この世界は悲しみに満ちている   作:スターダイヤモンド

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アフタースクール

 

 

 

 

ことり:「今日は付き合ってくれてありがとう」

 

花陽 :「いえいえ…なんのお役にも立てず…」

 

ことり:「ううん、かよちゃんのお陰で『次は冬っぽい衣装にしよう!』って決心できたよ」

 

花陽 :「本当ですか?良かったですぅ!」

 

ことり:「お礼に…ケーキでも食べて帰る?この間行ったお店だけど、新作が出たんだって」

 

花陽 :「あっ!いいですね…って…思いましたが…今日はやめておきます…」

 

ことり:「ダイエット?」

 

花陽 :「えっ!?…あっ…ま、まぁ…はい、そうなんですぅ!…ちょっと…また体重が…」

 

ことり:「そうかな?全然わからないけど…」

 

花陽 :「ダメです!花陽はプニプニのポヨ~ンなんです…」

 

 

 

ことり:「プニプニのポヨ~ン?」

 

 

 

花陽 :「ことりちゃんはわからなくていいです!」

 

 

 

ことり:「?」

 

 

 

花陽 :「ごめんなさいです。折角のお誘いを…」

 

ことり:「う~ん…そう言うなら…」

 

花陽 :「すみません…」

 

ことり:「うん、気にしなくていいよ。海未ちゃんが怒るとこ、見たくないもんね…」

 

花陽 :「あははは…」

 

 

 

ことり:「そういえば…昼間のかよちゃん、少し変だったよ」

 

 

 

花陽 :「そ、そうでしたか?」

 

 

 

ことり:「うん。ことりのこと、急に『先輩』なんて呼んだりして…『承知しました』とか…」

 

 

 

花陽 :「あぁ…あれは…ぱなぱなしかじか…ってことがあって…」

 

 

 

ことり:「そうなんだぁ」

 

花陽 :「確かに知らない人からすれば、びっくりするかな…って。特に絵里ちゃんなんて…今では当たり前のように呼んでますけど、花陽も最初は抵抗がありましたから。他の人たちからすれば『あの生徒会長を!?』ってなりますよね?」

 

ことり:「そっかぁ」

 

花陽 :「あっ…じゃあ、今日はこれで失礼します」

 

ことり:「うん、また明日ね」

 

花陽 :「はい、では…」

 

ことり:「ばいば~い」

 

 

♪♪♪…

 

ことり:「あっ!電話だぁ…もしも~し?…穂乃果ちゃん?…えっ?かよちゃん?うん…今別れたところだよ!…様子?…う~ん…特別変わったところはなかったけど…何かあったの?…えっ?かよちゃんの上履きが?…そういえばお昼にあった時、スリッパだったような…あ、うん、わかった。それじゃあ、また明日ね!ばいば~い…」

 

 

ことり:「…上履き…ダイエット…なにか関係があるのかな?…」

 

 

 

 

海未 :「どうでしたか?」

 

穂乃果:「特に変わったところはないみたい。いつもの花陽ちゃんだったって」

 

海未 :「そうですか…では、一安心というところでしょうか」

 

穂乃果:「ねぇ…そんない大袈裟な話じゃないんじゃないかな?本人もあんまり気にしてないみたいだし」

 

海未 :「だと良いのですが…」

 

穂乃果:「海未ちゃんは心配しすぎなんだよ」

 

海未 :「あなたが能天気過ぎるのです…」

 

穂乃果:「どうしてさ!余計な心配するのはやめよう!って言ってるだけじゃん」

 

海未 :「余計な心配とはなんですか!…いえ、やめましょう。またいつもの不毛な争いになりますので」

 

穂乃果:「…うん、そうだね…」

 

海未 :「ですが、今回は穂乃果の言う通りかもしれません」

 

穂乃果:「うん?」

 

海未 :「今は、あれこれ言っても仕方ないということです」

 

穂乃果:「海未ちゃん、熱でもある?」

 

海未 :「何故でしょう?」

 

穂乃果:「今日の海未ちゃん、めちゃくちゃ素直というかなんというか…」

 

海未 :「失礼ですね。私はいつも素直ですよ!」

 

 

 

 

絵里 :「希のカードで、花陽の上履きの行方、わからないの?」

 

希  :「残念ながら過去のことはわからないんよ…」

 

にこ :「役立たずね」

 

希  :「そやね…でも…」

 

にこ :「でも?」

 

 

 

希  :「この件、簡単には終わらんかも」

 

 

 

絵里 :「えっ!?」

 

にこ :「えっ!?」

 

 

 

希  :「ウチのカードがそう告げとるんよ!!」

 

 

 

にこ :「それが言いたいだけでしょ?」

 

 

 

希  :「ふふふ…」

 

 

 

絵里 :「練習のときも言ったけど、私たちがあれこれ詮索しても始まらないし、しばらく様子を見てみましょう」

 

希  :「そうやねぇ…ウチらが下手に探偵ごっこみたいなことしても、きっと話がややこしくなるだけやろうし」

 

にこ :「あぁ、穂乃果とか凛とか…なんでもないことを早とちりして、引っ掻きまわしそうだもんね」

 

希  :「そこに、にこっちが入ってないやん」

 

絵里 :「確かに…」

 

にこ :「アンタねぇ!」

 

希  :「ふふふ…」

 

絵里 :「あは」

 

にこ :「はぁ…まぁいいわ…このメンツじゃ勝ち目ないから…無駄な抵抗はやめてあげるわ」

 

絵里 :「さすが、にこね!」

 

希  :「賢明!賢明!」

 

にこ :「嬉しくないんだけど…」

 

 

 

希  :「嬉しくない…か…確かにそうやね…」

 

 

 

にこ :「?」

 

絵里 :「希?」

 

 

 

希  :「ん?ウチ、今、何か言うた?」

 

 

 

絵里 :「えぇ…」

 

にこ :「何か、すごく不安になるような言葉を発したわ」

 

希  :「それは…気のせいやないかな?」

 

にこ :「でも…」

 

希  :「デモもストも受け付けません!」

 

にこ :「また古臭いことを…」

 

希  :「にゃははは…」

 

 

 

絵里 :「…」

 

 

 

 

~つづく~

 

 

この作品の内容について

  • 面白い
  • 誰が犯人だ?
  • 可もなく不可もなく
  • 犯人がわかった
  • つまらない
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