IS 〜THE NEXT〜   作: ASO(活動休止中)

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そういえばこんな機能あったな的な感覚で特殊タグを使用し始めました。色々と変わっていますがご了承下さい。

おすすめウルトラマン作品
コーナー紹介
作者がおすすめのウルトラマンの回を書き連ねるありきたりなコーナーです。若干の偏りがあります。

第一回
ウルトラマンオーブ第二十二話
『地図にないカフェ』

あらすじ
近頃SSPの間では、一度口にしてしまった者を虜にする絶品コーヒーを提供する店があるのだが、帰り際にはその店の場所を忘れてしまうという『地図にないカフェ』が話題を読んでおり、SSPは調査に乗り出す。
遂に彼らはそのカフェ『ブラックスター』を見つけるが、そこは様々な宇宙人がやって来る憩いの場であった……。

個人的にはウルトラマンにおける宇宙人要素が詰まっている回だと思う。地球侵略に来た宇宙人の末路だったり、宇宙人にもそれぞれ人生というものがあって、その本質は人間と然程変わらないものであったり。そして宇宙人にも譲れないものがある。地球侵略だって好きでやってる訳ではなく、命がけ。時に大事な仲間の命を失うことだってある。そんな側面が描かれた作品。ブラックスターのマスターであるブラック指令がとても印象的な作品です。最後のクレナイガイの名言にも感動します。
ドラマ的側面が特に強いウルトラマンオーブですが、この話はその中でも名作の部類に値すると思います。



ACT-1 赤き玉《THE NEXT》

自衛隊百里基地では、今日も戦闘機が飛び立っていた。

離陸する戦闘機の轟音が響く。

滑走路の側に並び立っている戦闘機群は夕暮れに照らされ、キラキラと輝いている。

迷彩色の車は忙しなく往復を繰り返し、白っぽい作業服を着た者は、機体の整備に勤しんでいた。

 

「五反田、いよいよ今日が初仕事だな」

 

「はい」

 

「楽しみなのはいいが、浮かれ過ぎるなよ。イーグルドライバーってのは、一触即発の仕事だからよ」

 

「覚悟は出来ています。後は実践して感覚を覚えるだけです」

 

そんな中、自分の機体の点検が終わり、休憩につこうと、のんびりと歩く二人がいた。

二人とも、緑色のジャケットと、顎紐がついたキャップを身に着けている。ジャケットには、鷲のマークがついたワッペン。

 

彼らはイーグルドライバーと呼ばれる、航空自衛隊のF-15戦闘機のパイロットだった。

 

五反田弾──頭にバンダナを巻いた上にキャップを被っている、背の高い若者──は肩を回しながら元気そうに歩く。御手洗俊夫──髪をオールバックにして、強面の雰囲気の中年の男──はその様子を若い者には勝てないなと、息を吐きながらついていく。

この二人は、歳の大きく離れた先輩後輩関係であったが、昔からの付き合いが長く、そうぎくしゃくしたものではなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

格納庫の横にある、休憩スペース──いつでもスクランブル発進が出来るように、併設されている──で、二人はソファに座りながら、のんびりと談笑していた。

 

「蘭ちゃんの誕生日って、来週だっけか」

 

「今年もプレゼント渡すんですか? いつも恐縮ですよ」

 

「それにしても、月日が流れるのは早いよな。お前の自衛隊入隊祝いに五反田食堂で朝まで飲み明かしたのがつい昨日のようだ」

 

「そこからイーグルドライバーに選ばれるまで更に時間がかかりましたからね。ま、でも歳取ると早く感じるのは本当みたいですね」

 

からかう弾。

 

「全く、お前、人のこと中年オヤジみたいに言いやがって」

 

「実際そうじゃないですか」

 

「ハハハ……」

 

「ハハハ……」

 

笑い合いながら、二人はコーヒーを一口飲む。

 

俊夫はどっしりと腰を落とし、弾に問いかけた。

 

「なあ、弾。俺達は、選ばれた人間なんだ」

 

「…………」

 

「365日。高度3万フィート。6.5Gという過酷な世界の中で、戦闘機を飛ばすことだけ考えることになる。俺達は、特別な人間なんだ」

 

