「オーマジオウ...ってなに?」
ズコ
真剣な空気をぶち壊すかのように聞き返したためほぼ全員がこけそうになった
「明久、頼むからもうちょい真面目に返せ」
「スマホ大丈夫ですかね...お、動きますね。これですよ」
ラグナが突っ込むとハザマがスマホの画面を明久に見せる
「あの子が言っているのと同じものならこれのはず...」
「これが、オーマジオウ...」
そこにはどこか威厳を感じさせるような姿のジオウが写っていた
「ジオウが最低最悪の魔王になった姿...と言われていますがこれに明久君が?」
「最低最悪...その表現は間違いです」
オーマジオウの説明をしたハザマに食ってかかるように少女はいう
「未来において貴方は...オーマジオウは間違いなく世界を救った英雄です。皆さんも...」
「英雄...ハザマくん、オーマジオウって実際なんなの?」
「えっとですね...」
オーマジオウとは平成ライダーの力を全て継承したジオウがたどり着いた魔王としての姿との事。荒廃した世界で最低最悪の魔王として君臨しているが現代のジオウの人格からしてそこには何か深い理由があるのではないかという考察がされていると説明がされた
「こんな馬鹿が王様ねぇ、それこそ世界が滅亡しそうだな」
「一言余計だよ!」
いつものやり取りをする明久と雄二、しかし...
「「...」」
姉弟はおもしろくなさそうに雄二を睨み付けている
「おい、坂本。謝っとけ。あの二人すげえ睨んでるぞ?」
「うっ、ま、まあお人好しなこいつだから人からは好かれただろうな!」
慌てて取り繕う雄二
「気になっていたんだがウサギ、お前やお面野郎はまさかあの頃のままなのか?」
「一応はね。私はあれから長い時間をかけてしまったけどあなたの事を思いだし再び彼を境界から引き上げたの。だけど今の英雄さんはエンブリオに取り込まれた時より更に力を落としてしまっているわ、だから貴方達の力が必要なのよ。...私にも残されたのはもう転移魔法くらいな物よ」
「なるほどね、俺らはもうドライブも魔導書、アークエネミーもないからな。...こいつが必要になるわけだ」
そういいラグナはディケイドライバーを手に取る
「まさかテルミと再び戦うことになるとはな、奴もドライブを無くしているとはいえどれほどの物なのか...」
ジンはロストドライバーとエターナルメモリを手に取る
「オタクとしては最高の体験ですねぇ。そこだけはテルミさんに感謝するとしますか」
「はぁ、まさか俺まで巻き込まれるとはな」
ハザマはビヨンドライバーとウォズミライドウォッチ、雄二はジクウドライバーとゲイツウォッチを手に取る
「やるしかないさ、僕たちが」
そして明久は同じくジクウドライバーとジオウウォッチを手に取る
「あのう、お二方。つかぬ事をお聞きしますが...」
「なんですか?ハザマおじ...ハザマさん?」
少年は一瞬ハザマにおじさんと言いかけていた
「おや、今おじさんって...あ、えっとですねまさかとは思いますがこれだけで戦えと?」
「...すみません、時間がなく最低限の物しか用意できなかったのです」
「ディケイドも実は他のライダーのカードがなくて...」
「なるほど、それはなかなか厳しいですね...」
「どういうこと?」
ディケイドは他のライダーに変身しての能力行使、ジオウ、ゲイツ、ウォズは他のライダーのウォッチを使うことでの強化、エターナルは複数のメモリを使うことでその真価を発揮するがそのどれもが欠如している状態であった
「でも、まだ小さいのに私達の為に持ってきてくれたんだから。ありがとう二人とも」
そういってマイは二人の頭をなでた
「あ...」
「...さん」
「ん?」
「あ、ううん!なんでもないです!」
その時爆音が響いてきた
「な、なに!?」
「やはり、彼だけじゃ厳しかったわね。校舎を破壊してあぶり出そうってことね。」
「なんだと!」
「動けないでいる他の人たちもいるのに!」
