四葉の息子は劣等生   作:十六夜翔

9 / 18
お待たせしました。

それでは本編どうぞ!


入学編Ⅷ

風紀委員のゴタゴタがひと段落し、家に帰るといつも通りに3人で夕食を取る。その後達也はCADの調整装置がある地下に行く。その後で深雪が自分のCADを調整してもらおうと地下に歩いていく。数分後地下から大きな物音がする

 

 

「(これは深雪のお仕置きかな?となると今日は渡辺委員長の事で鼻の下伸ばしたとか勘違いしてんだろうなぁ)」

 

 

そんなことを考えながら紅茶を啜る。翌日はいつも通り達也と零司は九重八雲の所へ向かい深雪は家で朝食を作る。帰ってきたらシャワーを浴び朝食を取り家を出て学校へ向かう。達也と零司は、今日から一週間あるクラブ勧誘合戦の関係で風紀委員室に来ていた。

 

 

「さて諸君、今年もあの馬鹿騒ぎの季節がやってきた!今年も幸い補充が間に合った。紹介しよう、立て!」

 

達也と零司はその場で立つ

 

 

「1年の司波達也と司波零司だ」

 

「使えるんすか?」

 

「腕前は確認済みだ。お前らが束になってかかっても膝をつかせることすら無理だろう。他に質問のあるやつは?」

 

 

摩利の一言で周りは静かになった

 

 

「質問がないなら出動!」

 

「「「了解!」」」

 

 

 巡回に出る前に、摩利から腕章と薄型のビデオレコーダーを渡された達也と零司。何か問題に出会ったらこれで録画をするらしいのだが、原則風紀委員の証言は単独で証拠採用されるので無理に録画する必要は無いようだ。

 

 

「それでは次は委員会のコードを端末に送る。指示を送る時も、確認の時もこのコードを使うから覚えておけ。それからCADだが、風紀委員はCADの学内携行が許可されている。使用に関しても誰かに許可を取る必要は無い。ただし不正使用が発覚した場合は一般生徒よりも重い罰が科せられるから覚悟しておけ。」

 

「委員長、CADは委員会の備品を使ってもよろしいですか?」

 

「別に構わないが、本当にいいのか?」

 

「あれはエキスパート仕様の高級品ですよ」

 

「どうせ今まで埃を被ってたものだ、好きに使って構わないよ」

 

「ではこの二機をお借りします」

 

「んじゃ俺も」

 

「ほんと君たちは面白いな」

 

 

そういい風紀委員室を出て達也と零司は別れて巡回することになった。数分後外を巡回していた零司はクラブの先輩達に囲まれた女子生徒に目を当てた、その女子生徒はエリカだった

 

 

「ちょっと!何処触ってるのよ!」

 

「風紀委員です!その生徒から()()()()()!」

 

 

クラブ勧誘の先輩達は手を離し少し後退りをする。その間を走り抜けエリカの手を握る

 

「逃げるぞ!」

 

「え、零司君!?」

 

 

エリカの手を引き体育館裏まで連れていき息を整える

 

 

「ここまで来れば安全だ…ろ…」

 

服のはだけたエリカを見て少し困惑する

 

 

「見るな!」

 

 

零司は慌てて後ろを向きエリカが服を整えるのを待つ

 

 

「見た?」

 

「……」

 

「み・た?」

 

後ろを向いてた零司は視線をエリカに戻す

 

「見えた、すまん」

 

「バカ!…つぅ〜」

 

 

エリカは零司の脛を蹴るが、蹴ったエリカの方が痛がった

 

 

「悪いと思うなら付き合いなさいよ」

 

「あ、おいエリカ」

 

 

エリカに手を引っ張られ闘技場に向かい剣道部の演習を見に来たがエリカはあまり面白くなさそうな顔をしていた

 

 

「お気に召さなかったのか?」

 

「だってさ、台本通りの一本なんてつまらないじゃない」

 

「いくら真剣勝負だと言っても、仕方ないんじゃないか?本当の真剣勝負なんてただの殺し合いだからな」

 

「クールなんだね」

 

「まさか、思い入れの違いだよ」

 

 

そんな会話をしていると達也が闘技場にやってきた

 

 

「風紀委員の仕事をサボってデートか零司?」

 

「なっ!ち、違うわよ!」

 

「?」

 

「冗談だよ」

 

 

そんな会話をしていると演習場の方から竹刀が鳴る音が聞こえた。エリカに引っ張られて最前列まで来た零司と後ろから着いてきた達也は、興味深そうに中心に居る二人を見ているエリカに質問した。

 

 

「知ってる人?」

 

「直接の面識は無いけどね。女子の方は全国女子剣道大会準優勝の壬生紗耶香で、男子の方は桐原武明、関東大会のチャンピオンよ」

 

「桐原君!剣術部の演習までまだ時間があるんだけど」

 

「心外だぜ壬生。俺は剣道部のデモに手伝ってやったんだぜ?」

 

「口で分からないなら剣で分からせてあげるわよ!」

 

「剣道で剣術に勝てるつもりか? 可哀想だから魔法は使わないでやるよ」

 

「魔法ありきの剣術で、純粋に剣の道を磨いた私に勝つつもりなの? 自惚れもそこまで良くと滑稽よ」

 

そういい壬生と桐原は竹刀を向け合い、お互いに撃ち合う

 

 

「互角?」

 

「いや、壬生先輩の勝ちだろう」

 

 

その光景を3人で見ていた。

 

 

「諦めなさい、桐原君。真剣なら致命傷よ」

 

「真剣だったら? そうか壬生、お前は真剣勝負をお望みか」

 

 

 負けを認めるように壬生が言うと、桐原は不敵に笑い出した。そして腕に巻いてあったCADを操作して、魔法を発動し壬生が身につけていた防具に傷を付ける。

 

 

「如何だ壬生、これが真剣だ! そしてこれが、剣道と剣術の差だ!」

 

 

 振動系・近接戦闘用魔法『高周波ブレード』

そして休む間も無く桐原がもう一撃喰らわせる為に振りかぶった。瞬間壬生と桐原の間に達也が入り込んでCADを使う、そこから嫌な音が聞こえる

 

 

「(キャストジャミングを応用した魔法か…流石だな)」

 

 

そんなことを考えてる間に達也は桐原を取り押さえる

 

 

「此方第二小体育館。逮捕者一名、負傷してますので念の為担架をお願いします」

 

「何で桐原だけなんだよ! 剣道部の壬生も同罪だろ!」

 

「魔法の不適正使用の為と言いましたが」

 

「ねぇ、零司君…ちょっとやばくない?」

 

「はぁ…」

 

零司はため息を吐き達也の元へ近づく

 

「風紀委員のものです、これ以上問題を大きくしてもらっては困ります。先輩方には()()()()して頂けると幸いです」

 

 

言葉は優しいものの殺意を込めて放った言葉は周りを圧倒し第二小体育館での騒動は終わったのだった

 

 

〜to be continued〜




書き貯めしてると本当にあれですね、あれ。

それではまた次回!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。