今回は初めて?の小説を書かせていただきました!
あべこべのシリアスって少なめかな?っと思ったのでシリアスが強みであります。
ちゃんとHappyENDもBADENDもありますので大丈夫。
あと、後々にキャラの立ち絵も出させていただきます!
では、ごゆっくりくださいませ!
因みに、毎回OPやEDは変わるかもしれませんが今回のOPのイメージは「Crystal_Kay_ONE_」となっております!
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https://www.nicovideo.jp/watch/nm4032983
「あべこべ」とは、即ち物事が逆転していることである。そして今から話していくのは物事の逆転ではなく、その世界にある概念の常識が反転してしまっている世界の話
本来ならもう少し世界の住民が「幸せ」で居られたはずの救いが薄い世界の話
___貴方はみんなの「希望」になれますか?
──第1話
自分は意識を取り戻す
ここはどこなのだろうか全く検討がつかない場所。
真っ暗の中音だけがずっと木霊していて、水の滴る音が聞こえる。ただ、目も見えなく声も出ないし体も動かない。だが、自分の名前などは覚えているということは記憶に障害はないようだ。体の痛みなどはない。
静けさの不安を抑えるため、考えを構築する
音だけならここは自分の家ではない。これは間違いなく外にいる。しかし、記憶が正しければ自分が外に出た覚えはない。
だが、今の現状からどうすることもできない。何故ここまで体が動かないのも不思議だ。自身がいる場所の推定位置は、芝生に近いもの、そして水の音が近いため、川か海とかだろうか。
待っていても仕方ないとは思うが、これ以上出来ることが無いことも事実。今はこの時間をゆっくりとすごして行こう
ガサガサ...
と、思った矢先に何か音が聞こえる。草木を掻き分ける音
「男性...?」
「...ツンツン」
それ口で言うのか。
音がなってすこし経ったあと、女の子のような声の子にいきなり身体をつつかれた。誰なのかは分からない、そして足音もしなかった
もしや、幽霊の類が自分に悪戯でもしているんだろうか。それなら自分は死人ということになるが、息も心臓も体温も問題がないように感じる。自分の感覚と実際に違いがあるとするなら、全くもって意味は無いのだろうが
「...死んでる?」
生きていると伝えたい。 初めて人に会ったのだから生き延びるためにも会話をしておきたい。
もし、できることなら目を開けるものなら開きたい。今自身の全力を尽くして、身体を揺する事ができるかどうか試す。
__!__
「生きているの...?」
彼女は自分に反応を示す。
身体が動いたようだ
「でも」
彼女の声は震えていた。なぜ震えているのかは、分からない。原因が何かしらあるのだろうが、声をかけるにも身体が動かず声も出ない。
もしかしたら過去に何かあったのだろうか。
「怖いけど、、頑張らなきゃ」
その少女が放った声には諦めと、期待を入り混じり合わせたような響きを含ませていた。
そして、そのあと私は少女に持ち上げられたのかはまだ知らない、最後にわかったのは身体が宙に浮く感触と何故かザラザラした腕のような何かで運ばれるのを感じて、自分は暗い闇に吸い込まれるように意識を閉じた。
一般的な人間は人が道端で倒れていたら、助けようとする。それは偽善であっても善意の心が一般的に人々は強いからだ。そして善意があれば助けた後のことなど、考えたりはしないだろう。
本来ならば
だけど、彼女は善意の気持ちを持って助けたようには感じない。どちらかといえば「恐怖」に似たようなものを感じ取る。彼女は何に対し、何に怯え、何をそこまで震えてまでも助けたのか。
___自分には分からない。
彼女に運ばれたと思われる場所から少し時間が経つ。目も身体も少し良くなっていた。彼女の姿はないが、見渡すと自分の下には布団が敷いてあるだけのすこし寂しい場所。周りはかなり狭く、ボロ屋をイメージさせる。もし声の主の彼女が住む場所というには少なくともここは住めるような環境が整った所ではない。
ただ自分は助けてもらった身。家だとするなら今だけなら居候だ。周りには何もない事が分かっていたとしても、動き回るのは中々に失礼である。それに、本人が帰ってくるかもしれない。大人しく待っているとしよう
___足音が聞こえる
___これは間違いなくこちらに近づいている
___帰ってきたみたいだ
数分後。
彼女らしき人の足音が近づいて来ていることに気がついた。
外の景色は殆ど草木しかみえなかったため、音も少なく虫の鳴き声くらいしか無かった。だからこそ、足音ははっきりと捉える事ができる。
「.!」
彼女はこちらに気付いた。
自分は足音が止まった事に気付くと同時に、彼女の姿をしっかりと確認する。
そして知る。
___あれは、ルーミア?
___だけど、あれはゲームのキャラクターだった筈。
___どういうことだ?
混乱。
助けてくれた恩人。それは紛れもなく、自分が知っているゲームのキャラクター。だけど、ゲームのキャラクターが目の前にいるというのは一体どういうことなのだろう。
自分は夢を見ているのだろうか?