「どこまで卑劣なの、彼らは!」
「ドライブが使えればあたしらだって戦えるのに!」
「ラグナ...」
マコトやツバキ達が悔しさを滲ませているなかミツヨシはラグナに話しかけた
「ミツヨシさん、いや、今は師匠か」
「結局またお前達に押し付ける事になってしまったな...かつては六英雄と呼ばれた俺も今はただのおっさんだとはな」
「ラグナ、死ぬんじゃないわよ。せっかく平和に過ごせる世界に生まれてセリカも幸せに生きてるのにあんたが死にでもしたら...」
「わーってるよ、まさかあんたに心配されるとはな」
かつてナイン=ザ=ファントムとしてラグナと協力、敵対した彼女も純粋に義理の甥であるラグナを心配していることにラグナは奇妙な感覚を覚える
「翔子...」
「...雄二、なに?」
「すまない、今まで。お前の想いを勘違いと言って遠ざけて...俺も、お前の事が好きだ。本当ならお前に勝ってから言いたかったがな」
「...っ、雄二!」
「...坂本、貴様随分素直になったな」
「当たり前だ、これから死ぬかもしれねえって時だ。せめてちゃんと想いは伝えておかねえとな」
「...帰ってこなきゃ許さない」
そういいながら翔子はアイアンクローを決める
「ぎゃああ!な、なぜ!」
「お約束というやつだな」
「ジン兄さま、お気をつけて」
「ああ」
「あたしらの分までぶん殴ってね!」
「はいはい、お任せを」
「ラグナさん...」
「気をつけて...」
「もう、ニュー達を置いていかないで!」
「当たり前だ、手前の女泣かせる趣味はねえよ」
「...レイチェルさん、私達も連れていってくれませんか?ここで待ってるだけっていうのは...」
マイはレイチェルに自分たちも戦場に連れていってほしいと頼む
「俺からも頼む、せめてこいつらの戦いを見届けたい」
「ええ、隠れてるなんて趣味じゃないし」
他の者も頷いている
「全く、しょうがないわね。なら、行くわよ!」
転移した先は校庭だった。そしてそこには変身したテルミ達とハクメンが戦っていた
「来たか...」
「よう、待ちかねたぜ!」
「テルミ...今度こそけりつけてやるぜ!」
「ほう、思い出しか子犬ちゃんよう!」
「マイ嬢、あなも来てくれたのですね!」
「っ!」
「マイ、下がってて」
(なんでだろう、今の高城、まるで前から知ってたような感覚が...これも黒鉄ナオトの記憶なのか?)
「さて、では行きますか皆さん」
「「「「「変身!」」」」」
『エターナル!』
『フューチャータイム!スゴイ、ジダイ、ミライ!仮面ライダーウォズ!ウォズ!』
『ライダーターイム!仮面ライダーゲイツ!』
『カメンライド!ディケイド!』
『ライダーターイム!仮面ライダージオウ!』
五人はライダーに変身し、ラグナとジンはテルミ、明久と雄二、ハザマは高城達に向かっていった。
「おい、お面野郎。お前まさかとは思うが...」
「安心しろ、もうあの素体の少女達には罪はない。故に私が手を出すこともない。愛する者の記憶を奪われ生きたのだ、既に裁かれているも同然」
「ハクメン...」
「ジン=キサラギ、いつかの問いに答えよう。私は恐らく、最初の事象の時のお前だ」
「やはりな...」
「てめえ、やっぱジンなのか」
「貴様も気付いていたのか」
「半信半疑だったがな」
戦いながらラグナ達は語り合う
「へ!随分余裕だな、お前ら」
「テルミ...全ての元凶である貴様を捨て置けん。再び悪となるなら人間となったとしても貴様を切り捨てる!」
「我は空、我は鋼、我は刃!我は一振りの剣にて全ての罪を刈り取り悪を滅する!」
「我が名はハクメン!推して参る!行くぞ、ラグナ=ザ=ブラッドエッジ、ジン=キサラギ。いや、仮面の戦士よ!」
「はぁ!」
「ふん、その程度ですか?」
一方明久達は高城達に苦戦していた
「どうしたの、圧されてんじゃん!」
「いえ、本来あれで正しいのです。バールクス、ザモナス、ゾンジスはジオウ達よりも基本スペックが上なのです」
