IS 〜THE NEXT〜   作: ASO(活動休止中)

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最近ザ・ネクスト愛が再熱してきたASOです。
2004年の映画『ULTRAMAN』とのクロスオーバーです。
一部五反田兄妹の性格や特徴が変更されていますが、ご了承下さい。

知らない方のために作品紹介(ほぼウィキペディアのコピペ)
『ULTRAMAN』(2004年12月18日公開)

「銀色の流星…舞い降りる」
「高度3万フィート! 6.5G! 極限の一戦!!」

テレビシリーズ『ウルトラマン』第1話での出来事が、現代社会において現実に起こった場合を想定する形でリメイクされた作品。また、今作の公開時に放映されていたテレビシリーズ『ウルトラマンネクサス』と同じ世界観を持ち、テレビシリーズの前日談に当たる。
太平洋沖に墜落した未確認物体を調査中の海上自衛隊の深海探査艇が破壊される。探査艇操縦者の有働貴文は奇跡的に生還し、青い発光体に破壊された旨を証言するが、有堂の容貌は次第に凶暴な「ビースト・ザ・ワン」(以下「ザ・ワン」と表記)に変化して逃亡する。 3か月後、航空自衛隊のイーグル・ドライバーの真木舜一は、赤い発光体の調査のため緊急発進して激突後、やはり生還する。真木はかねての希望により除隊し、民間航空会社へ勤め始める。 有働の前例があったため、陸上自衛隊の対バイオテロ研究機関BCSTはひそかに真木の監視を続け、ある日真木を拘束する。真木をおとりにして「ザ・ワン」をおびき寄せて射殺する作戦であった。ザ・ワンは誘い出されるが、BCSTが準備した毒殺弾が効果なく、作戦は失敗する。ザ・ワンは周辺のトカゲを吸収し巨大化する。陸自施設の地下に監禁されていた真木はウルトラマン・ザ・ネクストに変身し「ザ・ワン」と対峙する。
それまでのイメージから大きく外れたデザインや、映像表現の難しい10メートル級の身長など、ウルトラマン自体の表現にも数多くの意欲的な試みがなされた。
スタッフには、小中和哉や長谷川圭一など平成ウルトラシリーズメインスタッフから、菊地雄一や板野一郎、松本孝弘など、それまでウルトラシリーズには馴染みの薄かった人物までが幅広く参加している。CGが多く取り入れており、クライマックスの空中戦シーン(板野サーカス)が大きな見所となった。この技術は、後年の作品にも大きく取り入れられている。また、防衛庁の全面協力を受けており、F-15の離陸シーンなどは全て実物である。
本作はテレビシリーズ『ウルトラマン』第1話「ウルトラ作戦第一号」のリメイクとなっているため、真木舜一の搭乗しているF-15が赤い発光体(ネクスト)に接触するのは、ハヤタの搭乗したビートルがウルトラマンに衝突するオマージュで、ザ・ワン(特にレプティリア)のデザインは、(青い怪光の演出も含め)同話に登場の怪獣ベムラーを意識したものになっている。

作品の本筋としてはインディペンデンス・デイとかシン・ゴジラに近いイメージ。というかシン・ゴジラってこの作品かなりパクってんじゃね?というくらい類似点もあったりする。
ただこちらはウルトラマンの資格者=真木舜一が、成長する物語でもあるため、家族の絆の描写が多い。
公開日に見に行ったんですけどね…ガラガラでしたわ…。自分はULTRA N PROJECTの作風は好きだったんですけどやっぱり2004年代の人類にネクサスシリーズは早すぎたんでしょうね。最近はセブンXとか、それこそシン・ゴジラが大ヒットしましたから…。
ただ、ぶっちゃけ今見ても遅くはないと思います。終盤のCG戦闘も今見ても全然錆びていないと思いますし、なんなら自分的にはメビウス劇場版やルーブ劇場版より素晴らしいと思う。
これ単体でもかなり楽しめる作品です。見る機会があったら、是非一度見て下さい。

(次回からはまえがきは短いです)




ACT-0 青き玉《ビースト》

「くそっ、一体どういうことなんだ!」

 

織斑一夏は歯を食い縛りながらその身を縛る縄を解こうと藻掻くが、縄は鉄骨を通してきつく縛られており、一向に解ける気配はない。

織斑一夏、()()()()()この物語の主人公となるべき男は、中学一年の今、ドイツで行われていた第二回モンド・グロッソの開催中に、とある廃工場に拉致され、縄で縛られ動けない状態でいた。拉致の実行犯は目の前にいるのだが、その人らが何者なのか彼には皆目見当がつかない。工場内は陰湿で、薄暗くて彼らの顔すら見えないのだ。

