベじゃないか、アニメも面白かったよな。次回作出してくださいお願いします
「なんじゃ、お主エリカ派の人間か。儂は渡辺摩利が好きじゃのぉ」
「いや、知らねぇし聞いてねぇし、それに摩利さん彼氏いんじゃん」
「なんじゃNTRに興味無いのか?」
「興味ないね」
「いや、お主仮面ライダーやらFFやらネタ詰めすぎじゃ」
「え?やめて欲しい?」
「話が進まなかろう」
「だが断る!!!」
「ジョジョネタではないか!」
「いいから、さっさと転生させろ。それにあるんだろ?転生特典ってやつ。さっさとよこせよあくしろよ」
「黙って聞いておれば、結構不敬なやつよの」
「だって未だに目の前にいる髭じじいが神様とか信じれないし」
「ええい、もうよい!さっさと転生してしまえ」
「ってかおい!まだ転生特典とか考えてねぇぞ!」
「儂がとっくに考えておる。安心せい、向こうではあの作品の主人公と同等の強さはあるぞ。保証する」
「それで死んだらお前のせいにするからな」
「分かった分かった。それじゃあ、魔法科高校の劣等生の世界にレッツゴー!!!」
神は振り向き指をさした。扉でも現れるのかと思ったら、足元から何やら見たことある土管が現れた。その瞬間俺はその土管に吸い込まれ落ちていく感覚に囚われた
「自称神の土管じゃねえかああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
俺は転生した
◇◇◇
魔法、それが伝説や御伽噺の産物では無く現実のものとなってもうすぐ一世紀が経とうとしていた。
2092年8月11日に行われた沖縄海戦が終結して二年がたったある日、1人の少年が仲のいい兄妹の元へ訪れた。
「初めまして、司波達也様、司波深雪様。司波深夜様が亡くなられたと聞き、四葉家現当主四葉真夜様の命に依り本日から戸籍上お二人の兄妹としてお世話になります。四葉零司改め司波零司でございます。」
妹の司波深雪は呆気に取られ、兄である司波達也は多少警戒心を放っていた。
達也「叔母上の命という事は四葉家の監視ということですか?」
兄は到底十代とは思えないほど落ち着いている。
「いえ、母上…いや御当主様は監視の必要はない、あくまで兄弟として仲良く暮らしてくれと仰られました。そのため私めには本家へのご報告はありません。」
母上と発した瞬間妹の深雪は現実に意識を戻し言葉を返した。
「母上ってことはまさか貴方、叔母様の…」
「はい、息子にございます。私はこれから達也様の弟、深雪様の兄として暮らしてくれと母上から頼まれました。」
零司とは反対のソファに腰掛けてた兄妹は顔を見合わせ相槌を打った瞬間兄妹は視線を零司に戻し深雪は笑顔に達也は苦笑い気味に声を揃えてこう言った。
「「これから宜しく」」
これから始まるのは仲のいい三人兄弟の高校生としての物語である。
並行して書くと言ったな?あれに嘘はないが、正直これ書いてて楽しいし、多分こっちの方が進み良いかもw
ご視聴ありがとうございます。次回もお楽しみに