実力主義のこの世界では、絢辻詞は拳と策謀で想いをつたえる~アマガミ×エクストリーム(序)絢辻詞編   作:vwview

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第十八話

警護の業務が終わった後、今夜も金城(かねしろ)はいつもの様に絢辻詞の部屋周辺を見廻(みまわ)る。最近、夜の見廻りが就寝前の日課となっていた。時刻は日付も変わり、広い屋敷内は静まり返っている。

 

二階奥の廊下に差し掛かった時、何かの物音に気が付いた。

 

「ぃゃっ!――やめて……」

 

小さい声だが確かに叫び声だった。

 

金城は声のする方に急いで近寄る。廊下の角に差し掛かったところで、小さな白い物とぶつかった。足を掛けられた状態となって、思わず前に倒れこむ。

 

「詞お嬢様――」

 

ぶつかって来た白い物は、寝間着姿(ねまきすがた)の絢辻詞だった。金城は四つん()いになって、少女に覆い(かぶ)さる体制になっていた。押し潰さなくて良かったと安堵しつつ、絢辻詞の様子を伺う。

 

「どうしました?大丈夫ですか?」

「かねしろさん?――た、たすけて!」

 

絢辻詞は、立ち上がると走り出した、金城も立ち上がって少女の後を追う。絢辻詞はそのまま自室に駆け込んだ。

 

「――詞お嬢様、いったい」

「はやくはいって、カギをしめてっ!」

 

ベッドの上に倒れ()した絢辻詞が小さな声で叫ぶ。金城は一瞬、躊躇(ちゅうちょ)したが、()むを()ず絢辻詞の言う通り、少女の自室に入って鍵を閉めた。

 

「はい。ごくろうさま」

 

部屋の温度がそれで下がったかのような固く冷たい声が響く。金城は自分の耳を疑った――今の声は絢辻詞(しょうじょ)が出したのか?ベッドから起き上がった絢辻詞の表情もまた、金城が今まで見たことのない冷淡な表情を浮かべていた。

 

「――いったいどういう」

「静かにした方が身の為よ。今誰かに踏み込まれたら、あなた、強姦未遂の現行犯になるわ」

「なにを……」

「あたしを押し倒した廊下には、録画式の監視カメラが設置されてるの。(さら)にあなたは、逃げるあたしを追って、あろう事かプライベートルームに押し入り、ドアの鍵まで閉めた。何か言い逃れができる?」

 

金城は目の前にいる絢辻詞の変わり様に、動揺を隠しきれないでいた。誰かに変な目で見られているという話は嘘だった――いや。それどころか、絢辻詞が金城に接近してきたこと自体、始めから仕組(しく)まれた事だったということか。

 

「俺は、子供になど興味はない。馬鹿馬鹿しい」

「あなたがそう主張しても、周りの大人達はどうかしらね。最近、あなたがあたしの周りにまとわりついて、じろじろ見ていたのは、周知(しゅうち)の事実だわ」

「――それは、君が見守って欲しいと……」

「誰か証明できる人はいる?」

「…………」

 

金城は内心、舌を巻いた。確かに今ここで少女が悲鳴を上げて涙ながらに、襲われたと証言すれば、金城が(いく)ら弁明しても状況証拠としては黒と(あつか)われるだろう。年端(としは)のいかない少女がこれほど周到(しゅうとう)に罠を張り巡らす事ができるとは。正直油断した――焼きが回ったと後悔しても、もう遅い。

 

しかし分からないのは、なぜこの少女は一介(いっかい)の雇われ用心棒なんぞを罠に()める必要があるのか。一体何が目的だ?

 

冷淡な顔に、嗜虐的(しぎゃくてき)()みを浮かべて少女は続ける。

 

「怒った?殴りたいなら殴りなさい。ただしその時点で、交渉決裂。強姦未遂、婦女暴行の現行犯だわ。今後、ボディガードの仕事が出来なくなるどころか、社会的に抹殺(まっさつ)される事になるけど」

「――いったい何が望みだ」

 

絢辻詞は腰掛けていたベッドからゆっくりと降り、腕を組んで金城の前に立った。

 

「契約なさい――あたしの物になると」

 

 




恐るべし、ロリ辻トラップ、、、。あなたなら、どう乗り切りますか?自分は思いつきませんでした。。。
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