「...それはつまり」
「最初から明久達が不利って決まってるってこと!?」
「本来の歴史では、ある程度の追加装備もあったのですが...このままでは...」
「不味い、このままじゃ...」
「くそ、ただの喧嘩ならどうにでもなるんだが。このスーツの性能に差がありすぎる!」
「この三人が揃ってるならトリニティが使えれば...」
その時ラグナの武器、ライドブッカーが光りカードが二枚出てきた
「なんだ、こりゃ?」
そのカードには腕時計にマスクがついたようなゲイツとウォズがそれぞれ描かれていた
「...ジン、ハクメン。ちょいとだけ任せる、向こうもほっとけねえ」
「そのカード...なるほど、行ってこい。元より私だけでけりをつけたかったのだ」
「そうはいかない、奴にはツバキが世話になったからな。兄さん、なんなら向こうに合流してくれてもいいんだよ?」
「テルミぶっ飛ばしてぇのは俺もだよ、行ってくる」
「はっ、なめてくれちゃって糞が!」
ラグナは明久達の所にやって来た
「ラグナ!」
「おい、どうした?助けにでも来てくれたか?」
「気持ちは嬉しいのですが一番厄介なのはテルミさんですよ?」
「ちょいとだけ手伝いにな。ハザマ、確かディケイドには他のライダーを変形させたりできたろ?そんときなんて言ってたっけ?」
「え?ちょっとくすぐったいぞ、でしたが...」
「なるほど...」
『ファイナルフォームライド、ゲ、ゲ、ゲ、ゲイツ!』
『ファイナルフォームライド、ウォ、ウォ、ウォ、ウォズ!』
「ちょっとくすぐったいぞ坂本。ハザマ」
「「え?」」
「ふん!」
ラグナが二人の背中に手を当てると二人は腕時計に変形した
「「「「「えーーー!!!!???」」」」」」
「あらあら、面白い格好ね?」
それを見ていた全員は驚愕する
『三つの力、仮面ライダージオウ!』
「うわ、なになになになに!?」
そのまま明久の肩に取り付くと同時にジオウのスーツが変わり始めた
「うわ!」
『ゲイツ、ウォズ!』
「な、なんですかあれは!」
「知るかよ!」
「吉井ども、なにする気だ!」
『トーリーニーティー!トリニティ!』
ジオウはその姿を大きく変えジオウトリニティへと進化し、ベルトには新たにトリニティウォッチが付いていた
「こ、これは?」
「なんなんだ!」
「うわ、雄二!?」
「これは、あれをやらねば!」
「ハザマくんも!?」
「祝え、多分未来を創出する新たなジオウ、ジオウトリニティ!きっと、新たな時間が作られた瞬間である」
「「「「「「...........」」」」」」
今にもしーんという擬音が聞こえてきそうなほど場は静まり返った
「それ、絶対祝ってないよね?」
「こんな時までオタク全快かよ」
「本当にお前変わったな、ハザマ」
「では、いきますよ!」
ラグナはジン達と合流、ジオウトリニティはバールクス達と戦闘を再開した
「どうなってんだ、いきなりめちゃくちゃ強くなったぞ!」
「まさかここまでとは」
「こんなガキに俺らがまたまけるのか!」
ジオウトリニティは先ほどとは逆にバールクス達を圧倒していた。しかし...
「「「!!??」」」
三人は、自分たちの体に違和感を感じた
「な、なんだ!?」
「なんか、違和感が」
「まさか、ファイナルフォームライドで無理やり変身したから長時間もたないのですか!」
「どうしよう!」
「...お二方、ちょっといいですか?」
ハザマは小声で二人に提案をだした
「なるほどな」
「いつまで持つかわからないならそれありだね」
「ええ、明久くんお願いしますよ!」
「ああ!」
『トリニティ!タイムブレーク!バースト!エクスプロージョン!』
ジオウトリニティは飛び上がり必殺キックを繰り出した
「ふ、隙だらけですよ」
バールクス達は銃を取りだし光線を同時に放った
「「「はぁぁぁぁ!!」」」
キックと光線がぶつかり合うが...