混乱と焦りを入り混じった表情。普通ならコスプレと思うのが正常な判断、だが昨日の自分の行動、そして今いる場所を考えたとして、そんな正常な判断など今の自分にできるはずもなかった。
だが、本当に彼女がルーミアだとするならば、明らかにおかしな点がある。
___それは、彼女の周りに巻かれている「包帯」だ
もし自分が知っているルーミアなら妖怪という設定で、人間より圧倒的に力が強い筈。包帯でぐるぐる巻きにする程の傷を負わせる相手と戦ったとしても、明らかにおかしな量。
少女達限定ではあるが「弾幕ごっこ」という遊びでここまで傷付くことはあり得ない。弾幕にもしも殺傷能力があったとしても、痣や切り傷を隠し切れないほどまでの威力があるのだろうか?
そして、妖夢や咲夜がルーミアに対して剣のような弾幕やナイフを投げてまで、ここまで傷つけるようなことを彼女はしたのだろうか?
___それは有り得ない
これは自分の勘でしかないが、彼女達はそこまで殺伐とした空気にはプライド踏みにじったり、主人を侮辱したりしなければそこまでするような性格では無かった筈だ。今のルーミアを見る限りそんな性格には到底思えない。
それに、鈍器で殴られた所で心当たりがあるのは鬼だが、ここまで一方的に殴られることはまず有り得ない。地底に住んでいる彼等はまず地上に来ることは禁じられている上、鬼で来るとしたら萃香くらいなもの。誇り高き彼女がそんなことをするとも思えない。
___ならばこの傷は一体なんだ?
長考していた自分に不思議と思ったのか彼女は。
「えっと.大丈夫?」
距離を置き、心配した声色で自分に向けて言葉を発していた。その目は、今だに恐怖を含ませていることに自分は薄々気付く。
「あ、はい 大丈夫ですよ」
「そう」
彼女が逃げ腰の理由。
もしかしたら、自分自身に原因があるのではなく、自分の性別に問題があると考える。
「私は、命の恩人である貴女に危害を加えたりなどしたりしません。その逆、お礼がしたいのです」
「……!」
「信じてもらえなくても大丈夫です。そこからで構いませんので、私と会話をして頂けませんか? ここがどこか私には分からないのです」
彼女は緩い表情を見せコクリと頷く。
黒いスカートと、赤いスカーフを身につけた容姿端麗でどこかおてんばな性格を隠している可愛らしい彼女。自分がいた世界なら普通に世界に共通するほどの麗しい女の子。
この子をここまで変えてしまった原因は何なのだろう。そして、性別だけなんだろうか。
「えっと、初めまして。私は希楽 與家といいます。くみやと読み間違えるのですが、みくやと呼んでください」
「私は、ルーミアです」
「ルーミアさんですね。分かりました」
___明らかにおかしな挙動。
まるで、肉食獣に喰われかけている小動物のような動作。
急で強引だが嫌われる覚悟をしてでも距離を詰めたい。
それこそ、避けられ交友関係が破綻するかも知れないが、少しでも話をしなければ前に進もうにも前に進めない。
「急で申し訳ない。あまり天気もよくありませんので、せめて中に入ってお話でもどうでしょうか?」
「いやだ.怖い.あとさっきと言ってることが違う」
「まぁそれはそうなんですが、でももし仮に私が貴女に暴力を振るったとして、雨にうたれ体力が無い方が辛いのでは?」
「……」
彼女は黙り込む。
こちらに引き寄せるような発言。警戒してると知っていてこれはダメだったか。
それなら自分が外来人であることを伝えよう。これ以上警戒を強めても手の内を隠しても意味がないように感じる。
「なら、せめて答えてください.貴女は一体どこから来たの.?」
「……私は、この世界の外から来たと言った方が正しい人間かと」
「まさか.外来人なんですか?」
「ここの人から言わせたらそうなります」
「じゃあ、なぜ貴方はここを知っているの?」
「それを話すには色々と時間がかかるかと、思われます。なので」
「お願い。話してください」
外来人。
やはり途端食い付いてきた。これだけで里の人間と関係が友好でないことがでなんとなくだがわかる。人間と上手くいっているのなら、外来人ではない里の人間だと思っていた自分と外来人と知った自分に対しての行動が明らかに違う。
「……なら、貴方はここの外からきて私達のことはゲームのキャラクターでそれで知っている.ということですか?」
「はい。そうなりますね」
「そして私。いや、私達の元々の性格や能力まで知っているですか、少し信じられないです……」
「それはそうだと思いますよ。私だってそんなこと言われたら((頭大丈夫ですか?))って聞きたくなりますからね」
「それは、言い過ぎですよ.」