「ああ。数馬のことは……正直残念だと思っている。一緒にこの空を飛びたかった」

 

「お前には息子の分まで飛んでやって欲しい」

 

俊夫は涙をこらえて、顔を伏せる。俊夫の心はやりきれない思いでいっぱいだった。

それを見た弾は、コーヒーをもう一口飲むと、15年以上も前の事を語りだした。

 

「……初めて戦闘機を見たのは、5歳の時だった」

 

あの頃の自分、そして、風景を想起すると、弾の顔が次第に綻んでいく。

 

 

「夏休みに、数馬と一緒に親戚の家に遊びに行った時だ」

 

田んぼの中を駆ける、幼児時代の弾と数馬。遠くで白い軽トラが走り、向日葵が田んぼの周りを彩っている。山々は青く、小河には生き物が暮らし。蝉は鳴き、トンボはずっとまっすぐ飛んでいく。そんな田舎ののどかな風景の中に、半袖に短パン、麦わら帽子を被り、釣り道具を持って二人はいた。

 

「釣りに行く途中、従兄弟達と逸れた俺達は、偶然、空自のベース近くまで来ていたんだ」

 

そんな二人の前に見えたのは、青い空と白い雲を背に、轟音とともに飛ぶ一機の戦闘機だった。

勿論幼い二人は釘付けになり、その飛んでいく様を空の向こうに消えていくまで見続けていた。

 

「凄かったよ。青空に、真っ直ぐ飛んでいく翼が、太陽に、キラキラ輝いていた」

 

 

「まるで、銀色の流星みたいに」

 

 

その言葉を聞いて、俊夫の顔も慈顔に満ちる。

 

「銀色の流星か……」

 

「あの時の体験が今の俺を作ったんだ」

 

「俺は戦闘機に憧れ、パイロットになることを夢見て──」

 

膝をポンと叩く弾。

 

「そして今、俺はここにいる」

 

「そうか……それは良かった。だが……

 

「え?」

 

 

ジリリリリリリ

 

 

突然、非常ベルが鳴った。スクランブル発進の合図だ。これが鳴れば、どんなことをしていようと、全てを放棄して、戦闘機を発進しなければならない。

 

二人は休憩室の勝手口を開け、格納庫に直接入る。そのまま、自分の戦闘機に乗り込む。

格納庫のシャッターが鈍い音を立てて開き、外の闇と繋がる。乗り込みを確認すると、整備員によって固定具と搭乗用のハシゴは回収される。

弾と俊夫はそれぞれヘルメットとマスクを装着し、互いに合図を送る。降着装置にあるフロントライトを点灯。誘導員に従って、滑走路へと移動を始める。その姿に、整備員一同は敬礼。

少し前までは敬礼をする立場であった弾にとって、少し感慨深いものがあった。

 

管制室では、発進に合わせて職員がモニターとにらめっこをする。そこへ入ってくる眼鏡を掛けた四角い顔の自衛官。管制室長だ。

 

「新たな飛行情報は入っていないか?」

 

「引き続き、情報はありません」

 

「完全な、アンノウンです」

 

その言葉に、管制室長の顔は引き攣り、緊張が走る。

 

スクランブルとは、基本的には領空侵犯のおそれがある侵入機に対して発令される。年々領空侵犯に対するスクランブルは増え続け、今回もその類だ。

だが、今回管制室長が驚いていたのは、侵入機の情報がないということだ。仮想敵国の戦闘機であれば、飛行計画に基づいて、レーダーに引っかかった時点で身元が判明するのが殆どである。その他であったとしても、アメリカ軍機、飛行計画が未提出の民間機であったり、気球などで、それらも飛行計画で身元が割れるか、向こうから通信が来て事なきを得る場合で終わる。しかし、今回の侵入機は身元不明、どれにも当て嵌まらない。おまけに、領空など知らないかのように、一直線に本土へ向けて進み続けている。

レーダーには、そのアンノウンを示すアイコンが、明滅している。

管制室長の額に、汗が浮き出た。

 

「スクランブル機、間もなく離陸します」

 

