実力主義のこの世界では、絢辻詞は拳と策謀で想いをつたえる~アマガミ×エクストリーム(序)絢辻詞編 作:vwview
ある日の午後――
近年の要人警護は、ハイテク化した通信・位置情報システム連携などにより、襲撃タイミングやアンブッシュの予測など、相手の動きを先回りするといった、事前の分析や経験則が物をいう部分が多くなってきている。とは言え、最後の最後は自らが盾となって、要人を守る瞬発力が不可欠との考えから、金城はプロとして
金城は調息しながら、
(――また見に来ているな)
努めて少女に無関心を装い、金城は独りごちた。
その長い黒髪の少女は、屋敷から庭にでる為の短い階段にちょこんと座って興味深そうにこちらを見ている。服装は清楚な薄青色のワンピースだ。
少女はこの屋敷の次女、絢辻詞である。現在、金城が警護を担当しているのは彼女の姉の方であったので、この「詞お嬢様」と接する機会は無いに等しい。それが何故か、金城はこの次女に興味を持たれてしまったようだった。
金城はこの屋敷に、海外での要人警護の実績を買われてスカウトされた。いざ来てみると、警護対象は屋敷の
その処遇について金城は特に気にしていなかった。逆に慎重でリスクに対する意識が高い点は高評価だ。これまでの金城の経験から、そういったクライアントの方が仕事はしやすい。
長女の警護を担当して最初に変更を進言したのは、毎日同じルート、規則正しい時間で行っていた送り迎えを、ランダムにする事だった。襲撃する側は、
過去に金城の妻であった人は日本人だった。その為、日本人は規則正しい生活や、時間を重視する事をよく理解していたのだ。なので、あっさり進言が通った時は、逆に拍子抜けしたのと同時に、利に
そういった訳で、当の金城の日常生活も、修練など日課としている事はいくつかあるが、