幼き彼女はそう言って乾いた笑いを零す。外来人であると言った時から変わったと思ったが、ここまで変わるとは思わなかったため、少し安心と嬉しさが胸にある。
口調や性格など今のルーミアはゲームのキャラだと全然別物だが、やっぱりルーミアは元気いっぱいでチルノや大妖精と一緒に遊んでいる姿がどのルーミアでもよく似合うと思う。
__だからこそ
__知っているからこそ
「微笑んでくれましたね。やっと」
「ごめんなさい」
「いやいや、謝らないでください。私はルーミアさんが微笑んで笑っている姿はとても好きですよ?」
「嬉、しいです」
__治してあげたい
この性格を元の性格に戻すにはどれだけの時間を使うか。まだ彼女に何があったのかすらまだ聞けていない。自分の過去のことを少しだけ伝え、ゲームのキャラでの性格をあくまで設定のキャラとして教えただけだ。
だが、すこし変わってくれたとはいえいきなり彼女の心に土足で入っても良いのだろうか。先程は場所と彼女の心配という言い方もできたが、今回は気になったからとしか言いようがない。
とはいえ、包帯巻いていてその上隠し切れないほどの傷を見て、何も言わずってのも自分にとっては凄く嫌である。
目は死に夢も希望も全てを諦め、泣き叫んだ目。でも、自分は心理の資格など持ってはいない。それでもわかるこの目はまだ私を信じていない。いや、信じたくても信じ切れていないんだと。
だとしたら
どうしたら手を伸ばせてあげられる?
どうしたら笑顔で居てくれる?
どうしたら……
ルーミアを救ってあげられる?
先程から彼女は自分から話しかけたら返してくれる。だが、彼女から話しかけてくることはなかった。
ずっと無言。
笑顔も薄い。
ただ一刻と時間だけが過ぎて行く。
精神的に重症であると自分にはわかった
今日だけで色々とあり、自分も疲れた。いきなり目を覚ましたと思ったら目が開かなかったり、体動かなかったり、治ったと思ったら本当の意味で闇を抱えているゲームのキャラクターのルーミアに出会った。
本当、全部ゲームとか夢のような出来事。
だけど彼女に運ばれて、空気や傷とかを見てみるとどうにも夢には思えない。悪夢と仮定するなら自分にこんなトラウマなどはない。記憶が間違ってなければそれ以前にそこまで強烈な事はおきていない。それに、これを夢と捉えるならこの夢は色々でき過ぎている。
でも、良心が今の自分にはある。偽善者と言われようが、彼女が自分自身で本当に納得できる道を見つけ支えてあげたい。
世間には[誰かの為に自分の命を捧げても守り抜いてみせる]という言葉がある。
だけど、自分はその言葉は大嫌いだ。なぜなら命をかけて守ったとしても、守った後の人物のことを考えていない。逆にその人物悲しむことを考えていない事が多いからだ。
死人は語らぬ。
だからこそ、この殺伐とした幻想郷で自分は生きて、生きて、生き抜いてみせる。
月夜。
蛍の光が周り一面を照らしてくれている。その光景は前自分がいた場所では見られることがなかった、自然の光景。少なくとも自分は見惚れていた。
「蛍とか、興味がおありなんですか、?」
「あ、いや、外の世界だとこんな景色を見られる事が少なかったので新鮮で見惚れてました」
「そうなんですね」
彼女は傷や、体調の話などはまだしていない。話したくないのもあるのだろうが、やっぱり気にしてしまう。
でも傷は先程よりは治っているように感じた。常闇の妖怪なだけあって、夜になると調子が良くなるのだろうか。こころなしか彼女の顔には少し元気が出てきているように感じる。
会話を弾ませるのは苦手だ。話し上手でありたかったとは思う。
「ごはんとか、お風呂とか用意できなくてごめんなさい」
「いえいえ、大丈夫ですよ。助けて貰ってそこまで要求する程恩知らずではないです」
「でも」
「かと言って、着れる服これしかないですし。今日一日はこれで大丈夫です。ご飯も今あまりお腹は空いていないので」
「……」
少し言葉を間違えたのか、彼女は考え込んでしまった。やはり、少し勉強をしておくべきだったか。
「……んで」
「はい、?」
「なんで、貴方は私を殴らないの」
この言葉。
暴力を振るった人物が彼女には沢山いたんだろう。彼女ひとりとは限らないが、殴られるのが当たり前に感じるまで少なくとも彼女は殴られたのだ。
___
許せないと思った。だが本来なら自分は関係の無い話。聞こえないふりを通せば彼女はそれで塞ぎこむことになるかもしれない。
自分はそれが正解とは思わない。助けられる人は助けたいって自分は思うからだ。
___だから私は。
「
助けを求めている言葉を発したわけじゃない。本当にそうかどうかも分からない。でも、やっと自分は彼女に助けの言葉を発してあげられた。
支えてあげたい。
偽善者など言われてもいい。
では何故そう思ったのか?
