そんなこんなで、活動報告であった流れとは大いに違ってきてしまったけれど、キルラキルの続編? というかなんというかを投稿します!
ちゃんと最終回までの話の流れは頭の中で書けてますが全部放出できるんでしょうかね
ただまぁ、pixivに投稿したとき、タグに「続かなかったら、戦意喪失」とか書いてくれたのすごい嬉しかったです。ここで続編希望してくれた方々も(もう忘れてるかもしれないけど)
それでは、拙い文ですが、どうぞ
本能町の朝は、ある一人の人物によって始まる。
かたんかたんたたん、と古びた塔の階段が揺れ軋んだ。だがそこに人影は見えず、時折悪戯のような朝の風が通り過ぎるだけ。たんたんたん、かたんたたんと何かのリズムに合わせて揺れ、ふとした拍子にその音は鳴り止む。
「ひゃっほぉー今日もいい朝日だぁ」
いままで影も無かった塔の屋上に、少年は立って町を見下ろしていた。無星の本能寺学園の制服を着た少年はフェンスに足を引っ掛け、まるで遠方を見渡す船長のように腰と額に手を当てて見回していた。
朝霧に包まれた本能町の住民はまだ寝静まっている。基本的に町とかそういうのは関係なく人が起きるのは個人の自由なのだが、鬼龍院財閥管轄の本能町で常識は当てはまらない。
――鳴らせ、我が警笛を。
――聞けヒャッハー! 目覚めの笛を!
朝は何故かハイテンション。昼夜は微温湯並みのテンションというやや下方修正されたグラフを描いてるのが、満艦飾 神流の実情である。
曲名『二十四時間ヒーロー』
ぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴピッピッピッ、ぴっぴぴぴぴぴぴぴぴぴーっぴーぴーっぴーぴーっぴーぴーっぴー、ピッピッピッ、ぴっぴぴぴぴぴぴぴぴぴーぴぴーぴっぴぴー、ピッピッピッ、ぴっぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴゅう~るるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるる~…
「四時三十八分、四時三十八分、日の出だぞ朝だぞさっさと起きやがれゴミ溜め共ぉー!!」
次の瞬間、一斉に町中で大ブーイングが木霊した。
これもまた、非常識の塊こと本能町の朝の日常である。
神流の音楽チョイスは、人類最下位。
※ ※ ※
壊惨総戦挙。
それが鬼龍院皐月が宣言した行事である。
曰く、インネンだかカンネンだかなにやら縁があるらしい纏流子をけしかけたせいで、本能寺学園の部活の殆どが殲滅されてしまったらしい。道理で帰宅部に裸の部員達が雪崩れ込んでくるわけだ。
とりあえず無星に成り下がった元二ッ星生徒達は全裸に褌という粋な格好をさせて学園周回道を僕と一緒にぐるぐる回るのが日課になっている。大抵二桁を超えた辺りから吐く連中がいるけど。
「うっわ、皐月様ずるいなぁ~伊織んのヘンテコな檻で七日間安心安全だぁ。百人乗ってもダイジョーブ、ってか」
本日23週目の周回をしながら学園中央部にある高台を見上げる。そこはおそらく鬼流院皐月がいるであろう場所に、超硬度に編みこまれた真っ赤な生命繊維が球体を描いていた。現在最も安全と言い切れる場所である。
いいなぁ、果てしなく楽そうでいいなぁ。
「神流帰宅部長、お覚悟を!」
「だが断る」
「グフッ」
死角の端から襲い掛かってきた無星の生徒に腹パンして
「ははぁ、やるね函館臣子元女子テニス部部長」
正面に立ちはだかるはつい先日纏流子によって二ッ星極制服を没収され無星降格となった函館臣子元部長。僕が打ち返したる元ボクシング部部長の粗チン野郎の頭を引っ掴んでは、以前と変わりない好戦的な眼でこちらを睨み返していた。
「神流帰宅部長、アタシが無星降格から意味わかんない走り込みしてきてはくれたがぁ、今日からは別だ!」
「ほぉ、道理で今朝は人数いないと思ったら」
「俺達もいるぞぉ! 今日こそ栴檀式殺虫撒布の餌食にしたらぁ!」
「落語部一同、仇討ちを望みまする」
「折り紙部元部長追手タタム、相対を希望する!」
「おぉ、いつも一桁台でゲロるインドア派もいる」
その通り、無星降格とはいえ一般人よりはあまりにもある力、実力を野放しする訳でも無く、比較的自主的に無星降格となった実力者は書面上帰宅部部員に仮入部させて身柄を引き取っている。
加えて、日々纏流子の快進撃といつの間にかこの本能寺学園学区に侵入していた『ヌーディスト・ビーチ』の釘打ち黄色猿によって鼠算式に仮入部員が増えている。ちょっと、困るんですけど。
が、皐月様の壊惨総戦挙宣言によってこの七日間は戦闘交渉なんでもありの下克上もとい焼肉定…弱肉強食体制になってしまった。従って、部長である僕に挑むべく元部長らは本日の走りこみに参加していない訳だ。
「皐月様の壊惨総戦挙宣言が行われたからには上も下も無い! 四天王とタメ張れるアンタを倒せばアタシも再び二ッ星になれるかもしれねえってこった!」
「俺の
「あ、ごめんちょっと電話入った」
「隙有りィ!」
雪崩れ込む波動球並の王子サーブを、すいすいと網目を縫う様に避けながらスマホのディスプレイを確認する。
『犬』
そう――桃太郎伝説に出てくる『猿』『雉』に継ぐ三番目の
昨年『ハチ』で全米を泣かせたことで有名な、最も日本らしい忠心を持った動物―――
「おい、電話に出るまでが随分と長かったようだがよからぬことでも考えていたかい」
「まっさかぁーそんなこと犬牟田サンも昔は野犬みたいに世の中に噛み付いてたんじゃないかなんて思ってもいないですよ」
「ちゃんと考えてるじゃないか、後で首絞めてでも吐かせて貰おうか」
「いいから電話はよ済ませて下さいな」
「やれやれ仕方ない……ん? 誰かと戦っているのかい?」
「あ、はい。無星落ちした連中と総当り戦みたいなのに突入しています。ていうか袋叩きです」
「それは非常に不味いな、今すぐ止めたまえ」
「え? あ」
「グッフォ」
どこかで見覚えあるような釣り眼釣り口角の函館元部長の横っ面に張り手を叩き込んで吹き飛ばす。
「のぁ!? またいつもので来やがった!」
「神流帰宅部部長の
「ごめんそれ部活違う」
アレバスケ部だから!