 

「さっ、寒いな…」

 

今日はかなり冷え込んでいて、寒い風が正面に見える扉から隙間風として吹き込み、長袖一枚しか着ていない身体に当たっている。こんなことが起きるなんて数時間前まで思いもしなかったが、薄着だったことを少し後悔した。

寒さでブルっと身を震わせながらも、その目の前にいる女性──顔は見えないがはちきれんばかりの胸とウェーブがかかったロングヘアーからして女性に違いない──を精いっぱい睨みつける。どうやら誘拐犯のリーダー格のようだ。

 

「確認するけど、織斑一夏君で、当ってるよね?」

 

「くっ……俺をどうするつもりなんだ!」

 

攫われた時の常套文句を吐き捨てる一夏。

 

「貴方がどうなるかは…貴方の姉の判断次第、でしょうね」

 

「っ! 千冬姉…」

 

姉、という単語は、すぐさま自分の姉である織斑千冬という名前と結びつく。彼女は今頃、テレビの前に専用機である『暮桜(くれさくら)』を纏った、堂々たる姿を現しているのだろう。千冬姉の顔が一夏の脳裏に浮かび、唇を噛みしめる。

誘拐犯の目的は織斑千冬をモンド・グロッソ二連覇させないようにすること。織斑一夏をオトリにして、千冬を誘き出す。試合直前に誘拐することで、千冬はブリュンヒルデという称号か、たった一人の家族か、どちらかを選ばなければならなくなる。誘拐犯の狙いはそこであった。

 

「ちくしょう……ちくしょう……! 俺が捕まりさえしなければ!」

 

一夏は誘拐犯の目的を知る由もないが、千冬姉絡みであれば、最低でもなんとなく自分の立場くらいは分かる。

故に、一夏は自分の不甲斐なさに腹が立ったのだ。

 

「ま、恨むなら自分を恨みなさいな」

 

「ぐっ……」

 

一夏はもう一度女性を睨みつける。

相変わらず顔は見えないが、薄く笑みを浮かべているようにも見えた。

 

(もうすぐ試合開始ね……来るとしたらあと少しで来そうだけど)

 

女性は左腕に付けたブランド物の腕時計を見ながら、横目にまだ藻掻いている一夏を流した。

 

(駄目だ……千冬姉……!)

 

多分千冬姉は俺を助けにやってくる。だが、それは敵の思惑通りだ。

だから、自分で抜け出すしかない。

そう思いながら、目を凝らして周りを見渡す。

 

部屋の中にいるのは、目の前にいるリーダー格の女一名、ライフルを携帯した男が五名、そして、ISで武装した女性が一名。

 

(駄目だ、どれだけ運が良くてもISからは逃げ切れない)

 

縄を解いて、女性を殴り、ライフルの弾を躱す。これだけでもかなり困難な所業だ。今起きていることはアクション映画の撮影でも何でもなく、現実。更に隠れる場所もなく、挙げ句相手にはISがある。蜂の巣にされるのは誰が見ても明らかだった。

 

(ど、どうすれば……)

 

その平均並みの頭で必死に打開策を練ろうとするが、やはり一夏に有効な策というものは浮かぶことは無かった。

 

インフィニット・ストラトス。通称ISは、希代の天災である、篠ノ之(しののの)(たばね)が開発した、宇宙開発用に作られたマルチフォーム・スーツである。しかし、今より8年前に起きた『白騎士事件』により、ISの兵器的側面が露わとなり、こぞって各国がISを導入、軍事兵器として利用し始めた。『白騎士事件』において、各国の最新鋭戦闘機や最新式ミサイル、それら全てを無力化したISは、核兵器が抑制されている今日において最強の兵器にのし上がり、今の社会を形成している。

『白騎士事件』。それは突如として世界中の軍事基地がハッキングされ、2341発のミサイルが放たれた。その全弾の落下予測地点は、日本。危うく日本は滅亡…かと思われたその時、突如として白銀に身を包んだIS──そのISの明確な名称は現在でも不明なため、今日ではそのISを、『白騎士(しろきし)』と呼んでいる──が現れた。白騎士は、その手に持ったレーザーブレードを使い、全てのミサイルを無力化した。その後も、駆けつけた各国の軍隊を無力化、その後搭載していたステルス機能によって消息を断った、という極めて不可解な事件である。今では開発者である篠ノ之束のマッチポンプ説という説があるが、それが通説だ。