それは「納得は最優先」という言葉に従ったからである。彼女を助けたいと思ったのも、笑わせたいと思ったのも、私がそれがいいと思い、一番納得できる答えだと感じたからだ。
後は彼女の問題。
本当はどうしたいのか、これからどうしていきたいのか、決めるのは自分ではなく彼女自身。
だからこそ、これから何が起きるかなんとなくだが、わかってしまう。
「私を殴ってよ……叩いてよ!」
「殴る必要も叩く必要もありません」
「なんで……なんで! なんで!!」
彼女はずっと半狂乱だ。多分自分が外来人であることがわかっていても、今までのトラウマで恐怖を抑えきれず、爆発したんだろう。
悪いけど、叩くことが正解だと思わないんだ。
「だって、私は……醜い……」
「……」
「何をしても、嫌がられる……」
「怖い……怖いよ……」
「私はなんにもしていないのに.ただ助けていただけなのに! .」
やっと知れた彼女の本心。醜い美しいで人に暴力などを振るいそれがこの世界では許されている事を知った。まだ、男だけとは限られた話ではない。同じ性別でも見下し、暴力を振るう奴もいる。
そしてこれが本当なら八雲紫は何をしているのだろうか、この世界では八雲紫は存在していないのか? 幻想郷を最後の楽園にしようとしていた彼女の存在がないのならば、この世界は一体なんだ?
異変に近いものであるのなら、博麗の巫女である霊夢だって動くはず、もしかしたら彼女も被害者なのか?
あぁ、成る程。
___この世界は狂って
「ルーミアさん」
「……」
「何度も何度も私は助けられていると、伝えました。ルーミアさんが居なかったら私は死んでいたかも知れません。そして、あの時の私には少し意識があったんです。だから、怖がっていても私を助けてくれたルーミアさんの声が聞こえていたんですよ? なのに、何故。
貴女を殴らなければならないのですか?」
「私は、必要ないと思います。だって、助けたくれた人に恩を仇で返したくないからです」
「貴女は殴られて、冷静を保っていたんでしょう? だから、男である私に殴られないことが不安で不安で仕方なかった。違いますか?」
今までより、一番言葉を発した気がする。わかって欲しいから、気づいて欲しいから。優しさだけをぶつけない。
自分で気付くために。
「でも……でも!」
「でもじゃないんですよ。何でわざわざこんな可愛い子で女の子を殴らなきゃいけないんですか、私は頼まれても絶対にぜーったいに嫌です」
「私はどうしたらいいの……」
「笑えるようになればいいって、思いますよ」
「そんなの無理……」
「何故ですか?」
「男の人は、私を嫌がるから.」
「え? それでなんで笑えないんです?」
「人里には男や認められた女の人以外は入れない、男の人が人里の権限を全て持っているから私や、私の友達は入れない。入れないから何も買えない、生きていくためにもなんにもできない……そして、たまに外に出てきた人達が私達を殴ったり、蹴ったりしてストレスを解消しにくるの.それが怖くてたまらない……だから、笑うなんて無理……感情なんて無くなってしまえばいいって」
「だからそんな事を考えてるから笑うのも、嬉しいって思うのも無理だと?」
「うん……」
「__なら。私が貴女をルーミアさんを元気付けます」
「……え、いきなり何を言って」
「だって、嫌なんですよね? 笑えないのも楽しめないのも」
「……」
「沈黙は了承ととります。だから、貴女が男が怖いというのなら私が支えてあげたいんです。恩返しと思っていただければ」
「だからって」
「必ず貴女を元の性格に戻してみせます。だから、初めて会ったばかりですけど、どうか私を信じてもらえませんか?」
「ちょっと……ちょっとまってよ」
少し強引にいきすぎたのはわかっている。怒りもまだあるため、焦った自分は彼女の気持ちを知れて嬉しく思っていたのだろう。これ以上はあまり良くない事を知っていても、私は似たような事をしていた気がする。
「……すいません。少し焦りすぎました」