「「「!!」」」
光線に打ち負けジオウトリニティは爆炎に包まれた
「......終わりですね」
「「「はぁぁぁぁ!!」」」
「なに!?」
爆炎の中から今度は分離したジオウ達が表れた
「油断すると思ったよ!」
「この瞬間を!」
「待っていた!」
『タイムブレーク!』
『タイムバースト!』
『タイムエクスプロージョン!』
不意をつかれ反撃するまもなくバールクス達は必殺キックを受け爆発した
「はぁ、はぁ...やば、結構食らったからかな...」
「肉を切らせて骨を断つ、ですよ。こちらもかなりのダメージをおってしまいましたが...」
「奴らもこれで倒せたはず...」
その瞬間だった
「ぐはぁ!」
「うぁ!」
「雄二、ハザマくん!」
爆発の煙の中から表れたバールクスは銃をうちゲイツと
ウォズを攻撃。二人はダメージにより倒れ伏してしまう
「く、どういう、ことだ。あれをまともに食らったくせに...」
「ふふ、これが役に立つとは。備えあれば憂いなしとはよく言いますね」
バールクスは仮面ライダーブラックRXの形態のひとつ、バイオライダーのウォッチを持っていた。しかしそのウォッチは既に壊れていた
「あれは、バイオライダー!?なるほど、みずからの体を液状化させてダメージを無効にしたのですね...なるほど、バールクスとはブラックRXのアルファベットのアナグラムということですね」
「でも、もう使えないはず!」
明久は剣モードのジカンギレードを構えバールクスに向かっていく
「...愚かですね。リボルケイン!」
バールクスはベルトの中心から光り輝く剣を取り出した
「はぁ!」
「ふん!」
(...え?どうして剣が振り下ろせないんだ?)
振り下ろそうとした剣が現れず困惑する明久。見ればいつの間にか敵が持っている剣は先が赤くなっていた。まさかと思い右側を見ると...
(!!)
右肩から先がなくなっていた
「っ!うぁぁぁ!!」
『フィニッシュタイム!タイムブレーク!』
明久は襲ってきた痛みを払いのけすぐさまベルトを操作、そのまま左腕でパンチを繰り出す
「な、なにぶほぉあ!」
まさかの行動に面食らいまともに顔面にパンチをくらい吹っ飛ぶバールクス
「まさか、腕を切り落とされてなお向かってくるとは...」
振り返ればそこには剣を握った右腕が落ちていた。肩と切り落とされた腕から流れる血に吐き気を覚えるがそれを必死に押さえ込む。痛みよりそちらの方が彼には慣れていなかった
「...ぅぅ」
その状況に見守っていたマイをはじめとするメンバーは顔面蒼白となっていた
「明久ぁ!」
「ちっ、まさか奴があそこまでとは!」
「糞が...」
「あ、明久くん...く!」
ラグナとジンはテルミの相手に手間取り救援に行けず、雄二とハザマはダメージから起き上がれない自分たちな歯がゆさを覚える
「しかし、惨めですねぇそんな姿」
「前にお前にされたときよりはましだと思うぜ?腕を無くすのは何もこれが初めてじゃないしな」
問いかけに答える明久。しかし一同はその口調に違和感を感じた。何故なら普段の彼とは全く違う物だったからだ。しかも腕を無くすのは初めてではないというとんでもない発言付きで
「久しぶりだな...スピナースペリオル」
「ほう、貴方も思い出しましたか?...黒鉄ナオト」
「あいつ!記憶が!」
スピナースペリオルとは、かつてナオトが戦った魔術師であり当時ナオトと行動していたラケルという少女を狙い行動していた。ナオトを死の縁に追い込むも『ブラッドエッジ』を覚醒させたナオトに敗北し、境界に吸い込まれていった。しかし、その魂の一部が明久と同じように高城雅春と同化し生まれ変わったのであった
「お前、まさかマイを狙ってるのはまた『蒼』を?」
「いえいえ、単純に愛ですよ愛。彼女からわずかに『蒼』を感じはしましたがそれ以前から彼女への想いはありましたからねぇ」
「...そうか、なら尚更お前の好き勝手にさせるか!」
「よせ、明久!」
雄二の静止を無視し右腕が持っていたジカンギレードを取り向かっていく
「...ヒャーハッハッハ!こりゃいいもんができあがったなぁ!」
「嫌...嫌...明久ぁ!」
テルミの下衆な笑い声とともにマイの叫びごえが響きわたる
ハクメンとジンもダメージが限界まできて膝をつきラグナも息絶え絶えとなっているがそんな彼らの視線の先にあるのはテルミではなく...
