四葉の息子は劣等生   作:十六夜翔

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はい、今回は例の真夜ちゃんが登場します。めちゃくちゃ(?)キャラ崩壊してるのでご了承ください。真夜ちゃんのキャラ崩壊ネタは劣○生の○は人○者の作品から頂いております。勝手に使ったこと許してください。何でもしますから(なんでもするとは言ってない)。まぁでも真夜ちゃんも息子ができたら親バカになりそうだよねって前々から思ってたんで…はい、では本編どうぞ


入学編Ⅲ

 エリカと美月と別れ、達也達はキャビネットと呼ばれる移動機関を使い家に帰った。平均的な一般家庭と比べるとそれなりに大きい家に、兄妹3人で生活しているのだ。

 

「お兄様、何かお飲み物でもご用意しましょうか?」

 

「そうだね、じゃあコーヒーを頼む。だけど、深雪が着替えてからで構わないからね」

 

「分かりました。零司兄さんは、どうしますか?」

 

「俺もコーヒーでいいよ」

 

「分かりました。少々お待ちください。」

 

 キチンとお辞儀をしてから達也の前から移動する深雪を見て、達也は妹の教育を間違えたかも知れないと思った。思っただけで口にしないのは、ほんの少ししか思って無かったからなのだが。そんなことを思いながら部屋で着替えを終えリビングのソファに腰かける

 

「ねぇ兄さん…」

 

「どうした零司?」

 

「深雪はいつになったら俺のことはお兄様って呼んでくれるのかな?」

 

「そのうち呼んでくれるようになるさ、気長に待つんだな」

 

その気長が何時になるのか想像しただけでため息を吐きそうになるのを我慢した。

 

「お待たせしました」

 

「あ、あぁ……大丈夫だ、それほど待ってないから」

 

「ありがとう、深雪」

 

零司は深雪に感謝と同時に微笑むと顔を赤らめ頬に手を当て視線を逸らした。

 

「そんな、滅相もありません!私、夕飯の準備してきますね!」

 

そういいキッチンにパタパタと掛けて行った。それと同時にリビングに電話がかかってきた。

 

「俺が出よう」

 

達也が席をたち受話器のcallのスイッチを押すとテレビ電話のような形になる

 

「はい」

 

「達也殿、零司殿、先日はお疲れ様でした。」

 

零司はテレビに写った白髪の紳士姿の男性に心当たりがあった。

 

「葉山さんですか、何か厄介事ですか?」

 

「いえ、そうではありません」

 

「では?」

 

「真夜さまが御二方にお話があると」

 

「叔母上が……ですか?」

 

「母上からですか……」

 

零司の母親で達也の叔母に当たる四葉家現当主四葉真夜、つまり四葉家本家からの電話である

 

「代わりますので、少々お待ちを」

 

葉山から真夜に通信相手が代わった

 

「もしもし、達也さん零司さん?」

 

「叔母上?普段と口調が違うようですが……青木さんでも近くにいるんですか?」

 

「別に私は達也さんのことも零司さんのこともなんとも思ってないんだからね」

 

「はぁ?」

 

急に訳の分からない事を言われ、思わず呆れた達也。何をしようとしてるのかなんとなく察し、この光景に笑顔の零司。その反応に真夜は満足したように何時もの口調に戻した。

 

「どうだったたっくん?渾身の演技は?」

 

「なんだったんですか?」

 

「ツンデレったのよ」

 

「何に影響されたんですか……」

 

「れいくんはどうだった?」

 

「ツンデレの母上も愛らしくとても可愛かったのですが、私はいつもの母上の方が好きですよ」

 

「だ、ダメよれいくん私と貴方は母子なんですもの…そんな、好きだなんて…」

 

「?」

 

零司は真夜の言葉を理解出来ず首を傾げる

 

「そ、それよりたっくん、れいくん、入学おめでとー!」

 

そうこの世界の四葉家現当主四葉真夜は息子の零司と甥っ子の達也にひどく溺愛しているのだ

 

「はぁ……ありがとうございます」

 

「ありがとうございます、母上」

 

「それにしても、たっくんだけでなくれいくんのこと迄馬鹿にした連中は抹殺してやろうかしら」

 

「何処からそんな情報を……」

 

「ひ・み・つ♡」

 

「別に放っておいても問題無いですよ」

 

「でも、たっくん達が無能みたいに扱われるのは面白くないよ」

 

「上辺だけで人間の価値を決めるヤツらの評価など、気にするだけ無駄ですから」

 