「のおおおお! 唸れ、我が両手拳のバァニングブロォー!」
「艦娘じゃないからパス」
「ヒゥッ!?」
ヘッドギアしているから多分ダイジョーブ、なんだかよく分からないが燃える両手の拳撃を潜って粗チン野郎の股間を引っ掴んで振り回し、他の元部長共に投げつけた。
が。
「お」
「やりぃ、引っ掛かった!」
足元にふと妙な感触を感じたかと思えば、いつの間にか張り巡らされていたワイヤーの一本が足に引っ掛かっていた。恐らく極細のケプラーワイヤーだろう、声は巨乳なんだけど実は貧乳な野心全開の元風紀部トラップ開発部部長こと大暮麻衣子が人ごみの影でほくそ笑んでいるのが見えた。
っていうかアンタ、放校してなかったっけ。
「下克上よ! 本能寺学園生徒会目録第437条! 生徒会長による全校生徒参加前提の行事にはその一月内に学園生徒であった全員が対象とされる! さぁ神流帰宅部部長! その座をアタシに譲りなさぁい! じゃなけりゃ地雷で木っ端微塵よぉ!」
「うっわ、ここまで露骨な野心家だといくら声がああでもフォローしきれない」
声的にもっとオパァーイが豊満なお姉さんなんだけどな、と思いつつ連鎖的に発動する地雷を文字通り
「ぬぉー! もっとさっさと爆破せんのかアレは! ていうか爆弾の範囲がこっちまでッ!?」
「そ、そんな…ワイヤーに触れた時点で半径3mは爆破するから逃げられないはずなのに…ぐえ」
「失礼、今度はトラップとか止めてライフルにすることをお勧めするよ。あと牛乳飲んで」
喉を引っ掴んで爆裂の波に放り込む。ついでに何人か連鎖的に巻き込まれてくれたから万々歳だ。粗方片付いたのでスマホのマイクを塞いでいた指をどかして耳に押し当てる。
「もっしもしー」
「11秒0318。まさに秒殺だなキミは」
「げ、時間まで計ってるなんてねちっこい」
「ねちっこい言うな。それとこれはあくまでも記録だ、キミがどれだけ早く相手を返り討ちしたのかね」
「言っておきますけど僕ぁ壊惨総戦挙に参加するつもりは無いっすよ?」
勿論だ。
確かに帰宅部は一応正式な部として認められてはいるが、適当なところで負けるつもりだ。いざとなれば白旗だって挙げよう。
「それはどだい無理な話だと言っておこう」
「ドユコトー?」
無理? Why、何故?
