四葉の息子は劣等生   作:十六夜翔

12 / 18
それでは本編どうぞ!


入学編ⅩⅠ

「何事だ!」

 

「委員長、如何やら実力行使に出るようですよ」

 

「何!?」

 

 

 達也がそう言った直後、轟音と共に講堂の扉が開いた。明らかに生徒では無い男たちが武装して突撃してきたのだ。

 

「風紀委員は直ちにマークしていたものを取り押さえろ!」

 

 

 部下に指示を出しながら、摩利は進入してきた男共のマスクの中の酸素を奪った。毒ガス対策だったのかは分からないが、マスクの中の空気を奪われた男共はあえ無く酸欠状態に陥り、その場に崩れ去った。

 

「これで終わりか?」

 

「いえ、もう一つ来るようです」

 

 

 窓を見ながら達也は淡々と話す。達也が言った通りに榴弾が投げ込まれ煙を出したが服部の早急な対処により榴弾は煙ごと外に放り出された。その後零司が二階席から飛び降り達也に近づく

 

 

「兄さん」

 

 

餌を目の前にした犬のように達也に近づく

 

 

「落ち着け零司。学校に侵入してきたテロリストは教師や風紀委員、部活連がどうにかしてくれる、お前の出番はもう少し先だ」

 

 

達也は零司を落ち着かせ摩利に視線を向ける

 

 

「委員長、俺達は爆発のあった実技棟に向かいます。」

 

「頼む」

 

 

達也は零司と深雪を連れ講堂を出る途中でレオとエリカに出会う

 

 

「レオ〜…っと援軍の到着か」

 

「ここら辺は敵が少ないが陽動か?」

 

「彼らの狙いは図書館で閲覧出来る秘匿技術の資料よ」

 

 

突如現れたカウンセラーの小野遥が図書館が狙いだと伝える

 

 

「後ほどお話を聞かせてもらってもよろしいですか」

 

「却下します……と言いたいところだけど、そんな雰囲気じゃないわね。その代わりと言う訳では無いけど司波君、カウンセラーとしてお願いがあるのだけれど、壬生さんに機会をあげてほしいのよ! 彼女、剣道の成績と魔法の成績のギャップで悩んでて、それで……」

 

 

「兄さん」

 

「分かってる、行こう」

 

 

零司も達也も小野遥の言葉を無視し図書館に向かう、それに付き従うのは深雪だけだった

 

 

「おい、零司も達也もそれは冷たくないか?」

 

「レオ、余計な情けで怪我をするのは自分だけじゃないんだ。」

 

 

そう言い放ち走り出した達也と零司の後ろをエリカとレオは追いかける

 図書室の近くまで来たが、そこでも既に乱戦が繰り広げられていた。教師陣が何とか食い止めてるように見えるが、しっかりと見れば食い止められてるのは教師陣の方だった。

 

 

「達也! 此処は俺に任せろ!」

 

 

 CADを起動し、硬化魔法を展開して殴り合いを始めたレオに、達也は一礼して叫ぶ。

 

 

「分かった。レオ、此処は任せるから、絶対に食い止めろよ」

 

「任せろ! パンツァァー!」

 

 

 達也に任されたのが嬉しいのか、レオはさっきよりも気合の入った声で殴り合いをしている。そんなレオを見て、エリカが呆れたような口調でつぶやいた。

 

 

「CADもだけど、アイツってホントアナクロよね」

 

「逐次展開か…興味深いな」

 

「全身を硬化してるんですか?」

 

「あれなら刺されても問題なさそうだな」

 

 

 走りながらも余裕の四人は、レオの戦闘に対してそれぞれ感想を言い合った。だがそれは図書室棟に入るまで。入り口を見張っていたテロリストは既に達也が無力化しているため、スムーズに入る事は出来たが、そこからは慎重に進まなければいけないのだ。

 

 

「階段下に二人、登り切った所に一人、二階の特別閲覧室に三人…」

 

「達也君が居ると待ち伏せの意味が無くなっちゃうね…それじゃあ!」

 

 

エリカは最近零司に調整してもらった伸縮性の警棒を取り出し待ち伏せているテロリストたちに向かって行った。

 

 

「何者だ!」

 

「兄さんと深雪は特別閲覧室に向かって、俺はエリカの援護を」

 

「わかった、行くぞ深雪」

 

「はい!」

 

 

 そう言った後、達也の身体は壁を跳ね、深雪の身体は宙を舞った。普通ではない方法で階段を登った二人に向かって真剣を持った生徒と鍔迫り合いをしながら感嘆な声をもらした

 

 

「さすがね〜」

 

「エリカ、油断しない!」

 

 

エリカと鍔迫り合いをしていた生徒に一瞬で近づき鳩尾に拳を当て気絶させる

 

「エリカ、怪我はないか?」

 

「大丈夫だって!」

 

 

真剣に傷がついてないか調べる零司をエリカは照れくさそうに振り払う

 

 一方その頃、講堂での騒ぎを鎮圧した摩利は、特殊能力で状況を把握しているであろう悪友に尋ねた。

 

 

「真由美、戦況は如何だ?」

 

「問題無し。達也君と深雪さんがしっかりと敵を制圧していってるわ」

 

「そうか、ならアタシはこの周りにまだ敵が居ないか見回ってくる」

 

「それも大丈夫よ。十文字君が先頭にたって辺りを制圧してるから」

 

 

 真由美が戦況を詳しく把握していた所為で、摩利はする事が無くなってしまったのだった。

 

 

「司波兄妹は想像以上の戦果だな」

 

「お友達も手伝ってくれてるようだけど、やっぱり達也君と深雪さんは規格外の戦闘スキルね」

 

「零司君は戦闘に加わってはいないのか?」

 

「図書館の1階で生徒を気絶させただけのようね。」

 

「そう言えば達也君は零司君に出番はもう少し先と言っていたがどういう意味なんだろうか」

 

「さぁ?」

 

 

 まだ各地で戦闘中だと言うのに、学園三大権力者の二人は暢気にそんな事を話しているなどと、最前線に居る達也と深雪は思いもしなかっただろう。

 

 

〜To Be Continued〜




それではまた次回!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。