SPEC魔 -スペックマジカル- 〜警視庁公安部公安第五課未詳事件特別対策係・時空管理局合同捜査記録〜   作:Dolenon

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2019年7月15日:一部修正
2020年8月12日:サブタイトル変更


恕ノ篇 -プレリュード-

 それは、あらかじめ、定められた、運命だったのかもしれない。

 それは、本来は、交わることのなかった、二つの世界。

 それは、重なり合った、世界で起きた、小さな奇跡。

 だから、世界は、綻び始めた……。

 だから、観測者は、輪の外へ追いやられる……。

 

 ◇

 

 地球の運命は予め決められていた、それは人類が……否、ありとあらゆる生命が産まれる遥か昔から、それは全ての生き物のDNAにテロメアがうまれつき備わっているように……。

 

 想いが世界を存在させる

 他人へ想いをはせることによって──世界はつながる

 そして時間が生まれ、愛や悲しみや憎しみが生まれる

 

 ブゥンと世界が古いブラウン管テレビのようにノイズが走る……否、二つのガイアがノイズを交えて重なり合った……。

 ギュウンと時が巻き戻されていく、

 世界は、ガイアは、大きく胎動していた。まるで一つの生命が大きな産声を上げるように、光が失われていく中、運命は無慈悲に別つ……。

 時同じくして警視庁の屋上で、白い服の男女がDAWNPURPLE(紫の空)を眺めている、空には八咫烏がギャーギャーと騒ぎながら飛び交っていた。終焉の時を待っているかのように……。

「THE JUDGEMENTDAY、長かった夜がついに明ける」

 白い服の男が告げる。

 それは魔法少女達が経験したPT事件、闇の書事件と比べても、後の人生で味わうJS事件と比べても比較しきれないほど、大きくて、暗くて、深い、地球の……闇。

 今、人類は、魔法少女達は、審判の時を迎える。

 

 ◇

 

 荒れ狂う世界の中で、三人の少女達は空を飛んでいた。

「なのは、そっちは?」

「だめ、はやてちゃんは?」

「こっちもあかん、まるで見えない結界が張られとるみたいや」

 少女達は警視庁の屋上を目指そうとしていただが見えない何かが彼女たちを止める。

「当麻さん……」

 なのはは消え入りそうな声でつぶやく……。

 

 ◇

 

 警視庁の上空には無数の八咫烏が飛び回っていた。

 ある八咫烏は人の目玉をくちばしに咥えていた。ある八咫烏は人の手首をくちばしに咥えていた。

 そんな中、警視庁の屋上で一人の女刑事は運命と闘っていた。

 ――なのはちゃん、フェイト、はやて……貴女たちに出会えてよかった。だから……私は闘える。

 女刑事は目の前の白い服の男女をキッと見つめる。

 

 ◇

 

 パラレルワールド、次元世界、魔法、SPEC、先人類の末裔、ソロモンの鍵、ガイアの意思、全てが重なり合った(クロスオーバーした)時、この物語は決定づけられた……。

 魔法少女達がいた世界と警視庁公安部公安第五課未詳事件特別対策係の刑事達がいた世界、重なり合った(クロスオーバーした)ことに気づいた者は誰一人としていなかった……。




ドラマ「SPEC〜警視庁公安部公安第五課未詳事件特別対策係事件簿〜」とアニメ「魔法少女リリカルなのは」のクロスオーバー作品です。
魔法とSPECは相容れない危険性が孕んでいるけど、ただ見てみたい。

懸念点があるとすれば……完結できるのかこれ?
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