「本能寺学園帰宅部部長、キミは今この瞬間から
「ごめん、僕文学の才能とか無いからもったいぶったり括弧付けたりするの止めてもらえませんかね」
「ぐっ…まぁ、いいだろう。ボクとしてもキミの戦闘データが取れなくなることは不本意なんだけどね、皐月様からある命令が下されている」
「命令? そんなの聞いてないけど」
「キミィ…栄えある皐月様からのLine通知を見てないのか!」
犬牟田がマイクの向こうでもんのすごい憤慨してる。鼻息荒い、やだ耳が腐る。
Line? Line…ああ、そういえば生徒会から支給されたスマホにそんな機能があったような。
「これだから最新機種を知らない奴にはほとほと呆れるよ宝の持ち腐れとでも言うのかなまったく。どうせガラケー時代と違って機能が多すぎるだとかボタンが無くて不便に感じるだとか抜かすクチなんだろうなキミもね。いい加減慣れたらどうなんだ。」
「いやぁーメンゴメンゴ。わーかったって今から確認するよ…あれ、これって通話状態でも操作出来るんだっけ…?」
「待て待て待て切るな触るな。ふぅ…どうせ通知なんて知らないと思ったからボクが態々こうしてキミにコンタクト取ってるのさ。理解できたかい?」
「うん、なんだかよく分からないけど馬鹿にされたってことは分かった。気分的にXPが8に取り残された感じ」
「オーケイそこまで分かってるなら上出来だ。さて本題に戻るが…皐月様から賜った命令を要約すると『戦闘権限は無く、壊惨総戦挙では審判に徹しろ』とのことだ」
「審判?」
審判ってサッカーとかバスケとかテニスとかの? あの赤旗上げたり白旗挙げなかったり、たまに無茶振りで年末年始に途中から選手として参加されたり。
「キミが戦闘系技能に優れている優れていないは問わない。とにかくこの敵味方上下関係すべてが綯交ぜになった今、なるべく学園側の生徒達に大きな被害は出さない方がいいと踏んだらしい」
「でもソーユー…所謂風紀? みたいなのってホラ、名前の通り風紀委員のガマゴーリさんがやってくれるんじゃないんでしたっけ?」
「壊惨総戦挙はキミを除いて全員が強制参加だ。勿論ボクら生徒会四天王もね。それが何を意味するかキミでもわかるだろう?」
「なんか括弧よさそうな台詞ですけど…はぁ、ノってあげますよ。ええつまり学園の風紀の欠片も無くなりそうな壊惨総戦挙であくまでも中立を貫き審判を務めろと、そして勝敗が決した時点で両者を止めろと」
「そういうことだ」
なんだかよく分からないが面倒なことに巻き込まれた希ガス。
「無理」
「キミに拒否権は無い。黙って従え」
「いやいやいや、帰宅部今のところ僕一人ですから。この学園何人人いると思ってんすか、いちいち全員の審判役なんて出来ませんって」
「そこはキミが何とかしたまえ。それに無星降格となった仮入部員がいるだろう? おっと、もう
ふと後ろを振り向く。
そこにはついさっきまで僕が相手してた元二ッ星の生徒達の死屍累々な山が。
山が、山が!
動けよお前等! 毎日鍛えてやったでしょうが!
「だから止めたまえと言ったのに。どうせ片付けてから話聞いたほうが良いとか短絡的な思考だったんだろう。それじゃ失礼するよ」
「あ、ちょ、待」
ぷつり。
スマホをあまり使いこなせてない僕でも分かるよ。コレ、通信が切れた音だコレェ。
「てゆーか…どーせ四天王が残るんだからいいんじゃ…まぁ皐月様のメーレーだし、やってあげるか。にん!」
古来のジャパニーズニンジャーらしく印を結んでみる。オタッシャデー。
特に意味は無いけど、ホラ、忍者って影分身とか分身の術っぽいの出来るじゃん?
「多分…全校生徒と乱戦具合を考えて…ちょっとくらいでヘーキかなぁ」
文字通り人海戦術だ。どっかの糸目のねーちゃんとかは忍具とか持ってたり実物と同じ分身は四体まで出来るとかなんとか言ってたらしいけど。
とりあえず瞼を閉じ、気分的に右手の中指と人差し指を上に立てて、左手の親指と人差し指を下に立ててみる。
「オン・コロ・コロ・センダリマトウギソワカ――――ほっ」
首をかっくんと跳ね上げて胸元に掛かっていた愛用のホイッスルを取り出す。宙に舞ったホイッスルは然るべき場所へと、僕の口元に加えられる。
ピィ―――――――――――――――――――ッ。
甲高い笛が鳴り響く。同時に僕の肉体は羽のように軽くなる感覚が伝わり、ゆっくりと足を動かしてみる。
ひゅっ、と先程のホイッスルのような音色が足元に響き、次の瞬間に瞼を開けると。
「うわぁビックリ」
「おえ、僕が沢山いる」
「気持ち悪いなぁもう」
「速さが足りないやあ」
五十人くらいに増えていた。
これぞ神流式分身の術カッコカリ!
いやぁ、ははは。分身の術って楽だねぇー本人はラクして分身に全部やらせればいいんだから。
「じゃああとは任せた」
「何言ってんだYO。お前もに決まってんだろ」
前言撤回、分身体も面倒そうなヤツだった。
かくして、神流による分身の術(仮)によって七日間の壊惨総戦挙審判役実行は始まった。その姿を、天高く頂に位置する屋上で鬼龍院皐月がほくそ笑みながら見下ろしていたことも知らずに。
はい、作者はポッ○ン大好き!(でした!サニパ以来やってないけど!)
大学の友人に誘われて一時音ゲーに夢中だった時期がありました。あの頃丁度艦○れが始まったんだったけ。
もし曲名もNGなようでしたら消します! なので後々見る方は音で連想してください(笑)
某笑顔動画で検索検索ぅすれば聞けます。毎度毎度頭おかしい譜面とか見るの楽しいですよ
いやしかしホント拙い文だね、趣味全開だよ
前回の別の作品投稿から一ヶ月とか新年生忙しすぎィ! レポートとかパワポがここまで面倒だとは…