「...が、はぁっ!」
四肢を切り落とされ血の海に沈んだ変身が解けた明久の姿だった
「なんで、こんな、あそこまで酷いことを!」
親友の想い人の悲惨な姿にノエルは叫ぶ
「明、久...」
「く、我ながら、情けないですね...」
雄二とハザマは五体満足ではあるが明久を助けようと挑むも返り討ちにあい既に変身は解けていた
「さて、そろそろ貴方には消えて頂こう」
明久を掴むとともに上空に裂け目のようなものが出来た
「馬鹿な、まさかあれは!」
ココノエはそれを見て驚愕する
「そう、境界だ、化け猫!これから、どうなると思う?えぇ?ラグナちゃん!」
「て、めぇ!やめろぉぉぉ!」
「やめて...私の事が欲しいならもう好きにして構わないから...お願い、やめて...やめてぇぇぇ!」
「それは残念ながら出来ません、マイ嬢。...お別れです、吉井明久。...黒鉄ナオト」
「く、そうは!」
「問屋が下ろさねぇよ」
「そうだぜ、金髪の嬢ちゃん」
レイチェル転移魔法を使い助けようとしたのを邪魔したのは倒したはずの常夏コンビだった
「離しなさい!」
「無理だなぁ!」
「このまま吉井がくたばってくれりゃ俺たちもスッキリするしなぁ」
逆恨みがきっかけとはいえここまで外道に落ちた二人にレイチェルは憤りを感じた
「ふん!」
そして、明久は裂け目に向かって投げ飛ばされ...吸い込まれていった
「......そん、な...」
愛するもの、仲間、友達を目の前で奪われたマイ達は絶望に顔を歪める
「......す」
しかしラグナはただ一人ちがった
「...ろす...殺す!殺してやる!うぁぁぁぁ!!!!」
かつてのように憎しみに囚われながらも友の仇を討とうとするラグナのそのマスクは禍々しく歪んでいた
「へ、てめえの相手は俺だぜラグナちゃん!」
激情態となったディケイドをテルミが迎え撃つ。その間に高城はマイの元に向かっていた
「さあ、マイ嬢。私と共に...おや?」
マイを守るように立ちはだかったのは未来からやって来た姉弟だった
「貴方の好きにはさせません」
「だ、駄目だよ!」
「貴方たちは、下がって」
「マイは!」
「私達が手を出させません!」
ラムダたちが姉弟を遠ざけようとするも二人は退こうとしない
「全く、貴方達にはようはありません。消えて頂けませんか?」
「そうはいくもんか。この人は...お母さんは僕たちが守る!」
「「「「!?」」」」
少年の発言に一同は目を向ける
「な、なに!?」
「私は、葉月マユ。この子は葉月ユキ。夏目マイ、いえ葉月マイと...」
「葉月明久の子供です」
side明久
ここは、どこだ?僕は、死んだのか?...ごめん、マイ、皆。僕じゃ何も出来なかった...
「いや、まだ終わってはいない。ここは、天国でもなければ地獄でもない。お前は、たどり着いたんだ」
...だれ、だ?
「え?腕と足が、ある!?」
切り落とされたはずの四肢が付いていた。なぜ?
「ここは、蒼の境界線。かつてラグナ=ザ=ブラッドエッジもたどり着いた場所だ」
「あ、あんたは?」
僕の目の前にいたのは....
「私は、20年後のお前だ」
「若き日の私よ」
魔王となった未来の自分、オーマジオウだった
かつてラグナがたどり着いた場所へ到達したナオトもとい明久。そこにいたのは未来の自分、オーマジオウ。怒りに囚われたラグナを救うのは、あの通りすがり!?