実力主義のこの世界では、絢辻詞は拳と策謀で想いをつたえる~アマガミ×エクストリーム(序)絢辻詞編 作:vwview
それから
絢辻詞に思い切り蹴られた
あの夜、絢辻詞と金城との間で「密約」が成立した。「秘密ですよ」という金城の言葉に「それで済むなら、二重契約とか言わずに最初からそうすれば良かったじゃない。あたしを
この密約によって、金城が行動しやすいよう体制変更を画策する必要性ができた。絢辻詞は、この件については姉と話をしてみると言ったが、金城は、あの現実離れした天然の姉に、到底何か出来るとは思っていなかった。なので、警護対象の担当配置替えの辞令が下りた時には正直、驚きを隠せなかったのだ。
ドアを数回ノックするが返事はない――返事が無いのはいつもの事だ。「失礼します」と声を掛けて、金城は部屋に足を踏み入れた。当然ながら、ドアは開け放したままだ。
絢辻詞の姉――絢辻縁は、窓際に設置された
金城はいつもの様に、一方的に用件を伝える事にする。今回、辞令が下りて、詞お嬢様の警護を
「
金城は頭を下げる――が、特に反応はない。最後までこれかと内心ため息を付きつつ、引き上げようとした矢先だった。
「金城。詞ちゃんを宜しくお願いね」
凛とした聡明な声が部屋に響いた。
金城は、はっとして顔を上げた。一瞬誰の声か分からず、思わず辺りを見回してしまった。目の前に居る絢辻縁には何の変化もない。相変わらず、窓の外を眺めているままだ。
しかし金城は、これで全てを理解した――金城は姿勢を正し、絢辻縁の背中に向かってもう一度、