十九話
「「プール掃除!?」」
「なんでそんなこと!」
「断る!」
「観察処分者だろうがお前ら」
停学期間が空け二年生男子が戻ってきて一週間がたちまさかの指令が下された
「はぁ...しょうがないか」
「ちっ、めんどくせえ」
「...すまんな、お前らの観察処分を解ければいいんだが」
「気にしないでくださいよ」
「ああ...別にてめえのせいじゃねえよ」
俺とラグナが観察処分者になったあの一件、今にして思えば出来すぎているような気がする...
「「...」」
「やはり、気になるか」
「まあな」
やっぱりラグナも気になってたらしい
「まあとりあえず今度の土曜は頼むぞ?せめてもの報酬として好きに使わせて貰えるようにテイガーが手配してくれている」
「あの赤鬼が体育教師か...まあみたまんまだな」
「で?どうよ、マイの家での暮らしは」
「まあ少しは慣れたかな。...」
「ん?」
「まだ、終わってないのかもな...」
俺は懐から以前の実験の際に手に入れたレジェンド?ウォッチを取り出す。オーマジオウの力を手にした以上あまり意味がないはずなんだがユキ達との出会いで手に入ったこのウォッチ。何か意味があるはず...
「ま、今は考えても仕方ねえだろ」
「...そうだな。とりあえず今日は帰るか」
帰り道、カジュンさんも入れてマイと三人で帰っている。実は先週からカジュンさんもマイの家に住むことになった。話を聞けば今一人暮らしをしていると聞きリンさんからカジュンも家にすめばいいとの事で親御さんに話して許可を貰えたというわけだ
「マイ、これはどうですの?」
「あ、これ美味しそう!今度皆で食べに行く?」
二人は期末テストの後に女子会をやるとかで何がいいかの候補を探しているらしい
「ねえ、明久はどれが食べたい?」
「ん?えっと、これかな?」
ぱっと見て一番好みのやつを指さす
「じゃあこれお土産に買ってくるね」
「お、じゃあ頼むわ」
「明久くんもくればいいですの」
「俺男なんですが?」
「女装すればいけますの!」
「しないからな!?」
女装と聞いて姉さんを思い出す。あの人は小さい頃よく女物の服を着せようとしてたからな
「...はぁ、どこにいんのかねー」
その時道端でコーラを飲みながらため息をついている白いパーカーを着た人がいた
「ここらじゃ見ない人だね」
「というかこの季節にパーカーですの?」
「確かに...」
でも、なんだろう。ほっておけないというか、気になる...
「ねえ、話聞いてみない?困ってるみたいだし」
「だな。あのー...」
「ん、俺?」
「なんか困り事ですか?」
「まあね。探してるやつがいるんだけど俺ここらへん着たばかりなんでね。どこ探せばいいのか」
「よかったら、手伝いましょうか?ね、カジュン。明久」
「ああ」
「全く...まあ、わたくしも手伝いますわ。袖振り合うも多生の縁といいますもの」
「いいの!?サンキュー!...ん、てか明久っつったか?」
「え、はい」
「えっと、吉井明久君?」
...ん?まさかこの人が探してるのって...俺?
「はい、そうですけど」
「まじか...えっと、そうなると青い髪のお嬢さんが夏目マイさん?」
「え?私の事知ってるんですか?」
俺だけじゃなくマイまで?
「まさか、マイのストーカー?」
「いやいやいや、俺そんなんじゃないから!えーっと...あ、俺こういうもんです」
彼はバイクのマフラーのようなベルトを取り出した
「...?」
「あ、わかんないかね?」
...まさか!
「えっと、じゃあ俺はこういうもんです」
俺はジクウドライバーを取り出した
「やっぱり...あんたがこの世界のジオウ、吉井明久か」
「え!?」
「あなた、何者なんですの?」
「俺は詩島剛、またの名を...」
「仮面ライダーマッハだ」
「どうぞ、剛さん」
「あ、ども。ん、この紅茶美味い!」
話を聞くことにしてとりあえず一緒に家まで来ることに。リンさんには例の事件の際に世話になったひとの一人ということにしてある
「わりいな、変な嘘付かせちゃって」
「いえ、気にしないでください。それに似たようなもんですし」
「で、話ってのは?」
「えっと、もしかしてそこのお嬢さんも事情を知ってらっしゃる?」
剛さんはカジュンさんの方を向いて言った
「ええ、わたくしも大体の話は聞いてますの」
「なるほどね...んなら単刀直入に言うぞ。この間の事件の黒幕...レリウス=クローバーはまだ生きている」
「「「!!??」」」
なに!?
「そんなわけない!あいつはあの時確かに...」
レリウス=クローバー。仮面ライダークロノスに変身して化け物へと姿を変えた奴は俺とオーマジオウによって...
「オーマジオウから聞いてないか?あの時のレリウスはこの世界とオーマジオウの世界のレリウスが同化した存在だって」
確かそんな事言ってたような
「実際にはレリウスはあの時死んではいる。だけどそれはあくまでオーマジオウの世界のレリウスが死んだだけだとよ」
「じゃあこの世界に元々いたレリウスのほうがまだ...」
「そういうこと。あ、紅茶お代わり貰ってもいい?」
「ええ。はい、どうぞ」
「あ、どうも。ま、ざっとだけどこんなとこだ」
二杯目の紅茶を飲みながらまとめてくれる
「そういえばどうして貴方がきたんですの?」
すると剛さんの雰囲気が一気に変わった
「...門矢士からレリウスに関しての話を聞かされた時に俺が志願したんだ。君と一緒に戦う仲間としてな。オーマジオウは長期間こっちにはいれないからな」
「志願?」
頼まれたんじゃなく自分から?
「話を聞いてみればよーっく似てるんだよ。俺が一番嫌いなくそ野郎と、そのレリウスがな」
その顔は怒りに満ちていた
「...その相手って? 」
「...蛮野天十朗。俺の親父さ」
仮面ライダードライブから仮面ライダーマッハこと詩島剛が参戦!さて、そのお相手は?