絆きらめく恋いろは 二対の蒼銀   作:AOS-5201 ひびき

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初めまして、ひびきです
某SNSでめくいろを知ってプレイしてどハマりした結果書いてみたい衝動に駆られ筆を取りました
執筆なんてした事が無いので色々と至らない点もあると思いますが緩く見て頂けると

物語の始まりは本編より前からになります



交わる銀と鉄

─1年前─

 

住吉学府に建てられた「刃道」を学ぶ為の学園、叢雲学園

毎年多くの少年少女が受験しては、通るのは半数程という規模と難易度を誇るこの学園は武芸者(戦人(いくさびと)と言う人も居る)としてのイロハを学ぶ「武芸科」、刀を打ったり武芸者をサポートしたりする「技巧科」、鋼等の素材を仕入れたりする「主計科」の3つに分かれている。

多くの生徒は武芸科に入り、技巧科と主計科もそこそこの人数と言った割り当てとなっている。

 

 

 

 

 

刀鍛冶の家系の「神代家」の生まれの俺は幼馴染みが武芸科というのもあって技巧科に異例の特待生扱いで入学した。

神代の御先祖様が学園の設立や霊式機工刀「折紙(オリガミ)」の作刀方の確立に貢献したってのもあるらしいし、何より俺の母親が有名過ぎる故に叢雲学園としても手放したくないらしい。

 

…まあそんな裏話はどうでもいいんだが…今現在目の前にご立腹な幼馴染み「朱雀院椿」が仁王立ちしている。

怒ってる…みたいだが、子供の頃と変わらず頬を膨らませてるせいで威圧感は殆ど無いし、むしろ可愛いとしか言えない。

 

「龍月くん、どうして武芸科じゃないの?」

 

俺の母親を知る人からはみんなそう言われる、確かに母さんが父さんと結婚する前に爺ちゃんから教わったっていう神代家の剣技を俺も教わってはいるが…

刀鍛冶の家系なのに剣技が伝わってるのが不思議かもしれないが、ン百年昔は化妖や妖魔と呼ばれる異形を祓う退魔師として剣技を磨いて戦い続けた人も居たらしい、その剣技が密かに継承されて来た結果、偶然にも俺の代で刀鍛冶の技術と剣技両方を1人の人間が受け継ぐ事になった。

神代家は昔から不思議と双子が産まれやすい家系だった、それ故に刀鍛冶と戦人とそれぞれがなっていたのだが、産まれてきた時に片割れが大きな病気にかかって亡くなったらしい俺は今は一人っ子…母さんが養子として引き取った義妹は居るがある種ノーカンだろ。

と、まあ俺が一部の人から武芸科を希望されてたのもこういった経緯があるんだな。

 

「どうして…と言われてもな、家は元々(表向きは)鍛治職人の家系だしな」

 

これは間違ってない、化妖が殆ど出没しない(しても国の退魔師部隊が対処する)為にここ最近は刀を振るう機会も無かった。

試験の時に担当の教師と軽く1戦して適正を計られた時に久しぶり…ゆうに3年ぶりに振ったくらいだ。

イマイチ納得出来てない様子の椿、先程言っていたが、どうやら武芸科として演舞祭等で競えるのを楽しみにしていたらしい。

 

「久しぶりに龍月くんと試合したり出来るかなって思ってたのに…」

 

あぁ…これはちょっと不味いやつだ、さっぱりしてるように見えて椿は案外長々と引きずるタイプだ。

 

「わかったわかった…時間がある時に軽く手合わせならするから落ち着いてくれ」

 

椿と居ると昔からよく言われる、どっちが歳上なんだってね。

どう見ても椿だろ、基本的にしっかりしてるし人望もあるし…たまにポンコツなのも椿の可愛さの一つなってると思う。

中学の時も散々告白されてたしな、全部断ってたみたいだけど。

 

俺の言葉を聞いて分かりやすくご機嫌になる椿、本当に可愛い。

 

「じゃ、じゃあ今からとかは…」

「ん…鍛錬とかは良いのか?」

 

手紙とかで聞いてた話だとこの時間帯はいつも自己鍛錬をしているはず…

普段の鍛錬の代わりに俺と手合わせしたいって事なのか?

