九重の葉水亭   作:黒いファラオ

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はじめましての方ははじめまして。
お久しぶりの方は本当にお久しぶりですね???

黒いファラオです。

前回の更新は2017/3/20!?!?!?
2年4か月ぶりの更新って正気ですか?

随分と久しぶりなので下手になってたらごめんね。


S1
パーティ合併


 九重の葉水亭には新米の冒険者達がいる。しかし、組んでいるパーティの人数が少なかったり、パーティのバランスが悪いなどの理由から雑用系の仕事ばかりを割り当てられていた。

 そんな冒険者たちを見かねた九重の葉水亭マスターであるコトリー・タタネがパーティの合併を提案した。パーティが合併することによってまともな仕事は受けられるようになる上に、マスターとしてもちゃんとした仕事を任せられるのでWINWINだということでマスターの手引きで話は進んでいった。

 

 話はパーティ合併の当日、顔を合わせ仕事に行くところから始まる。

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

「やあコトリーさん、こんにちは」

 

 アルフィーナがカウンターにいるコトリーに声をかけた。

 

「あら、フィーナちゃんいらっしゃい。プリシラちゃんたちは……」

 

 アルフィーナがクエストボードの方に目を向けると、ピンクの髪に長袖の修道服を着た少女とその後ろにはフードを被った小さな人影が控えている。

 

「まあ、いつも通りです。押し付けられました」

「ふふ、なるほどね」

「それで、合併するパーティの相手は?」

「一人はここで寝ている子よ。あとは2人組が来るんだけど……」

「ほら、スーヤちゃん! 起きて~」

 

 カウンターですやすやと眠っている少女に声をかける。

 

「ん、ふわぁ……?」

 

 眠たそうな目でアルフィーナを見つめた。

 

「……おねえさん、だれぇ……?」

「私はアルフィーナ。君と同じパーティになる人さ。名前を教えてくれるかい?」

「あるふぃーな……うん、おぼえたー……。なまえは、すーや……すーや、さんらいとー……」

「長かったら短く呼んでくれて大丈夫だよ。スーヤちゃん」

 

 アルフィーナの言葉に考えるようにして

 

「みじかく……えっと、ふぃーな……?」

「うん。それでいいよ」

 

 アルフィーナがスーヤの頭を撫でると、眠たげではあるが嬉しそうにする。

 

「仲良くなれそうでよかったわ。それにしてもエルナスくんとリーゼちゃんはどこほっつき歩いてるのかしら」

 

 コトリーがそう言うのと同時に

 

「おっ、揃ってるか。わりぃ遅れて。リーゼが足おっそくてよぉ」

「しょうがないでしょー! というかそれなら少しくらい気遣ってくれても…!」

 

 騒がしく2人の男女が店に入ってくる。

 

「……あっ。遅くなってすみません! ただいま戻りました!」

「はいはいおかえりなさい。うん、これで全員揃ったわね」

 

 コトリーが満足そうに笑う。

 

「君たちが……もう一つのパーティで合ってるかい?」

 

 アルフィーナは男性の顔を見て少し目を見張る。しかし、彼はその様子に気づくこと無く

 

「おっそちらさんか、合併相手ってのは。俺はエルナス・アウストラリス。よろしくな」

「リーゼリットです! リーゼって呼んでくださいねっ!」

「えるなすー、りーぜ……よろしくー」

 

 とてとてとスーヤが2人の元に歩いていく。リーゼはしゃがんで視線を合わせて

 

「こちらこそよろしくねー♪」

 

 と笑いかけた。

 

「おっよろしくな。こんなちっこいのに冒険者とはすげぇなぁ」

「私はアルフィーナだ。もう2人は……」

「ちょっとコトリー、ろくな依頼が無いわよ。サボってないでしょうね」

 

 いつの間にか2人はアルフィーナの後ろにまで戻ってきていた。

 

「ああ、よかった。ちゃんと店にいた」

「よかないわよ。いい加減にしないと別のとこ移るわよ」

「プリシラちゃんとセイレンちゃんもこっちにいらっしゃーい!」

「……全員揃った……?」

「ああ、そのようだね。2人も自己紹介してくれ」

「依頼はちょっと待ってね、みんなが仲良く自己紹介できたら紹介してあげるから」

「……自己紹介……セイレン……」

 

 セイレンは名前だけの簡潔な自己紹介をするが、プリシラは心底嫌そうな顔をしながら

 

「はあ? うっざ。自己紹介なんてどうでも良いでしょ。」

「…プリシラ…依頼、貰えない……」

「じこしょうかい、しない……?」

 

 スーヤが少し残念そうにする。アルフィーナはプリシラのその様子を見て肩をすくめる。

 

「またそういうことを……彼女はプリシラだ。悪い子じゃないから」

「ふん」

 

 そっぽを向く。

 

「それにしてもいきなり大所帯ですねえ……腕が鳴ります!」

「そうだな、やっとこの弓の腕が活かせるパーティになったってもんよ!」

「みんないっしょに、ぼうけん…がんばるー…」

「ふむ、やはり弓使いか……」

「それで依頼は?」

「プーリーシーラーちゃぁ~~ん?????」

 

 気にもせず話を進めようとするプリシラにコトリーがむっとする。

 

「あによ」

「…プリシラ…アレに絡まれるの、面倒…」

「マ、マスターをアレ呼ばわり…あはは…」

 

 2人の会話にリーゼリットが引いたように笑う。

 

「向こうが絡んでくるんじゃないの」

「…時は金なり、絡まれてる時間…もったいない…」

「だからさっさと話を進めようとしてるんでしょ」

「あーあ、せっかく今回は報酬金たぁ~っぷりの依頼用意してあげたのになぁ……」

「そういうの良いから。早く」

「仲良く自己紹介もできない無愛想な子にはおしえてあげなーい」

「私は構わないけどね……報酬貰えないと困るのはプリシラの方だろう?」

「……メンドくさい…(ボソッ」

「はぁ...うっざ。プリシラ。これでいいでしょ?」

 

 プリシラはやはり心底めんどくさそうに名前だけ告げた。

 

「ふぅ……」

 

 アルフィーナが安心したかのようにほっと溜息をつく。

 

「なかなかせっかちなやつらだな、リーゼ、歩いてたら置いてかれるんじゃねぇか?」

「…あんま言ってるとどつくよ♪」

 

 その様子を見た2人は何やらじゃれていた。

 

「腕は確かだから安心してほしい……」

「あいよ、プリシラな、よろしく」

「そ、そうですか……お疲れ様です……」

「ぷりしらー…けんか、だめー」

 

 アルフィーナの疲れたような表情にリーゼリットは引いたように、エルナスはなんでもないかのように返事をした。アルフィーナは一度切り替えるように深呼吸をすると、コトリーに向き直る。

 

「コトリーさん、時間を食ってしまった。本題を進めてもらってもいいかな?」

「そうね、あんまり引っ張ってそこの二人に愛想つかされたらたまったもんじゃないものね」

「そうなったら2人を置いておくわけにはいかないから3人に戻るだけさ」

 

 真面目な顔でコトリーに返す。

 

「まあ、そんなマイナスなことをいきなり考えなくてもいいわよ」

「今回は話してたとおり、合同PTを組んでこの依頼を受けてもらおうと思ってるの」

 

 そう言って、コトリーは依頼内容を6人に見せた。




短めだけど、キリがいいのでここまでだよ。

リハビリ中なので、ゆっくりと短めかもだけど投稿していくよ。
またよろしくね。
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