「蛮野天十朗?」
仰々しい名前だな
「お父さんと、レリウスが似てるって...」
マイが不安げに聞く
「人をまるでいや、物としか見てない...そんな奴が俺の実の親父だよ。話を聞けば聞くほどそっくりだと思ったよそのレリウスって奴と」
「...」
スッ
ずっと黙っていたカジュンさんが膝の上で震えている剛さんの手を握りしめた
「...辛かったですのね。自分のお父さんに、友人を、お姉さん達まで傷つけられて...」
「「え!?」」
「あんた、どうして...」
「すみません、話を聞きながら貴方の事調べていましたですの」
カジュンさんの持っていたスマホには仮面ライダードライブと表示されていた
「そうか...俺達の戦いはこの世界では作りもんとして出てたんだったな」
「えっと...何があったか聞いても?」
俺は恐る恐る聞く
「ああ、いいぜ」
詩島剛、仮面ライダーマッハ。彼は仮面ライダードライブや仮面ライダーチェイサーと共に父親、蛮野天十朗が作り上げたロイミュードという機械生命体を相手に戦ってきた戦士だった。だけどその戦いのなか、データとなり生き延びた父親の裏切りにあい更には友人(当時は認めてなかったらしい)であったチェイスというロイミュードを殺されてしまったそうだ。今は一度復活を遂げ人のために戦ってくれた三人のロイミュード達とチェイスを甦らせるために研究をしているらしい
「...ん?」
話をある程度終えるとカジュンさんが不思議そうな顔つきになる
「どうしたのカジュン?」
「あ、えっと、剛さんは今お付き合いしてる女性はいらっしゃいませんの?」
「え?いや、いねぇけど?」
「...んー?西堀さんというかたは?」
「...あいつのこと?」
すると剛さんは不思議そうな顔をした
「んー???おかしいですの。お二人はお付き合いしてると書いてありますの」
「はぁ?ちょ、見せて見せて!」
ぽよん
「あん♥」
「「あ...」」
剛さんの肘がカジュンさんの胸に...
「あ!?これは、その!」
「うふふ、けだものさんですね剛さんは。あったばかりのわたくしにこんなことを...」
「ご、ごめん!わざとじゃ」
「なーんて、わかっておりますの。ごめんなさい、ちょっとからかっただけですわ」
「カジュン...」
マイが若干呆れている
「まあ恐らく創作物の仮面ライダードライブの歴史とはちょっと違うのでしょうね」
「まあそんなんだろうな」
なるほど...
(カジュン、もしかして剛さんの気を紛らわせるために?)
(だろうな)
「いやー、なんか悪いな。色々世話になって」
「いえ、全部お父様が決めたことですし」
あの後泊まる場所とこっちでの仕事探し(ある程度の資金援助はあるが世間体のため)があると帰ろうとした際にホウイチロウさんから勧められ仕事は当分葉月グループの系列の店のバイク便、すむ場所は使ってない場所がまだあるため家に泊まっていけばいいと
「それでも、ありがとな」
「気にされるのでしたらわたくしと同部屋にすればいいですの」
「いや、それは駄目だろ」
「あら、いけずですの」
何だろう...
(ねえ、明久)
(ああ、カジュンさん妙にぐいぐいいってるよな)
さっきの事を気にしてるのだろうか?
「あ、そうだ。他の面子にも話しとかないとな」
「なら明日学校でする?」
「でしたら今日はパジャマパーティーでもしませんこと?勿論皆で!」
「なら、なんか茶菓子でも買いにいくかな」
「と言う名のスナック菓子ですわね」
「まあそうともいう」
「さて、こんくらいでいいかな。帰るか」
「そうだね」
「「ん?」」
「明久?」
「剛さん、どうされましたの?」
「いや、なんか違和感が...」
「...まさか!?」
その時だった
「ふん!」
「はぁ!」
「「危ない!」」
「「きゃあ!」」
突然2体の怪物が現れて襲いかかってきた。俺と剛さんはマイ達を抱えてよけた
「ふん」
「へっ」
その2体を見た剛さんの目付きが鋭くなった
「ロイミュード...」
「あれが!?てかなんで怪人が...なるほど、レリウスの差し金か」
「だろうな」
「あ、あの...苦しいですの」
(でもなんだか、ほっとしますの。どうしてですの?)
「明久、大丈夫だから、ちょっと...恥ずかしいし」
うめくように言われ力が入りすぎていたことに気づいた
「わ、わりい!」
「ごめん、マイ!っと、二人とも離れてて」
「さて、んじゃお手並み拝見させてもらうついでに暴れますか」
俺達はそれぞれベルトを装着し構えた
「変身!」
「レッツ、変身!」
『ライダーターイム!仮面ライダー、ジオウ!』
『シグナルバイク!ライダー!マッハ!』
「よし!行くか!」
「追跡!撲滅!いずれもマッハ!」
「仮面ライダー、マッハー!」
変身した俺達はロイミュードに向かっていく
「おらあ!」
「ぐぅ!」
「ふん!」
「ぐぉ」
「あれ、大したことないな」
思ったよりも弱い?
「そりゃ当然、こいつらはまだ進化態じゃないからな」
「えっと、進化態...なるほど、このハートやブレンという個体のように独自の姿に変身できる者ですね」
「カジュン、この状況で調べるんだ...」
「よっしゃ、じゃあ一気に決めますか!」
「おう!」
『ヒッサツ!フルスロットル!』
『フィニッシュターイム!タイムブレーク!』
俺達の必殺技がきまりロイミュードは爆発した
「楽勝楽勝!」
「凄いですね、剛さん!」
「んー...なぁ、敬語つけなくていいぜ?」
「え?」
「いや、なんかなぁ。俺周りが年上ばっかだったから呼び捨てになれてるっつーか。まあその、あったばっかだけどお前いいやつだしさ...ダチってことで」
「...そっか。じゃあ改めてこれからよろしく、剛!」
「おう!」
俺達は握手を交わした
「なんかすっかり仲良くなっちゃってるね」
「ですわね、まるで兄弟みたいですの」
(なんだか、羨ましいですの...この、感じは、わたくしはまさか...)
ジオウとマッハのコンビ結成!剛はこの小説の三人目の主人公キャラの位置付けになっていきます。さて、その剛にフラグが...