まあ確かに昔は鍛錬代わりに手合わせしてたこともあるが…

 

「オリガミも練習用のとか揃ってるし…ダメ、かな?」

「ん…流石にそこまで言われたら断れない…か」

 

言質は取ったと言わんばかりに俺の腕を引っ張って歩き始める椿、相変わらず距離が近い、他の生徒がめっちゃ見てるのに気付いてないんだろうか…気付いてないなこれは、まぁ…いつもの事か。

 

 

 

 

 

 

連れてこられたのはヨリシロ君と呼ばれるシステムのある競技室?体育館?みたいなところだった。普通に広い。

それに対衝性能も高そうではあるし、多少は思いっ切りやっても大丈夫…ん?誰かに見られてる気配が…?

 

ふと振り向くと喧嘩っ早そうな人が居た。誰だ?しかもなんか準備をしてる椿を若干ニヤついた表情で見てる気もする。

 

「椿、あの人は?」

 

手っ取り早く聞いてみる事にした。

 

「あの人?ぁ、葵来てたの?」

「よぅ、椿が男連れ込んでるって話聞いて来てみたんだよ、どんな奴なのかと思ってね」

 

男を連れ込むって…手合わせするだけでそう言われるのか…

いや、今まで1人でどうにかしてきてた椿を知ってればそうなる…か?

 

「ふふん、私の自慢の幼馴染み、神代龍月くんだよっ!」

 

何故かドヤ顔する椿、一方の俺は訓練用のオリガミの状態を見ていた、そんな俺を興味深げに眺めてくる葵と呼ばれた人…椿との会話を聞く限り椿と同い年…つまり先輩だろう、椿と仲がいい…のか?からかいの種を探しに来たようにも見えるが。

 

「ふ〜ん?中々いい男じゃん?」

「あげないからね!?」

「俺は物か…?」

 

ボヤきつつオリガミのチェックに戻る、訓練用と言うだけあって基本的な身体強化の天呪のようだ、これなら万人に使いこなせる…筈だ。

重さ、長さ共に基本に忠実…使い勝手は悪くなさそうだな。

1度鞘から抜いて刀身の確認も怠らない、有り得ないと思うが、もしも刀身に傷が入っていたり欠けていたりするとそこから一気に砕ける事もある、刀が砕けるという事は刀鍛冶のメンテ能力も剣士の技量も疑われるという事だ、故にみんなオリガミの扱いには慎重になる。

 

「こっちは準備出来たよ、龍月くんは?」

「ん、問題ない、これだけ基礎に忠実なら何とかなるだろ」

 

 

 

 

ヨリシロ君を起動し所定の位置に立つ俺と椿、習った剣技は同じなので試合前の礼も最初に取る構えもほぼ同じ、違うとすれば俺は身長と手足の長さがある分、椿は小柄で素早い分の利点があるという事だろう。

だが、それは俺と椿の試合にはほぼ影響は無い、何故か?それは簡単だ、やる事がお互いにわかり切ってるせいだろう。

オリガミを抜き、基本の中段で構えて椿を見据える、椿の構え方も同じだが、今にも飛び掛ってきそうな雰囲気を出しながら間合いを計っているようだ。

 

「相変わらず待ち型…か…椿らしいというかなんと言うか…」

 

だが予想は外れるものだ、一呼吸置いたその瞬間に椿は飛び込んできた、見る人が見れば剣気が迸っているのが見えてしまう程に力を込められた一閃。

 

─ガギン!─

 

鉄と鉄がぶつかる音がする。

反応が1拍遅れたが寸でのところで受け止める事に成功した…が、それで止まる訳もなく、立て続けに連撃を打ち込んでくる椿、だが連続的な攻撃は何度も見て来た、この速度なら捌ききるのは可能だろう。

 

キン!キン!と鉄を打ち合わせる音が部屋(?)の中に響く、椿の怒涛の連撃をただひたすらに捌き続けていく

椿の連撃が緩んだ一瞬を突いての薙ぎ払い一閃、距離を取る椿とそれを追う俺

椿は当然カウンターの構え、つまり居合の構えを素早く取って待ち構えているが、その椿に突っ込む俺もまた居合の構えである。

居合を放つ瞬間、周りの景色がスローモーションに見える事が多い、母さんには居合を放つ時の動きが速すぎるからじゃないかとはよく言われる。

話を戻そう、スローモーションな世界の中見えたのは、想定を上回られた時に見せる椿の驚愕の表情と葵と呼ばれた先輩の驚いた顔。

 