「やば、超絶カッコいい!」

 

「叔母上?」

 

「今すぐたっくんの傍に行って抱きつきたくなるぐらいカッコいい!」

 

「……」

 

真夜の溺愛っぷりに達也は頭を抱えそうになる。それを見た零司が達也をフォローする。

 

「母上、兄さんが困ってますから、それに兄さんはそうそう母上の元に行ける立場ではないのはご存知のはずですよね?」

 

「そうだけどさ〜」

 

「今度俺が本家にお伺いするので俺で我慢してください」

 

「本当!れいくんが来てくれるなら私も少しだけ我慢するわ!」

 

「ええ、約束しますから今日はとりあえずこの辺で」

 

「そうね、お祝いの言葉も言えたしれいくんが家に来てくれるって約束してくれたし私は満足だわ。またね、れいくん!たっくん!」

 

callが切れいつもの明かりを戻したリビングで達也は腰を下ろし息を吐いた

 

「お疲れ様、兄さん」

 

「あぁ…それにしても叔母上の扱いに慣れてるな零司」

 

「まぁ10年以上あの人の傍にいたからね」

 

達也はまた大きく息を吐きいつもの夕食を3人で食べ一息した後、3人は各々の部屋でベッドに入るのであった

 

〜達也side〜

 

翌朝、達也がリビングに来ると、既に深雪が起きていた。普段は零司と共に向かうで、達也は意外感を覚えた。

 

「今日は早いんだな」

 

「先生に入学の挨拶をしてませんでしたし」

 

「それじゃあ深雪も参加するかい?」

 

「いえ……私ではもうお兄様方の鍛錬についていけませんから」

 

「別に俺の朝練に深雪が付き合う必要は無いのだが、そう言うことなら分かった。師匠も喜ぶよ、きっと……喜びすぎて箍が外れなければ良いのだが」

 

「その時はお兄様が守ってくださいね?」

 

 深雪のお茶目な顔に、達也の表情も明るくなる。互いに昨日の電話の事には触れずに、深雪はローラーブレードで、達也は走って目的地まで向かう。

 

「そう言えば零司はどうした?」

 

「零司兄さんなら珍しくぐっすりお眠りになられてたので起こすのもどうかと思いまして…」

 

「あいつなら1日休んだところで問題にはなるまい」

 

「そうですね」

 

 坂道を滑り上がる深雪と、一歩一歩駆け上がる達也。どちらが大変かは一概に言えないが、どちらも魔法制御を怠れば大惨事になるのは明白なのだ。

 

 時速60kmにも届かんばかりのスピードで走り抜ける2人は、いくら人通りの少ない早朝とは言え目立つのだった。

 

「速っ!?」

 

「あれって魔法か?」

 

 このように注目されながら、達也と深雪は目的地に向かった。そして自宅から10分の距離にある(あのスピードで移動してだが)目的の寺に到着するのだった。

 

〜達也sideout〜

 

 

「あれ……兄さん?深雪?あぁ…師匠の所か…くぁ〜…コーヒー入れてこよ」

 

達也と深雪が目的の寺に向かって数分後に目を覚ましソファで寛いでいた。しばらくすると2人が帰ってきた。

 

「2人ともおかえり〜コーヒーは用意してあるから入れてくるといいよ」

 

「零司兄さんがコーヒーを入れてるなんて珍しいですね」

 

「今日寺に来なかったのも珍しいな、師匠も珍しいって言ってたぞ?」

 

達也と零司の師匠は九重寺の坊主で古式魔法の使い手、「忍び」の継承者、九重八雲である

 

「う〜ん、昨日あの後なかなか寝付けなくて自分のCAD調整してたら遅くなっちゃって」

 

「学校に遅刻したわけじゃないんだ問題は無いだろう」

 

達也はシャワーを浴び時間まで零司の入れたコーヒーで一息した後3人は学校に向かった。

 

〜to be continued〜




はい、ここまでのご視聴ありがとうございました。
どうでしたか?息子と甥っ子を溺愛した真夜ちゃんは…とりあえずタグで保険かけてるので許してください。
後、書いているとたまに思うんですけどこの作品面白いですかね?まだ数話しか出てないからなんとも言えないけど、少し心配だな、とまぁそんなこと思ってます。

ダメだ…ネタが…せっかく主人公転生者なんだから他作品ネタぶち込みたいよね、まぁそのうちぶち込もうと思います。それではまた次回もお楽しみに

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