「いやびっくりしただけだから.けど何故そんなにしようとしてくれているの.?」
「特にこうだと言えることはないですが、やっぱり恩返しの気持ちが強いからかと」
「そう」
本当は嘘である。
この世界の事を知って、今の自分がどうするかを考えていくこと。ルーミアだけじゃなく、幻想郷の住民がどうなっているか。そのためには、どうしてもルーミアの協力が不可欠になってくるだけだ。助けたいのは嘘ではない。
「...ってのは
嘘よね?」
「、えっと?」
「これでも私は妖怪だから.何年も生きて、男性の目線とか気にしていたのもあって.なんとなくわかる……」
「……すいません。この世界の事を知るために、協力してもらおうと思っていました」
「信じてもらいたいのか、そうじゃないのかわからない」
「ごめんなさい」
やはり妖怪は妖怪。人間より遥かに生きていて、 人間より多くの知識や経験を持ち合わせている。ルーミアでさえ、自分と比べたら何百年単位での違いがあるのかも知れない。そうだとしたら自分は玄孫よりも下になる。
「いや、頭を上げて……下げるのは慣れてるけど下げられるのは慣れてないの……」
「気持ちにそんな事関係ないですよ」
「……」
「なんかよくルーミアさん黙り込みますね」
「誰のせいだと」
「私のせい?」
「…………」
「すいません」
怖かった。
目が猫の怒ってる時の目してた。
「でも、ありがとう」
「御礼を言いたいのはこちらですよ」
「いや、貴方は変人だけど、どうしようもない変人だけど、私の気持ちを思って話を聞いてくれた。だからありがとう」
「へ、変人...でも、たしかに誰かに助けを求めるのには勇気がいりますよね。私でも、助けてって言えません。多分プライドなどが壁を作ってしまっているんでしょう。だけど、もしルーミアさんや友達とか自分が大切助けられるものが助けれなかった場合は、そっちの方が断然辛いです。だから助けを求めたって、悪いことなんて全然ない。って私は思ってますね」
「...貴方何歳?」
「え? 17歳ですけど」
「...強いんだね」
「ルーミアさん程ではないです」
「ううん私は弱い」
「そんなことないですよ」
彼女はここまでずっと精神が壊れる事なく、耐えてきた。本来ならもうとっくに壊れ、寝たきりでいてもおかしくない程の惨状を前に。壊れないで、ずっと前を見続けていたんだ。
自分に出来る事。
彼女が出来る事。
今やれるべきことはなんなのだろう。今自分がするべきことは、ルーミアと話す事だ。ならば、彼女ができることは何だろう。彼女の中にある本心で他の人を助ける力を与えることだ。だからこそ、助けてって言ってなくても、改めて前を向こうとしている彼女を自分は支えていきたい。
「.じゃあ、弱いと思う私がどんなことをしてきたのか、どんなことがあったのか話しても大丈夫かな」
「私もルーミアさんからできれば話を聞きたかったので。話していただけるなら嬉しいです」
「ルーミア」
「え、?」
「ルーミアって呼んでくれたらって。あんまりさん付けは慣れていなくて」
「わかった。ルーミア」
「言いたかったこと伝わったみたいで良かった」
「いや、まぁなんとなくわかったから。じゃあ、お話きいてるね」
「うん」
__彼女の口から物語が始まる。
それは決してハッピーなものではないだろう、だけど今の自分にはとても大切な話。これから進むためにとても大切で必要な話。
それは、絶望と希望が与える物語
絶望を前に彼女は何を見たのか。そして絶望を前に彼女はどう行動をしたのだろうか。
___これから私たちは知っていく事になる。
To Be Continued.
1万文字くらいでしょうか?読んでいただけて嬉しいです!
結構不定期で更新して参りますので、良かったら御付き合いくれたらと思っております!
では!またの機会がございましたら、よろしくお願いします!
今回のEDは「ヒトリシズカ」です!
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