F-15戦闘機二機が滑走路に並ぶ。

夕闇の中、スラスターノズルから青い光を吹き出して、滑走路を駆け抜ける。唸るエンジン音。

 

テイクオフ。

 

イーグルは、遥か上空へと飛び立った。

 

「マーチ ワンナイナー ヘディング (ゼロ)(エイト)(ゼロ) エンジェル(スリー)(ゼロ)

 

「ラジャー、(ゼロ)(エイト)(ゼロ)(スリー)(ゼロ)

 

「マーチ ワンナイナー ターゲット (ゼロ)(セブン)(ゼロ) 115(ワンフィフティーン)マイル」

 

「ラジャー」

 

「……ラジャー」

 

管制官と通信でやり取りをし、相手の位置を逐一確認する。

 

二機の戦闘機は、雲の合間を縫って、謎の飛行物体に迫っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レーダーコンタクト

 

数分後、遂に彼らは飛行物体を戦闘機のレーダーで捉えた。点としてレーダー内に現れたそれはどうやら真っ直ぐこちらへ向かって来ている。

しかし、弾は不安を感じていた。

初仕事による緊張から来る不安とは違う。

 

「コイツは本当に航空機か……?」

 

弾は疑問を呟く。段々と周りの空気が冷えていく感覚がしたが、弾は首を横に振って振り払う。

 

ガタガタガタガタ

 

プープープー

 

その時、突如として俊夫のイーグルの機内が揺れだす。アラームが鳴り、俊夫は計器を見ると、殆どは不安定に針を揺らしている。

俊夫は突入の事態に目を見開く。

 

「何!?」

 

「先輩、どうしました?」

 

「分からん! 突然、計器が…」

 

「直ぐに帰投して下さい!」

 

「しかし……」

 

「アンコントロールになれば墜落だ。後は任せろ」

 

「しかし、お前は今日」

 

「俺の心配より自分の身を案じて下さい!」

 

「……すまん、弾」

 

苦し紛れに帰投する俊夫。スライスバックで高度を下げ、雲の下に消えていった。

尚、一人で接触しようとする弾。

レーダーを横目に、前方を注視する。もうすぐ、相手の正体が見える筈だ。

 

「パーチポジションだ。もうすぐ見えるぞ……」

 

そう言い、もう一度レーダーを見る。が。

 

ブツッ

 

レーダーから、機影が消えた

計器の故障か。弾の瞳孔が開き、血の気がサッと引く感触を覚えた。

 

「ロストした!?」

 

接触間際に起きたこともあり、レーダーに見入ってしまう弾。

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

 

 

地鳴りのような鈍い音と、赤い光。ハッと我に帰る弾。

 

 

目の前には、マグマのように赤く光る、謎の球体。赤い光が、真っ直ぐ迫ってくる。

 

 

「ぅわあああああああああああ!!!」

 

 

イーグルはそのまま激突、爆散した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エネルギーが奔流する空間の中で、弾は目を覚ます。

何故かは分からないが、弾は、まだ死んでおらず、生と死の狭間で抗っていると感じた。

 

(死んで……たまるか…………)

 

その奔流に流されそうになるも、必死に耐える弾。

 

 

(俺はまだ死ぬ訳には行かないんだ!!)

 

 

その空間の中で叫ぶ。すると、目の前には赤い光。

 

 

(あ……あれは?)

 

 

それが弾の目の前に現れると、一層強い光を放ち出す。その眩しさに目を抑える弾。

一体何が起きているのか。

 

 

その赤い光は、Y字型のコアとなり、そこから血管のように枝分かれした何かが、生えていく。

 

 

胴を成し、腕を成し、脚を成し、それは人の形となっていく。

 

 

コアから放出された光の粒子が、更にその体を確固たるものとしていく。

 

 

 

弾の前に、光の巨人が姿を現した。

 

 




今回自衛隊要素しかないじゃんw
閑話休題部屋を漁っていたら来場者プレゼントの紙飛行機が出て来ました。今はまだしも当時持ってる人どれくらいいるんかね。

…か・・・ どっちの表記がいいですかね?

  • ・・・
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