しかし、ISには、致命的な欠陥がある。それは、女性しか乗れないことだ。そのため、世界は女尊男卑に傾いた。所詮、力こそ正義。強いものが上に立つ。最強の兵器であるISを操れない男は、女性保護団体やIS委員会の台頭によって下に見られて行くことになった。

そんな中、織斑一夏の姉、織斑千冬は、世界最強へと登り詰めていった。彼女の専用機と身体能力を持って、スポーツにおけるIS競技会の総本山、『モンド・グロッソ』の第一回で、見事に彼女は世界最強の称号『ブリュンヒルデ』を手に入れた。

だが、その名声を望まない人達もいる、だからこそ、今回のような誘拐事件が起きたのだが。

 

と、一夏の後方から微かな光。千冬姉か?と一瞬思ったが、走ってきたのは誘拐犯の仲間らしき男だった。

 

「計画通りです」

 

「分かったわ。……織斑一夏君。良かったわね、直に貴方の姉が来るわ。これで貴方の役割は終わりよ」

 

「ちくしょう……」

 

一夏は怒りを零す。顔は歪みに歪んでいる。

 

「さあ、私達はこの場を去るわよ」

 

そう言って扉へと歩を進める女性。外に逃走用の車が停めてあるらしく、車のキーを取り出している。ライフルを携帯している男も動き出す。一夏は残念ながら、それを黙って見過ごすことしか出来ない。

 

「俺に、俺に……力さえ、あれば……!」

 

苦し紛れに声を出し、縄を解こうと藻掻く。しかし、どれだけ藻掻こうと、暴れようと結果は同じだった。

扉を開け、外の光が漏れ出す。誘拐グループが扉から出ていく。

 

(自分の身さえ守れないなんて……)

 

誘拐犯の女性が最後に一瞥したように、一夏には見えた。そして、ゆっくりと光が狭まっていく。

 

最後には、一夏を暗闇が包んだ。

 

 

「ウワアアアアアーッ!!!」

 

 

心の奥底から、言葉にならない叫びを上げた。ほぼやけくその、発狂。そんなことをしたって、力など湧いてくる筈も、降ってくる筈もないのに。

 

しかし。

 

「えっ?な、何これ?キャアアアアアー!!」

 

先程の女性が、悲鳴を上げていた。

 

(え?)

 

扉の向こうで、何かが起きている。何が起きているのか。気になるが、拘束されているためどうにもならない。

すると、先程の女性が扉を開き、中に入ってきた。動きから、女性は予想外の事が起きて、慌てていると分かるのは容易だった。

扉を閉める間もなく、こちらへ走って逃げて来る。

しかし、不意に女性の後ろに何かが現れ、女性を蹴散らした。女性は直ぐに意識を失ってしまう。

 

「な、なんだ……、う、う、うわああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一夏は気絶する直前、その眼前に光る青い玉を見た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから間もなく、誘拐現場に一夏の姉である、織斑千冬が現れた。千冬は一夏の誘拐を聞きつけ、すぐさま決勝戦を棄権、一夏救出へ駆り出したのだ。

 

両親がいない千冬にとって、一夏は全てだった。

 

「なんだこれは……」

 

現場に現れてすぐに、驚きの声を上げた。誘拐犯らしきグループがいるのだが、皆こぞって倒れているのだ。近付いてみると、それらは皆気絶しているらしく。

 

それより一夏が心配と、倉庫の扉を開けると、気絶しているリーダー格の女性と、同じく気絶している一夏。千冬は急いで近付いて、命に別状がないことを確認すると、安堵の溜息を漏らした。

 

その後、表向き──と言っても誘拐事件自体は公の場に出ることは無かったが──には千冬が鉢合わせていた誘拐犯を蹴散らして、一夏を救出したことになった。

連行されたテロリスト達は一夏を誘拐したところまでは覚えているが、どうして気絶していたのかまでは覚えていないという。

一夏もほぼ同様だった。

千冬も一夏の安否の方が重要だったので、何故テロリスト達が気絶していたかはこの時は然程気にならなかった。

 

しかし、彼らは知らなかった。

 

 

人類を脅かす怪獣(ビースト)が、この地球に降り立ったことに。

 

 




次回の投稿
7/20以降となっております(資料として買ったULTRAMANのDVDが届くのが7/20のため)

…か・・・ どっちの表記がいいですかね?

  • ・・・
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