一閃

 

居合後の癖で納刀すると、視覚化されたジャケットの耐久値が互いに半分を切っていた、どうやら居合の瞬間にギリギリカウンターを貰ったらしい。

流石は椿、幼い頃母さんにみっちり仕込まれただけあって強い、だが俺だってブランクがあるとはいえ同じ師から学んだ身、簡単に負ける訳にはいかない。

 

一足飛びに踏み込みつつ胴を薙ぐ一閃、当然椿に阻まれるが…

 

花車(はなぐるま)!」

 

椿に受け流された横薙ぎの勢いを残したまま反転しての縦斬り、そのまま冷気を纏ったかのような突き「雪風(ゆきかぜ)」で追撃を入れる。

不意を突かれた椿は大きく距離を取るが、まだ俺の間合いから抜けきれてはいない。

 

「貰った…!紅蓮!」

 

全ての闘気を剣に乗せて放つ必殺剣「紅蓮」、これは椿も見た事が無いようで、着地した直後を狙ったのも相まってもろに直撃して吹き飛ぶ。と同時にバリアジャケットの耐久値が危険域に入った警告アナウンスが流れ、手合わせは終了した。

 

 

 

 

「ふぅ…大丈夫か椿?」

 

吹っ飛んで床に落ちたまま起き上がらない椿を抱き起こす、どうやら変な所を打ったりはしていないらしい、良かった。

 

「いやいや…お前強過ぎないか?椿は去年誰にも負けなかった無敗王者だぞ?それをあっさり…」

 

先輩が驚いているが、俺と椿はいつも一進一退の戦闘で五分五分に張り合う、片方が負けっぱなしって事は全く無いんだがな…

あぁでも、居合でのクロスカウンターからの連撃はほぼ一瞬だっただろうから、傍から見たら確かにあっさりかもしれないな。

 

とりあえず起きない椿を連れて寮に向かう、が、ここで致命的な事に気付く。

まず1つ、俺は椿の部屋の場所を知らない

2つ、分かったとしても4階以降は女子生徒フロア、男子生徒は立ち入り禁止だ

3つ、立ち入り禁止じゃなくても椿の部屋の鍵がわからん

詰んだなこれは、かと言ってロビーで寝かせとく訳にもいかないし…………いや、流石に俺の部屋はマズいだろ…交際してる訳でもないし…流石にガキの頃の約束を覚えてるわけでも無いだろうし…

仕方ない…起きるまでロビーで待っとくか…

椿を降ろし、適当な所に腰掛けつつかつて稀代の天才剣士と呼ばれた女性で俺の御先祖様の「神代真奈」が残したと言われる手記を解読する。

特殊な力、霊力で封印されていて、神代真奈と同質の霊力の持ち主じゃないと解読所か頁を捲ることすら出来ないらしい。

解読が済んだ部分に書かれていたのは取り留めもない日記みたいなものだった、随分と破天荒な人生を送っていたらしい。

が、この手記には昔真奈が使っていたとされる神降ろしの術と、真奈がいつか強大な悪鬼が蘇った時の為にと残した霊刀の設計図等が記されているらしい、いやホントかどうかは知らないけどな?解読出来るのは俺だけらしいし

 

「んぅ……?」

 

と、そうこうしている内に椿が起きた、正直足が痺れて来ていた所だった

後は部屋を整理してから続きを解読するかな、一年ぶりの椿とどこかで話してもいいし…これからやる事は多そうだ。

 

 




戦闘描写とかグダグダですね、はい
お気付きの方はいらっしゃるかもしれませんが、オリ主が使う技は基本的にFFXIVのジョブ、「侍」の技になります、他の刀技とかも出るかも…?
後多分他のヒロイン達も魔改造気味に強くなると思います()

絆きらめく恋いろは、この作品は私の1番のお気に入りの作品なので頑張って書いていこうと思います

気長〜に読んでいただけると幸いです
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